【玉楼春~君に詠むロマンス~】全話のあらすじ一覧とネタバレ感想を最終回まで紹介します。本作は、【瓔珞】の制作陣が手掛けたロマンス史劇。身分差を超えた主役カップルの恋模様に“じれキュン”すること間違いなし!?
【玉楼春】全話のあらすじ一覧
*全43話版で紹介します。
1・2・3話のあらすじネタバレ
<プロローグ>
夜が更け、江南の古都は行き交う人々で溢れていた。
橋の上では、林少春が男の姿絵を切なそうに眺めている。絵の中の男は、孫玉楼という名であった。孫玉楼に似た男が船首に立っているのを見た林少春は、人ごみを通り抜けてその船を追いかけたが人違いだった。
ガッカリして立ちすくんでいると、すぐ近くで影絵が始まる。集まった客は「また同じ物語か」と文句を言い返金を求める。外に引っ張り出された語り手を見て、林少春の手から姿絵が落ちた。
その語り手こそが、孫玉楼だったのだ。彼の姿を見た林少春は「あるの、他にも物語はあるのよ」と涙で声を震わせる。
しばらく見つめ合った後、孫玉楼はさっきとは別の物語を影絵で語り始めた。それは、孫玉楼が18歳の時の物語であり、その物語こそがドラマの本編である。
孫玉楼が18歳だった頃、孫家は権勢を極めていました。
そんなある日、父 孫遜の誕生日の宴が開かれます。
孫玉楼は社交の場が嫌いでしたが、琵琶の名手・虞夫人が来ると聞いて出席しました。
彼女の琵琶の演奏は素晴らしく、孫玉楼は一瞬で魅了されます。
ほかの観客たちも、彼女に拍手喝采を送りました。
ところが、彼女の面紗が風になびいて顔がさらされると、1人の男が「虞夫人ではない、偽者だ」と気づきます。
彼女はとっさに虞夫人の弟子だと嘘で取り繕いましたが、「弟子が来るなら事前に知らせるべきだろう!」と非難の声が続出。
そんな中、孫玉楼はこの場をうまく収めて彼女を守りました。
翌日。
彼女を忘れられない孫玉楼は、虞夫人に彼女の居場所を尋ねたものの「死んだ」と嘘を教えられてショックを受けます。
孫玉楼は知りませんが、実は彼女は虞夫人の弟子などではなく、百戯館で芸を学ぶ林少春(プロローグの女性)でした。
自分の腕前を試してみたかった林少春は、虞夫人を気絶させて代わりに琵琶を演奏したのです。
演奏が成功し、孫家から褒美ももらった林少春は上機嫌でしたが、演奏の件を知った師匠から厳しく説教されてしまいます。
強制的に百戯館を追い出された林少春は、1人、橋の上で佇んでいました。
その姿を偶然目にした孫玉楼は、幽霊だと思い怖がりつつも、勇気を出して「演奏に感動したから友になりたい」と話しかけます。
林少春は幽霊のフリをして彼をからかった後、川に飛び込み姿を消しました。
屋敷に帰った林少春は、かつて父が濡れ衣を着せられて死亡し、母も父の後を追って自害した時のことを思い返します。
孫府の登場人物一覧
師匠に謝罪し許された林少春は、最後の伎技(男装?)を教えてもらいました。
ある日、男装して出かけた林少春は、偶然出くわした孫玉楼に声をかけられ「このまえ橋の上で会った女性だろう」と見抜かれてしまいます。
隙をついて孫玉楼から逃げようとしたものの、逃げたら似顔絵を街じゅうに貼って探すと言われたため、仕方なく素性を明かすことにし、孫玉楼を百戯館へ連れて行きました。
林少春が男装して舞台に上がると、孫玉楼はたちまち魅了され、その日から毎日のように彼女の舞台を観劇しました。
ある夜の酒場。
林少春を探しにきた孫玉楼は、彼女が客と酒を飲み交わしているのを見て血相を変えて止めに入りましたが、いつものことだと言われて言葉を失います。
そのうち、1人の酔っ払い客が林少春に絡み始めたため、孫玉楼は林少春を連れ去りました。
後日。
孫玉楼は、林少春が顔にケガを負い舞台に出られないと知り 慰めに行きました。
孫家では孫玉楼の知らないところで縁談話が進み、母の沈氏は李家の娘を候補に選びました。
しかし、許鳳翘(孫家三男の嫁)は自分に従順な女性を孫玉楼に嫁がせたいと思っているため、李家との縁談がダメになるよう仕向けます。
李家との縁談がなくなると、許鳳翘は従妹の姚滴珠を孫玉楼に嫁がせようと思いつきました。
孫玉楼は林少春の顔の傷を治すため、太医のところに駆け込み「友人がケガをしたから軟膏が欲しい」と頼み込みますが、皇室用の軟膏だからと断られてしまいます。
孫玉楼はその場で柱に額を打ちつけてわざとケガをし「これで薬をもらえますよね」と軟膏をゲット。
(皇帝の妃を姉に持つ孫玉楼も、皇室用の軟膏が使えるってこと?)
すぐに軟膏を持って百戯館に駆けつけると、なぜか、林少春の顔の傷は消えていました。
実は 顔の傷の一件は、孫玉楼を遠ざけるために林少春が百戯館の仲間に頼んだ芝居で、顔の傷も特殊メイクによるものだったのです。
それを知った孫玉楼は傷心し「君がそれほど迷惑なら二度と現れないよ」と告げて立ち去ります。
その日から、孫玉楼は本当に来なくなりました。
林少春は仲間から「本気で心配して薬を届けに来てくれたのだから会いに行ったら?彼は自分の分の薬は持っていないはずよ」と言われます。
林少春は悩んだ末、琴を売り込むフリをして孫府を訪ね 孫玉楼の姿を探しました。
すると、ちょうど外出しようとしていた孫玉楼とばったり出くわします。
孫玉楼は「私に会いに?」と満面の笑みを浮かべるも、林少春はすぐに立ち去りました。
近くの草陰にこっそり軟膏が置かれているのを目にした孫玉楼は、林少春がわざわざ届けに来てくれたのだと嬉しくなり追いかけようとしましたが、母に外出禁止を言い渡されているため屋敷を出られませんでした。
(孫玉楼は傷が治るまで外出禁止を言い渡されている)
孫玉楼が部屋に戻り脱走計画を練っていると、縁談相手の姚滴珠が来たと知らされます。
孫玉楼はわざと嫌われるように振る舞い、姚滴珠を怒らせました。
ところが、孫玉楼の振る舞いが演技だと知った姚滴珠は孫玉楼に興味を抱き、なぜ脱走しようとしているのか理由を詳しく聞き出します。
話を聞き、林少春に対する一途な想いに感動した姚滴珠は、恋が成就するよう協力すると申し出ます。
姚滴珠はさっそく林少春に接触し「明日の正午、隆恩寺で待つ」と孫玉楼の伝信を伝えました。
翌日。
孫玉楼は姚滴珠の協力のもと、母の沈氏を説得して外出の許可を得ます。
一方、林少春は隆恩寺に行くつもりはありませんでしたが、急に大雨が降りだしたため、傘を持って隆恩寺に向かいました。
すると、ずぶ濡れの孫玉楼を目にします。
林少春は傘を渡して帰ろうとしましたが、願かけをしようと引き止められました。
そして「願かけに書いた願いが叶わなければ二度と君には会わない、でも、もし叶ったら私の気持ちを受け入れてくれ」と言われます。
承諾した林少春は、「孫玉楼の姿が消えますように」と書いたのでした。
1話の感想
本作は【瓔珞】の制作陣が手掛けたドラマということで、日本でも期待値が高い作品です。
情感あふれる映像や演出に、冒頭(プロローグ)から引き込まれました。
あの冒頭が、いつか作中のどこかに繋がるのかと楽しみです。
プロローグが終わり本編に入ると、雰囲気がガラッと変わり、コメディタッチになったのが印象的でした。
本編といっても、1話の前半は孫家のメンバー紹介がほとんどだったのでストーリーはまだ掴めていません。
孫家のメンバーは個性的なキャラが多く、特に興味を引かれたのは3男の孫金閣。
演じる昌隆は【卿卿日常】でも個性的な役を演じていましたが、本作でもそれに負けないぐらいのインパクトがありました。
また、イケメン長男とその妻の行く末も気になります。
イケメン長男は妻にずいぶんと塩対応でしたが、いつかデレる日が来るのか来ないのか(笑)
ところで、ヒロインの林少春を演じている白鹿といえば、“女性ながらも漢らしいキャラ”という印象が強いのですが、本作では漢らしさは控えめな気がしました。
ただどうやら、父の冤罪を晴らすために男装して宮中に入るつもりのようなので、それが実現すれば“漢らしさ”が感じられるかも。
それにしても、彼女に仕えているばあやは、いくら林家に恩があるからと言って、林少春の身代わりとして自分の娘を役人に差し出すなんて、少し酷いと思ってしまいました。
2話の感想
2話はあまりストーリーが進まなかった印象ですが、【瓔珞】の制作陣が手掛けたドラマなので、そのうちテンポも良くなるはず。
ところで、林少春が師匠から教わった第三の技とは何なのでしょう。男装?
この辺りの説明も、もう少ししてくれると有り難いのですが……。
3話の感想
林少春の芝居(顔の傷の一件)は、どこからが芝居だったのでしょう。
2話で机に頭をぶつけた際、確かにケガをしたように見えたのですが……。
ともあれ、孫玉楼からしてみれば、はっきり口で「迷惑」と言われるよりも傷ついたでしょうね。
しばらく立ち直れないのではないかと心配しましたが、彼女が会いに来た途端に、一瞬で元気になり安心しました。
一途で純粋な彼を見ていると、心から恋を応援したくなります。
一方、姚滴珠は傲慢な女性かと思いきや、意外と親しみやすく 可愛らしい一面も見られました。
彼女の孫玉楼に対する言動が、推しの恋を応援するファンのように見えて微笑ましいです。