最終回【玉楼春~君に詠むロマンス~】41話・42話・43話のあらすじとネタバレ感想。林少春は3日以内に真相を究明することを皇帝に願い出て認められます。ところが、賈逢源と梁京冠に捕らえられて監禁されてしまいます。
41話のあらすじネタバレ
李太医の妻子が宮中に召喚されました。
林少春は「本当の妻子ではないはず」と疑い、3日以内に真相を明かすことを願い出ます。
皇帝はそれを許可し、ひとまず李太医を牢屋に連行させました。
李太医に面会した林少春は、妻子が人質に取られていることを確信します。
そんな中、林少春は何者かに捕らわれ、賈逢源と梁京冠の前に突き出されました。
賈逢源は林少春を殺そうとしましたが、梁京冠は役に立つから生かすと言い林少春を賈逢源の屋敷に閉じ込めます。
賈逢源の屋敷には、李太医の本当の妻子も捕らえられていました。
3日の期限が迫る中、林少春は蘇映雪の助けを借り、李太医の妻子を連れて屋敷から逃げ出します。
蘇映雪は賈逢源を裏切った申し訳なさから毒を飲み、「恩人の林少春を助けないわけにはいなかった」と賈逢源に詫びました。
そして「死んで謝るわ。あなたには官界を離れて息子と一緒に暮らしてほしい」と伝えて息絶えます。
その後、李太医の妻子が賈逢源に人質に取られていたことが明らかになり、皇帝は賈逢源に流刑を言い渡しました。
また、潘才人は皇子の死を利用して貴妃を陥れた罪で冷宮送りを命じられます。
そうして、冤罪が晴れた貴妃でしたが、自分を信じてくれなかった皇帝に失望し「仏門に入ります、これからはお仕えできません」と告げるのでした。
一方、梁京冠に呼び出された林少春は、かつて林少春の父親と賈逢源の父親が孫遜に陥れられたことを聞かされます。
林少春は自分のやり方で調べると告げて立ち去りました。
41話の感想
本作には色々なタイプの女性が登場しますが、個人的には蘇映雪の生き様が印象深く感じられました。
(誰の生き様が印象に残るかは、見る人によって異なりそうですね)
蘇映雪は人としての弱さも女性としての弱さもあるのだけど、だからと言って悪人ではなく、なんというか、彼女には人間味を感じます。
また、林少春と賈逢源のどちらにも報いようとした結果、死を選んでしまったことも深く印象に残りました。
ただ、残された子供はとてもかわいそうです。
42話のあらすじネタバレ
林少春は梁京冠から聞いた話が本当かどうかを確かめるため、孫遜に長く仕えている丁番頭を探りました。
その結果、孫遜の別邸を見つけます。
林少春は百劇館にいた時に身につけた変装術で孫遜になりすまして別邸を訪れ、丁番頭に接触。
ところが、孫遜ではないことをすぐに見破られてしまいました。
林少春の動きを知った孫遜は、「何を調べているのだ。私を疑っているなら一緒にこい」と言い、林少春をダムの工事現場に連れて行きます。
そこで働く者は皆、孫遜に感謝しているようでした。
その様子を見た林少春は、梁京冠に会いにいき「孫遜は良き役人だと思う」と自分の考えを述べます。
その時、孫遜の別邸が燃えているという知らせが入りました。
別邸に駆けつけた梁京冠は塀の中から大量の金塊を取り出しながら「証拠を残すな、孫遜の別邸で押し通せ」と配下に念を押します。
そこへ、役人を連れた孫遜が現れ、梁京冠を現行犯逮捕しました。
そして、皇帝の御前に突き出し「梁京冠は林遠道の事件で得た金を横領し、別邸に隠しました」と糾弾します。
皇帝は激怒し、梁京冠を連行させました。
梁京冠が捕まったことを知った林少春は、孫遜に会いに行きました。
すると、「分かったか、だがこれで終わりではない」と意味深なことを言われます。
そしてその後、常ばあやと雅夫妻が孫遜に捕らえられました。
林少春は孫玉楼の助けを借りて常ばあやたちを助け出したものの、その後に立ち寄った食事処で毒を盛られ、それを食べた常ばあやたちは倒れてしまいます。
一方の孫玉楼は、林少春に手を貸したことで孫遜にこっぴどく叱られました。
孫玉楼は「ご自分のしたことは、いつか自分に返ってきます」と言い返します。
林少春は宮中で、わざと周囲に聞こえるように「孫遜を失脚させるための、偽の証拠を上奏文に紛れ込ませる」と話します。
これを聞いた梁京冠派の宦官は、《梁京冠様がこれを利用しない手はない、孫遜を失脚させられる》と思い、その上奏文を盗み見ました。
その瞬間、皇帝と林少春が現れ「誰の指示だ」と宦官を問い詰めます。
宦官は 孫遜に指示されたことだと答えました。
その後、孫遜は家族に荷物をまとめさせ、涙ながらに別れを告げました。
(え?宦官の証言で孫家が離散したということ??今回は話が飛びすぎててよく分からない箇所が多いです)
42話の感想
今回は話が飛びすぎてよく分からなかったのですが、結局、孫遜は林少春の父親を陥れた黒幕なのでしょうか?
林少春を毒殺しようとしていたことから、孫遜が黒幕だったという解釈でいいのかな。
ただ孫遜が黒幕だとしても、梁京冠が別邸に金塊を隠していたのは事実ですよね。
林少春は食事に手をつけなかったから死なずに済みましたが、常ばあやたちは毒で死んでしまいました。
もしも常ばあやたちが殺されなければ、林少春も孫遜に手心を加えたかもしれませんが、殺された以上はもう手加減しないはず。
ところで、林少春はどの時点で孫遜が黒幕だと確信したのでしょう。常ばあやが人質に取られた時?
それから、梁京冠が孫遜を失脚させようと躍起になっている理由もよく分からないままでした。
政敵だからなのか、それとも、孫遜に陥れられた友人の敵討ちのため?
このあたりの疑問が最終話ですっきりすると良いのですが。
最終回(43話)のあらすじネタバレ
孫遜に勅命が下され、詔が読み上げられます。
「重罪人の孫遜は軍糧を横領した上、朝廷内の権力を独占し梁京冠を陥れた。その罪は許しがたい。なお、4人の息子についてはこれまでの功績を鑑み、刑罰を免じる」
その場で毒酒を賜った孫遜は、毒酒を飲んで倒れます。
その頃、孫玉楼は没落した孫家で泥酔していました。
林少春が孫玉楼を見つけると、歌を歌ってくれと頼まれ、2人は幸せな思い出を回想して眠りに落ちます。
翌朝、林少春が目を覚ますと孫玉楼の姿はなく、自分のことは探さずに忘れてほしいと書かれた手紙だけが残されていました。
時は流れ……。
林少春は孫玉楼に代わって親孝行をするため、孫遜の墓にやって来ました。
すると、先に師匠が来ており、孫玉楼を捜して真正面からぶつかるべきだと助言されます。
その助言に従い、孫玉楼を探し始めた頃、林少春は姚滴珠から孫家の近況を教えられました。
<近況>
孫世傑は暮城で私塾を開き、自分の息子の教育にも余念がない。
孫金閣は修理店を営み、妻の許鳳翘が帳簿を管理している。
そして孫俊豪は、春になったら姚滴珠を迎えるつもりでいる。
復職して皇帝に召された梁京冠は、死んだはずの孫遜が現れたため驚きます。
実は孫遜は、梁京冠の尻尾をつかむために林少春と敵対するフリをし、皇帝にも協力を仰いで大芝居を打ったのです。(常ばあやたちも死んだふりをしただけ)
そしてついに、孫遜は梁京冠の悪事の証拠を掴んだのでした。
一方、孫玉楼を探し続けている林少春は、ようやく彼を見つけ出しました。
孫遜が生きていることを告げると、孫玉楼は涙を流して林少春を強く抱きしめます。
<完>
最終話(43話)の感想
完全にだまされました!
孫遜と林少春の争いや孫遜の死は、梁京冠の尻尾をつかむための芝居だったのですね。
結局、すべての黒幕は梁京冠だったということか。
見事にだまされましたし、クライマックスに相応しいどんでん返しでした。
ただ、何も知らされていなかった孫玉楼が可哀想すぎます(笑)どれほど苦しんだことか。
それでは、最後に全体の感想を。
物語の前半は、“林少春の父親の死の真相” と “主役2人の恋模様”という「縦軸」の物語を楽しめました。
しかし、林少春が孫家に嫁いでからは「縦軸」と思われるものがなくなってしまい、“孫家1人1人のエピソード”という「横軸」ばかりの展開になってしまったのが残念。
桃夭や孫俊豪のエピソードは、もう少し削っても良かった気がします。
そしてその削った分の時間を、最後のクライマックスに充てて欲しかった!
全体を通して、人を試したり だます場面が多かった気がしますが、毎回それが大掛かりだったため見ごたえのある作品でした。