【玉昭令】の全話のあらすじ一覧とネタバレ感想を最終回まで紹介します。本作は、天族・幽霊・人族の種族を超えた争乱と愛を描くファンタジーロマンス劇。「陳情令」の監督が送る新作とあり、日本でも期待の声が高い作品です。
【玉昭令】あらすじ/作品概要
明国の都・啓封府を震撼させる怪事件が起き、捕吏長の展顔は捜査に乗り出す。
すると、捜査の途中で、天族の神仙であり細花流門主の端木翠と出会う。
端木翠は九獄から逃げ出した幽霊を捕らえるために人間界に来ていたのだった。
【玉昭令】の全話あらすじ一覧
1話のネタバレあらすじ
人間界の啓封では、全身が干からびた2つの奇怪な死体が発見されました。
その後、劉家村でも同じような事件が発生します。
調査に乗り出した捕史長の展顏(グアンホン)は、被害者が皆、百花楼の妓女・翠玉に好意を寄せていたことに気づき、百花楼へと急ぎます。
その頃、天族の神仙である端木翠(チャン・イーシャン)は百花楼を訪れました。
細花流の門主でもある彼女は、法術で時を止めて楽々と侵入し、お目当ての翠玉と対峙します。
端木翠がここへ来たのは、何者かの導きにより翠玉の正体が“人間に化けた幽族の魑女”だと知ったからでした。
(魑女とは魑魅魍魎の一種。人間の魂を吸う)
端木翠は「細花流の縄張りで人を殺してタダで済むと思う?」と言い、翠玉に攻撃を仕掛けました。
翠玉は「細花流?ということは、お前は端木翠か」と反応します。
「門主と呼びなさい!」
端木翠はそう言うと、法術を使って距離を縮め翠玉を捕らえました。
しかしそこへ、妓女の紅鸞に案内された展顏が現れます。
翠玉は隙をついて紅鸞を奪い、逃げていきました。
端木翠は追いかけようとして二階の窓から飛び降りましたが、危険だと誤解した展顏が手を差し伸べます。
この時、展顏は誤って端木翠の帯を引きちぎってしまい、2人は抱き合うように落下しました。
起き上がった展顏はふと、端木翠のイヤリングが現場(劉家村)に落ちていたものと同じだと気づき、端木翠を役所に連行しようとします。
端木翠は法術で展顏を振り切り、“桃の花びら”の導きで翠玉の居場所へ。
すると、翠玉が紅鸞の首を絞めながら「端木翠に私を売ったのはお前か!」と問い詰めていました。
端木翠は紅鸞を助けた後、逃げ去る翠玉の背中に追跡札を飛ばします。
端木翠は桃の花びらを手にしながら、紅鸞に「あなたが私を桃の花びらで劉家村に導き、翠玉の人殺しを教えてくれたのよね」と尋ねました。
紅鸞は自分が幽族であることを明かし、自分は法力が弱いから翠玉に頼るしかなかったが、翠玉の悪事を見かねて端木翠に知らせたのだと言います。
そこへ、端木翠を追いかけてきた展顏が到着。
端木翠は展顏に、一連の事件は幽族(魑女)のしわざだから私が1人で調査すると言いますが、展顏も自分が捜査すると譲りません。
端木翠は、幽族にだけ効く縄で紅鸞を縛って動けなくした後、展顏と一緒に追跡札をたどって翠玉の居場所を突き止めます。
すると、翠玉は張という人間の男と一緒にいました。
永遠の愛を語る張に、翠玉は「張様、お許しください。しくじってしまったから、これからは張様の不老長寿のための魂を奪うことができません」と謝罪します。
その会話を聞いた端木翠は「数百歳の魑女が、愛を信じるとはね」と皮肉り、翠玉に攻撃を仕掛けました。
致命傷を受けた翠玉は“本来の姿”に戻り、それを見た張は「怪物め!」と罵ります。
張の愛が偽りだったことに気づいた翠玉は、法力で張を自分のもとに引き寄せ、彼を道連れにして死にました。
その後、端木翠は展顏に連れられて啓封府(役所?)へ。
展顏の義父で啓封府尹の江文卿に引き合わされた端木翠は、見覚えのある顔だと思います。
端木翠は一連の事件は九獄から逃げ出した幽族のしわざだと話し、魑女(翠玉)についても詳しく説明しました。
天族が暮らす蓬莱では、「九獄の結界が緩んでいるせいで幽族が逃げ出し、人間界を乱している」とざわついていました。
そこへ、天族の神仙である楊鑒(ハン・ドン)が現れます。
端木翠の義兄でもある彼は、「幽族退治の役目で人間界へ降りた端木翠が心配だ。私も人間界へ行く」と言い出しました。
皆が慌てて「あなたは司法星君(お偉いさん?)なのですよ!」と止めますが、楊鑒は人間界に降り、端木翠の住処である草廬へ。
草廬では温孤神医が静かに書を読んでおり、端木翠は幽霊退治に出ていて不在でした。
楊鑒は温孤神医に、早く幽族退治を終わらせるように念を押します。
また、楊鑒は、端木翠の過去の記憶を封印していることを話し、記憶が戻れば彼女が苦しみを味わうことになってしまうから気をつけるようにと言いつけました。
1話の感想
ファンタジーではありますが、舞台のメインが人間界であることと、主役の1人が人間であるため、ファンタジー色はあまり強くない印象を受けました。
また、随所で適切な説明を入れてくれるので、視聴者に優しい作りになっていると感じます。
ただ、1話から登場人物が多く情報量も多いので、把握するだけで精一杯でした。
ここから物語がどう動いていくのか楽しみです。
2話のネタバレあらすじ
端木翠に縛られたまま動けない紅鸞は、通りかかった温孤神医を見て、温孤との過去を回想して彼を呼び止めようとしましたが、自分では縄を解くことができませんでした。
紅鸞はこの縄が幽族にしか効かないことを思い出し、近くにいた人間に縄を解くのを手伝ってもらいました。
<啓封府>
展顏は、劉家村の殺人および失踪事件現場に端木翠のイヤリングが落ちていたことから、端木翠の関与を疑います。
端木翠は、劉家村に行ったのは幽族を捕まえるためで、失踪した娘2人をさらったのも幽族だと訴えました。
展顏はひとまず、無関係だと分かるまで端木翠を啓封府に留め置くことにします。
そんな中、啓封府にやって来た温孤神医は、江文卿に捜査の協力を申し出て合意を得ました。
江文卿の顔に見覚えがある温孤神医は、千年前に江文卿の先祖に会っているかもしれないと思います。
顔を隠した黒服の女は、法術を使って九獄にいる幽族の長老と交信し、魑女の死を報告しました。
それを聞いた長老は、魑女の役目(使者)を黒服女に引き継がせます。
また、九獄の封印を解くために蓬莱図の断片を探すよう命じました。
長老は、さらに指示を続けます。
「かつて江易は、蓬莱図を用いて神仙を冊封した。江易は死んだが、子孫が人間界のどこかで生きている。子孫は他の者に探させるから、お前は端木翠をけん制しろ」
失踪した劉家村の長女が昏睡状態で発見されました。
温孤神医が長女を診たところ、病ではなく元神(魂?)が失われたのだと判明。
事件の捜査をお互いに仕切りたい端木翠と展顔は口論になり、腹を立てた端木翠は草廬へ戻ります。
すると、紅鸞が端木翠の帰りを待っていました。
紅鸞は九獄から逃げてきたから行く場所がないと言い、「ここに置いて欲しい」と助けを求めます。
しかし、端木翠は断りました。
一方の展顔は、失踪者が天香楼の頬紅と関係があることを突き止めます。
天香楼で帳簿を確認すると、失踪者は全員“天香楼の頬紅”を購入した者たちでした。
そこへ、展顔の義母・江夫人がやって来ます。
展顔は江夫人に、何でも好きなものを購入するようにと言い、店を去りました。
店内で頬紅を使用した江夫人は、鏡を見た直後に自我を失ってしまいます。
その頃、端木翠は折り鶴の導きにより盲目の女性・夢蝶を見つけました。
彼女の体から“天香楼の頬紅”の匂いがすることに気づいた端木翠は、天香楼を調べましたが何もありません。
草廬に戻った端木翠は、紅鸞が小さな娘を助けているのを見て、紅鸞を草廬に置くことにします。
2話の感想
展顏は作中では仏頂面が多いですが、元来、かわいらしい顔なので笑顔が似合います。
ストーリーの筋はまだ掴めていませんが、“蓬莱図の断片”を巡って各種族が争う展開でしょうか。
また、江易の子孫が人間界で生きているとのことですが、おそらく江文卿、もしくは展顏のことだと思われます。
それにしても、江文卿を演じる謝君豪が相変わらずイケおじで見入ってしまいました。
3話のネタバレあらすじ
展顏の義母である江夫人は、天香楼の頬紅を使って以降、まるで別人のようになってしまいました。
江夫人を助けるために、不本意ながらも端木翠の力を借りることにした展顏は、端木翠の住処である草廬を訪れます。
端木翠は江夫人を助けるための条件を出し、展顏はその要求をすべて飲みました。
江夫人の部屋に到着した端木翠は、法術を使って江夫人の体から“鏡の精”を追い出します。
端木翠は“鏡の精”を追いかけながら、展顏に説明しました。
「鏡の精は、鏡に映った者の元神を迷夢に閉じ込めて体を支配する。その後、用済みになった肉体は捨てられ昏睡状態となり腐敗する」
つまり、江夫人をはじめとする被害者たちは全員、“鏡の精”により元神が迷夢に閉じ込められて昏睡状態になったのです。
端木翠と展顏は“鏡の精”を追って天香楼に入りましたが、捕らえることはできませんでした。
ひとまず、昏睡状態の者たちは温孤医館に運ばれ、温孤神医の法術で一時的に守られましたが、元神が戻らなけば肉体は死んでしまいます。
元神を取り戻すには“鏡の精”を捕らえるしかありませんが、“鏡の精”を迷夢から引っ張り出すのは至難の業。
そこで、展顏は自分が迷夢に入って鏡の精を捕まえることにしました。
端木翠も同行することにし、2人は迷夢の中へ。
すると、昏睡状態に陥っている者たちの元神がそれぞれ人の姿をしており、各々の願望が迷夢に反映されていました。
その中には江夫人の姿も……。
展顏は、迷夢に反映された江夫人の願望を見て江夫人の寂しさを知るのでした。
そんな中、“鏡の精”は江夫人の簪を奪います。
そして、“鏡の精”は迷夢の中にいる元神たちを操り、端木翠と展顏を襲わせました。
3話の感想
端木翠を相手に、なにかとドキドキする展顏の純情さがかわいいです。
端木翠は“神”というより普通の女子に見えてしまい、そこだけが少し引っかかりますが、世界観はしっかり作られていると感じます。
動いてお話する食器類や、小さな生き物がとても可愛い!
出てくる料理もすごく美味しそうで見入ってしまいました。
ストーリーは今のところ幽族退治がメインですが、小さな謎も散らされているのが◎。
気になる謎は、温孤神医と紅鸞の過去です。
2人は知り合いのようですが、紅鸞を見るたびに温孤神医が憎らしそうな表情をするのはなぜなのか。
また、封印された端木翠の記憶についても気になるところです。
今回は迷夢のお話でしたが、夢の中の江文卿の言動が別人すぎて笑ってしまいました。
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