【玉昭令】(最終回)51話・52話のあらすじとネタバレ感想を結末まで紹介します。端木翠、展顏、紅鸞の3人は江文卿と戦ったものの太刀打ちできませんでした。江文卿が人間界を闇に陥れ、端木翠たちが絶望したその時、三族の心が1つになり……。
51話のあらすじネタバレ
端木翠、展顏、紅鸞の3人は江文卿と戦ったものの太刀打ちできず、紅鸞は致命傷を受けて倒れてしまいます。
瀕死となった紅鸞は端木翠に「温孤は1人では何もできないから、私の代わりに世話をしてあげて」とお願いして息を引き取りました。
江文卿は今度は展顏を吹っ飛ばし「お前たちはいつも私に刃向かってばかりだ」と憤ります。
そんな彼に向かって端木翠は「よくご覧なさい、この世界のありさまを。人族は怯え、幽族は恨んでいる。これが望んだ結果なのか」と現実を突きつけました。
端木翠の言葉に、江文卿は一瞬 正気を取り戻しますが、すぐにまた魔物に戻り人間界を攻撃します。
そのせいで人間界の結界が緩み、人々は故気に襲われ次々と倒れました。
世界が窮地に陥ったその時、三族の心が1つになり“心力”が集まり始めます。
端木翠がその心力を集結させると、「玉昭令」という神器の剣に形を変えました。
端木翠は江文卿に「玉昭令」を放ち、同時に展顏が背後から江文卿に剣を突き刺します。
江文卿は盛大に吐血し、地上へと落下。
力尽きた展顏も地上に落ちていきます。
落下した江文卿の体から蓬莱図が分離し、江文卿は死の間際に江夫人の幻を見て手を伸ばしました。
そして今になって初めて、自分は江易ではなく江文卿であり、天に選ばれたのも自分ではないことに気づきます。
他人の記憶だけを頼りに、自分は世界を救うことができると思い込んでしまった――。
江文卿は後悔の涙を流して死亡しました。
江文卿の死後、人間界には雪が降り注ぎ、意識を失っていた人々が目を覚まします。
端木翠は大雪の中で、落下した展顏を探し回りました。
すると突然、端木翠の体に「神位」が戻り、端木翠の白髪が一瞬にして元に戻ります。
端木翠は雪に埋もれている展顏を見つけましたが、展顏は端木翠の腕の中で亡くなってしまいました。
端木翠は展顏を生き返らせるため、生死盤を使って命の入れ替えを試みますが……。
51話の感想
紅鸞が亡くなってしまいましたが、幽族の中には複数の魂を持つ者もいるので、もしかすると紅鸞も復活する可能性があるかもしれません。
確か黒猫少年も、9つの魂があり9回生まれ変わったと言っていました。
さて、長く続いた江文卿の暗躍がようやく終わりました。
江文卿を倒すための神器の名前が、ドラマのタイトルと同じ「玉昭令」だとは なかなか粋ですね。
江文卿は成敗できたものの、展顏まで死亡してしまうとは……。
端木翠は命を入れ替えるつもりのようですが、2人ともが生き延びる道はないのでしょうか。
最終回(52話)のあらすじネタバレ
端木翠が生死盤を使って命を入れ替えたことで、展顔は生き返りました。
目覚めた展顔は自分がまだ生きていることを喜び、後ろから端木翠を抱きしめましたが何の反応もありません。
その時、楊鑑が「端木!しっかりしろ!」と駆け寄ってきました。
楊鑑は「こうして千年前と同じように死んでしまうなら、情を封印して蓬莱で共に過ごした日々は何だったのか」と嘆きます。
端木翠の死を受け入れられない展顔は彼女を抱きかかえて草廬へ連れ帰りましたが、本来、神仙の亡骸は蓬莱に運ばなくてはなりません。
楊鑑は 端木翠の亡骸を放そうとしない展顔に「己の命と引き換えにそなたを救った端木翠の思いを無駄にするな。もうそなた1人の命ではないのだから、端木翠の分まで生きろ」と諭します。
展顔は端木翠の亡骸を手放すことを決め、どこにいても永遠に忘れないと心に誓いました。
3年後。
展顔の部下である趙武は、妊婦の妻・張瓏と幸せな日々を過ごしていました。
2人は、端木翠を失って以来捜査に没頭している展顔のことを案じます。
その展顔は、この3年間 端木翠を忘れたことはありませんでした。
また温孤も、草廬で紅鸞を待ち続けています。
3年前に端木翠と展顔が人間界に安寧をもたらして以来、人々は七夕の夜になると、川に灯籠を浮かべて端木翠への感謝の祈りを捧げていました。
蓬莱では、楊鑑が端木翠を生き返らせるために力を尽していましたが、神医から諦めるように言われます。
楊鑑が諦めかけたその時、別の神医と月老が駆け込んできました。
「諦めるのはまだ早い!人間界からの祈りが蓬莱を取り巻いていますぞ!」
そして神医は、人間界から届いた端木翠への祈りをより合わせて作った「糸」を見せました。
さらに、展顔の3年分の愛の「糸」もあります。
神医はそれらの糸で、損傷した端木翠の心臓を修復させ生き返らせることに成功しました。
端木翠の復活を知るや否や、神仙たちは「生き返ったなら生死盤を使った罰を与えるべきだ」と言い出します。
そんな彼らに向かって楊鑑は、3年前に世界を救った端木翠の功績を並べ立てました。
神仙たちは端木翠の功績を鑑み、罪を軽減することに同意します。
最終的に、端木翠を神仙の籍から除外し、人間界に落とすことで話はまとまりました。
人間界では、口論するカップルを目撃した展顔が「今 相手を捕まえておかないと後悔する」と助言します。
すると、背後から「男女の情に詳しいのね」という声が聞こえてきました。
展顔がゆっくり振り返ると、後ろに立っていたのは端木翠でした。
展顔はしばらく呆然としたまま立ちすくんでいましたが、端木翠が立ち去ろうとしたので慌てて抱きしめます。
夢ではないかと疑う展顔に、端木翠はキスをして現実であることを分からせました。
2人は喜びを噛みしめ、もう一度口づけを交わします。
時は流れ――。
草廬で紅鸞を待ち続けている温孤は、紅鸞が残していったお守りを握りながら涙を流します。
すると、お守りが桃の花びらに変化し、その花びらは紅鸞の姿へと形を変えました。
温孤は紅鸞に駆け寄り、抱きしめました。
一方の展顔と端木翠は、一男一女をもうけて幸せに暮らしています。
人間界に降りてきた楊鑑と小天は、甥たちと楽しく遊び、和やかな時間を過ごしました。
<完>
最終回(52話)の感想
端木翠が生き返ることは予想できたものの、展顔が端木翠の亡骸に語りかけるシーンは思わずウルッときてしまいました。
悲恋がチラついた時もありましたが、ハッピーエンドで終わって良かったです。
全体を通して、主役2人の心配をすることはほとんどありませんでしたが、温孤の行く末は気になっていたので最終話で彼の笑顔を見ることができて安心しました。
温孤は5回も“キャラ変”する忙しいキャラでしたが、キャラが変わるたびに新しい魅力を堪能できましたし、俳優の演じ分けもお上手でした。
ストーリーは幽族退治をベースにしつつ、随所で端木翠の過去や謎をチラつかせて視聴者の興味を引く作りになっていたと思います。
最終話までずっと幽族退治だけだとマンネリ化したと思うので、途中から過去編に突入して変化を加えたのは良い判断かも。
ただ、もう少しだけ過去編を削っても良かった気がしますし、江文卿の暗躍ももう少し短くても良かったかもしれません。
個人的には、沈淵から戻ってきた45話が最終話でも良かったのではと感じました。
トータルでは楽しめましたし、他のファンタジードラマも挑戦して見てみようかな?と思わせてくれる作品でした。