受験に恋愛は邪魔、そう言われ続け勉強一筋だった順子の青春時代。
そのおかげで恋というものに全く縁がなく30歳を超えてしまった順子に恋の予感が……!?
それでは『初めて恋をした日に読む話』2話の解説と感想をお届けします。
『初めて恋をした日に読む話』2話あらすじ
順子の言葉で東大を目指そうと決めた匡平は、山王ゼミナールで順子の授業を受けていました。
匡平の真っすぐな思いから、順子も授業に熱が入ります。
ある日、山王ゼミナールでは入塾者を獲得するための宣伝として、各高校で”営業授業”をおこなうことになりました。
去年、順子は参加しなくていいと言われていたものの、今年は、”減給”を逃れるために参加することに……。
行先は、匡平の通う南高校。
早速順子は、打ち合わせをするために南高校に向かい、匡平に案内されて担当の山下先生を訪ねます。
ところが、なんと山下先生は順子の高校時代の同級生で、彼女の人生で唯一告白してくれたあの山下くん(中村倫也)だったのです。
『初めて恋をした日に読む話』2話の解説と感想
恋のポイント
2話目にして既に、3人の男性から好意を寄せられてしまった順子。
当の本人は、恋を知らないので彼らの気持ちに気づくことはありませんが、ここで3人の恋のポイントを挙げてみたいと思います。
❤匡平は、順子が年上ということもあり自分が順子に恋をしているという感覚ではなく、気になる存在という感じでした。
順子の言葉ひとつひとつにドキュン♡と撃ち抜かれているようで、気が付いたら好きになっていたというパターンでしょう。
ラストで酔った順子に「由利ゆりに夢中なの~」って言われて、初めて自分が恋をしているのだと気づいたはず。
ただ、順子が夢中になっているのは、匡平を東大に合格させることと、それに対する匡平の熱意ではないかと……。
❤八雲は、順子のいとこではありますが20年前からずっと順子が好きでした。
ただ、いつも女性の方から言い寄られてきたので、自分からアプローチしたことがなく、恋愛に関してはかなり奥手です。
電話を前にしてもなかなか掛けられず、後輩からチャチャ入れられるほどで、意を決して電話するも話し中…と、運のないこと。
順子と親しい間柄ということで、匡平からライバル視されています。
❤山下は、順子の人生の中で唯一告白しました。
不良というだけで先生からは差別されていましたが、”先生に仕返ししたい”という理由で自分の補習を買って出た順子に心を射抜かれました。
今回、順子との再会をきっかけにふたたび恋心が過熱しそうです。
次回は男たちが順子に急接近!
3話で順子は、山下から出会えてよかったと言われ、匡平からは、32歳の人が高校生から好きだって言われたら迷惑ですか?と告白されたり、車の中で八雲にハグされたりと、恋がゴロゴロ落ちてます。
順子の恋愛事情一気に加速か!?というところまで来ていました。
ただ、山下にある事実が発覚っていうのもあるので、ただただ順調に進んでいくというわけではなさそうです。
32歳にしてモテ期到来の順子。
しかしながら、匡平の東大合格という熱い目標があるので、今はまだ自分の恋なんて考えられないのかも。
それでも、恋愛初心者にいきなり3択とは……。
母の言葉が痛すぎる、でも。
順子の母は、順子が東大に落ちたことをよほど根に持っているようですね。
しかも、今塾講師をやっているのも気に入らない様子で、かなり風当たりが強いような気もします。
ただ、順子の母はそれだけで怒っているわけじゃないはず。
順子が”なりたい自分になっていないから”とか、”本当にやりたかったことをやってないから”ではないかと思いますね。
確かに東大に受からなかったのに腹立たしさはあるとは思いますが、受験から10年以上も経過しているわけですから、そろそろ怒りはおさまってもいいはずです。
何も見つけられないまま、30代になってしまった順子にいら立っているような気もします。