【花小厨(はなしょうちゅう~しあわせの料理帖~)】27話・28話・29話のあらすじ。花小麦のおかげで、長年のわだかまりを解消する孟郁塊母子。また、花小麦の酒楼は評判が広まり繁盛する一方、様々な客が来店するようになり……。
27話のあらすじネタバレ
弟家族は、とうとう孟郁塊の母に花小麦の酒楼で働かせるように要求してきました。
孟郁塊の母が断ると、弟は孟郁塊の父の事故の話を持ち出し、彼は妻に危険な仕事に行かされて死んだようなものだと言って責めます。
ショックを受ける孟郁塊の母の様子を見た花小麦は、弟家族の荷物を部屋から放り出し、彼らを家から追い出したのです。
花小麦は帰宅した孟郁塊に、孟郁塊の母が弟に言われたことを話しました。
そして、花小麦は孟郁塊に、父の事故による母の苦痛は、あなたの苦痛の10倍だと諭します。
それを聞いた孟郁塊は母に、今まで辛くあたっていたことを謝罪し、母子は長い時を経てやっと和解したのでした。
ある日、県城に嫁いできていた関蓉が夫と一緒に花間楼へ食事に来ます。
関蓉は花小麦の酒楼だとは知らずに来ましたが、花小麦を見ると食事の途中にも関わらず慌てて帰ってしまいました。
そんな中、浣花園が調味料を無料で配って評判が広まったこともあり、花小麦は中秋節に花間楼で月餅を作って配ることにします。
思ったとおり、花小麦たちが丹精込めて作った色とりどりで美しい月餅は人々に大変喜ばれたのでした。
数日後、関蓉の夫、何玉が花間楼に1人で来て花小麦に、ここで食事をしてから関蓉の体調が悪くなったが、過去に何があったのかと尋ねます。
花小麦が答えないと、何玉はそれ以上聞かず、代わりに体調の悪い関蓉のために何か料理を作ってもらえないかと言いました。
ためらう花小麦に、普段は食欲がない関蓉がここの料理はよく食べていたので、どうかお願いしたいと頭を下げて頼む何玉。
何玉の誠実な態度に心打たれた花小麦は、肺病の関蓉のために体を温める食材を使って汁物を作るのでした。
27話の感想
いつもは威勢のいい孟郁塊の母が、弟の一言で声も出ないほどのショックを受けたのを見て、代わりに弟家族を追い出す花小麦がカッコイイです。
そして、花小麦のおかげで長年のわだかまりが解けた孟郁塊母子の姿に感動!
また、中秋節の月餅を作る場面では、様々な材料と型を使って彩りよく華やかな月餅が作られていく様子がとっても美しいです。
28話のあらすじネタバレ
別の鏢局から引き抜かれた呂彪が、今の鏢頭である董徳友を連れて花間楼へやって来ます。
花小麦の料理をやたら褒めちぎる2人でしたが、実は裏に魂胆があったのです。
孟郁塊たちの鏢局が最近請け負った高額な金品を蜀へ護送する仕事を手伝いたいので、孟郁塊に取り次いでほしいというのが本心でした。
夫の仕事に口出しはできないと断る花小麦に、董徳友は明日ここで孟郁塊のために一席もうけるので伝言だけしてほしいと言うのでした。
その日、帰宅した孟郁塊にその話をすると、その仕事は当初他の鏢局が請け負ったが、もめごとがあったらしく自分のところに回ってきたとのこと。
孟郁塊は、董徳友の鏢局は新しく、まだ無名なので名を上げるためにその仕事を手伝いたいのだろうと言います。
翌日、花間楼に行った孟郁塊は用意された食事もせずに、董徳友の申し出をきっぱりと断りました。
それでも、董徳友はしつこく協力を申し出て、最後には蜀への道中は危険も多いと脅しまでかけてきますが、孟郁塊は取り合わずに立ち去るのでした。
その後、蜀への護送に向かった孟郁塊一行は、夜営中に悪党に襲われます。
28話の感想
引き抜きで鏢局を移ったにも関わらず、仕事を手伝わせてほしいとは、なんと虫のいい話!
しかも、鏢局で働いているわりには一見人当たりのいい董徳友も、それがかえって怪しく思えて気にかかる存在です。
29話のあらすじネタバレ
孟郁塊が腕に負傷しますが、一行はなんとか悪党を撃退します。
しかし、一行は悪党たちの目当てが金品ではなかったようなのが気になるのでした……。
ある日、花間楼の料理の評判を聞きつけた汪展瑞という料理人が、花小麦に腕比べを申し込みに来ます。
花小麦はそれを受けて立ち、それぞれの得意料理を作って花間楼の客に食べ比べてもらうことに。
茶葉を使った凝った料理を作って自信満々の汪展瑞でしたが、花間楼の客たちが選んだのは花小麦の料理でした。
自分が負けた理由がわからない汪展瑞に花小麦は、あなたは技術にこだわりすぎて客層を見落としていると教えます。
花間楼の客は庶民が多く、凝ったものよりも家庭的な料理が好まれるというのでした。
それを聞いた汪展瑞は自分が忘れてしまった庶民の味を探すため、花間楼で働きたいと申し出ます。
花小麦は一緒に探しましょうと言って、それを受け入れました。
そんな中、任務を終えた孟郁塊が帰って来ます。
孟郁塊は危険な目に遭ったことを黙っていましたが、花小麦は腕のあざに気づき、二度と隠し事はしないと約束させるのでした。
一方、花間楼は中秋節に配った月餅のおかげで知名度が上がり、他県の名士からも宴席の予約が入るようになります。
そんなある日、市場で仕入れをしていた花小麦は、以前唐辛子を分けてもらった趙家の趙一鳴と偶然会いました。
ところが、趙一鳴は老舗の酒楼も経営しているせいか、前とは態度を変え、花間楼の繁盛ぶりに嫌味を言って立ち去ったのです。
また、花間楼で働き始めた汪展瑞は、自分の料理を客から花小麦の作ったものと比べられたり、花小麦から調理法を注意されたりして不機嫌になる一方。
ある時、そんな汪展瑞の作ったフグの汁物を食べた2人連れの客の1人が毒にあたったと言い出しました。
そして、その連れが他の客の気をひこうと店で大騒ぎしたのです。
結局、花小麦の機転により詐欺だと分かり、2人組は帰って行きました。
しかし、花小麦は、その2人組が店に金銭を要求するのではなく、客の気をひいて店の評判を落とそうとしていたことが気になるのでした……。
29話の感想
孟郁塊も花小麦も仕事上でトラブルに遭い、しかも、それが単純な金銭目的の犯行ではない様子。
裏にどんな悪だくみが隠れているのか、物語はいよいよ佳境へと向かいます!
花小麦と孟郁塊は黒幕を暴き、平和な日常を取り戻すことができるのでしょうか。