最終回【花小厨(はなしょうちゅう~しあわせの料理帖~)】36話・37話・38話のあらすじ。妊娠が判明した花小麦は義母からの言いつけで酒楼へ行くのを控えていました。しかし、以前の料理大会で因縁のある宋静渓が酒楼を訪ねてきて……。
36話のあらすじネタバレ
帰宅後、発熱した花小麦を心配した孟郁塊は医者に往診を頼みました。
診察の結果、花小麦は妊娠していることが判明。
喜んだものの、花小麦は孟郁塊の母から安定するまでの3カ月間、花間楼に行くことを禁止されてしまいます。
その代わり、孟郁塊の母は花間楼に毎日行き、使用人たちに口うるさく指示を出すのでした。
そんなある日、以前、八珍会で不正をして優勝した桃源斎の宋静渓がトマトを手土産にして花間楼に来店します。
珍しい野菜で調理法が思い浮かばないので持参したというのでした。
知らせを聞いて花間楼に行った花小麦は、すぐにトマトを使った料理を数品作って宋静渓にふるまいます。
宋静渓は花小麦の作ったトマト料理に感心しましたが、一緒に出した汪展瑞の茶葉料理にも興味を持ったようでした。
翌日、宋静渓は今度は汪展瑞を訪ねて花間楼に来店しました。
宋静渓と汪展瑞が裏庭で話しているのを立ち聞きした春喜は、2人は昔なじみで宋静渓は汪展瑞を引き抜きたいようだと花小麦に報告します。
夜遅く、汪展瑞が花小麦の自宅に訪ねてきました。
花小麦は、汪展瑞が桃源斎で働きたいと言うのなら引き留めないつもりでした。
しかし、汪展瑞も以前に宋静渓とトラブルがあり、引き抜かれるつもりはないと言いに来たのです。
36話の感想
以前、八珍会での不正を花小麦に指摘されたにも関わらず、素知らぬ顔で花間楼を訪ねてくる宋静渓。
なんと図々しいのでしょう。
しかも、汪展瑞も過去に宋静渓とトラブルがあったとは!
汪展瑞も被害者だと知った花小麦が宋静渓とどう対峙していくのか見ものです。
37話のあらすじネタバレ
汪展瑞の話を聞いた花小麦は、翌日、「早く出ていけ」という意味を込めて豚足と鶏の足を使った料理を宋静渓に出しました。
それを感じとった宋静渓は、料理には手をつけずに帰って行ったのです。
その後、花小麦は今年の八珍会は規定が変わり、予選を通ればどこの酒楼でも出場できるようになったことを知りました。
譚氏に出場を勧められた花小麦でしたが、今は名声よりもお腹の子を大事にしたいので参加するつもりはないと伝えます。
そんな中、汪展瑞が花間楼の代表として八珍会に出たいと申し出て、花小麦は大賛成します。
それを知った宋静渓と趙一鳴は、花間楼が八珍会で勝ち上がるのを阻止するために悪だくみをするのでした。
八珍会の予選は無事に通過した汪展瑞でしたが、なぜかその日から手が震えるようになってしまったのです。
どうやら予選の日、宋静渓たちによって調理器具に毒が仕込まれていた様子。
本選を数日後に控え、花間楼の使用人総出で汪展瑞に様々な解毒法を試しますが、一向に治る気配はありません。
宋静渓たちが毒を盛ったという証拠がない中、八珍会で桃源斎を負かすのが唯一の仕返しの手段。
汪展瑞は花小麦に八珍会に出て優勝してほしいと頭を下げて頼みました。
店主として汪展瑞の恨みを晴らしてあげたいものの、身重での出場を孟郁塊の母が反対するのではないかと心配する花小麦。
しかし、負けず嫌いな孟郁塊の母は自分も付き添うことを条件に出場を許してくれたのです。
37話の感想
今回も料理を使って敵を追い返す花小麦の手腕が爽快です。
それにしても、なぜか汪展瑞に様々な解毒法を試す場面がコメディ要素満載(笑)
ここで一息ついて、物語は緊迫の最終回へ!
38話のあらすじネタバレ
八珍会本選1日目のお題は、ワタリガニ、松茸、ダイダイ、鹿肉の4つの食材全てを一皿に盛り込んだ料理。
風味のある食材ばかりを1つの皿に入れるという難題に出場者たちは苦戦します。
花小麦は風味の強いカニの肉を使わず、カニみそだけを使うことに。
また、松茸と鹿肉は油に浸してから石板を使って低温でじっくり焼く調理法で素材の味と香りを閉じ込めるのでした。
完成したのは、カニみそとダイダイを蒸したもので松茸と鹿肉を包んだ料理。
他の出場者たちが一目で4つの食材を使っているとわかる調理法にしたのに対し、花小麦の料理は見た目では使っている食材がわかりません。
最初は怪訝に思う審査員たちでしたが、一口食べると4つの食材の味と香りが調和した一皿を大絶賛するのでした。
審査の結果、花間楼も桃源斎も翌日の決勝に勝ち進むことになります。
その夜、決勝を前にした花小麦に精神的な負担をかけようと、趙一鳴はならず者たちをそそのかして花小麦の宿泊先で騒ぎを起こさせるのでした。
しかし、孟郁塊がすぐに撃退。
翌日、決勝のお題は黄唇膠とエゾライチョウと発表されます。
黄唇膠は黄唇魚という魚の浮き袋で大変貴重なものとのこと。
珍しい食材を手間ひまかけて調理した花小麦は、料理の完成が出場者の中で一番最後になってしまいます。
完成順に料理が試食されるため、試食を待つ料理は冷めないように一カ所に集められて温められることに。
宋静渓が何か企んでいるのではないかと考えた花小麦は、孟郁塊の母に鍋の見張りを頼みます。
すると案の定、桃源斎の使用人が来て花小麦の鍋のフタを開けようとしたとのこと。
孟郁塊の母の大声を聞いて、審査員や出場者たちがそこへ集まりました。
主催者は桃源斎を失格にしようとしましたが、花小麦は鍋の中身は無事だったので料理で勝負したいと申し出ます。
審査員の試食の結果、今年の優勝は花間楼に決まるのでした。
会場から出てきた花小麦たちを姉夫婦や鏢局の仲間たちが出迎えます。
その時、花小麦が急に産気づき、その後、元気な赤ちゃんの泣き声が聞こえてくるのでした。
38話の感想
料理ドラマらしく、最終回はいつにも増して華麗な調理シーンが多く、目の保養になりました。
花小麦が清々しく料理大会で優勝し、子宝にも恵まれたとってもハッピーなエンディング。
しかし、周蕓児の恋の行方と汪展瑞の手が完治したのかが、ちょっと気になります……。
このドラマの設定は時代劇ですが、1人の女性が恋も夢も叶えるために奮闘するサクセスストーリーは時代を超えて共感でき、楽しめる作品に仕上がっています!