『ハートランド物語』は、主人公エイミーが馬の治療をしながら、家族や恋人との関係に悩み葛藤しながら成長していく青春ドラマです。
晴れて付き合うこととなったエイミーとタイですが、新たなトラブルが……。
その2人の恋の行方を始め、家族の未来に向けた決断など、シーズン3の全貌を紹介します!
『ハートランド物語』シーズン3のあらすじ
ある日エイミーは、スクールバスの中から交通事故によりパニックに陥る馬を見つけます。
居ても立ってもいられなくなったエイミーは、暴れる馬の元へ……。
飼い主すらも手に負えなかった馬を落ち着かせ、奇跡的に馬の救助に成功したエイミーは、その様子がネットに投稿され、“奇跡の少女”として一躍脚光を浴びることとなりました。
互いの気持ちを正直に伝え合い、晴れて付き合うこととなったエイミーとタイは、片時も離れません。
しかし、タイの大学進学や交友関係、そして不慮の事故により2人の関係は次第に険悪に……。
タイの義理の父親の登場やルーの結婚を背景に、エイミーとタイは2人の将来に厳しい決断を迫られます。
避けられない成長の痛みに苦しむエイミー……。
果たして、エイミーが出す未来への決断とは……?
『ハートランド物語』シーズン3のネタバレ
マロリーの初恋
以前保護観察としてハートランドに預けられたバジャーが、施設を脱走して再びハートランドに現れます。
脱走の理由を頑なに話さないバジャー。
マロリーは困っているバジャーを助けることに……。
実は、バジャーは実の両親に会いに行こうと施設を抜け出したのでした。
しかし、実家に帰るも家の中は空っぽ……。
自分の居場所を見つけられず苦しんでいるバジャーに、タイは自分の経験から”人生は何度でもやり直しがきく”と伝えます。
マロリーは、バジャーのスケッチブックに自分の絵が何枚も描かれていることに気づきます。
生意気で自分勝手で、口の悪いバジャー……。
それでもマロリーは、バジャーの奥底の優しさや純粋さを知り惹かれていくのでした。
保護観察から迎えが来たバジャー。
最後の日、マロリーは初めてのキスを経験するのでした。
自慢の息子
大学進学を決めたタイは、数年ぶりに母親リリーと再開します。
リリーは、タイが過去に殺そうとした義理の父親ジェイドから逃げていました。
数年ぶりの再会にどこかぎこちない母と息子……。
そこへ、リリーを探しにジェイドがハートランドへやってきたのです!
緊迫する状況の中、ジェイドは酒も賭け事もやめたから戻ってきてほしいとリリーに話します。
昔バンクーバーに住んでいた頃、母親を隠そうと木の上に隠れ家を作っていたことをエイミーに話すタイ。
タイは母親を守るため、大学やハートランドを全て捨ててバンクーバーへ行こうとしますが、未来を棒に振ることになるとジャックは引き止めます。
リリーをジェイドの元へ行かせないよう必死で説得するタイですが、内緒でバーでジェイドと会うリリー。
「お互い運命の相手だ。」
ジェイドの言葉に徐々に心が傾きかけるリリー。
一方、ティムはレースのためリサから競争馬を買います。
エイミーの手によって調教された競争馬は、今回のレースの大本命でしたが、結果は散々なことに……。
不振に思ったティムが干し草を調べると、何者かに塩を混ぜられていました。
喉が渇いて必要以上に水を飲みすぎた馬は、陸に上がってきた鯨と同じ。
リリーはその犯人がジェイドだとすぐに分かりました。
再びリリーを取り戻しに、ハートランドに凶器を持って乗り込んできたジェイド。
遂に頭に血が上ったタイはジェイドを殴ろうとしますが、その手を止めます。
「殴る価値もない男だ、昔から。」
リリーは自分にとって本当に大切なのは、愛する息子のタイだと気づきます。
タイの大学進学を誇りに感じたリリーは、大学資金を渡し、ジェイドなしで人生をやり直すことを決め旅立つのでした。
狼のいる森
タイの獣医学校の初日に激励会をしようと計画するルーとエイミーたちですが、肝心のタイはスコットとヘリに乗って遠方の診療に行ってしまいます。
不満に思うエイミーはタイと言い合いになり、喧嘩したままタイは出発することに。
きちんと見送りしてあげられなかったことを後悔するエイミーの元に、悲報が……。
タイとスコットを乗せた飛行機が、深い森林に包まれた山岳地帯で音信不通になってしまったのです。
何とか命だけは助かったものの、通信機は壊れていて連絡を取ることができず、スコットは太ももに機体の一部が刺さる大怪我をして身動きが取れません。
あらゆる手段で自分たちの居場所を伝えようとするタイですが、時間がだけが過ぎて行きます。
スコットの意識も次第に朦朧とし……。
真夜中、焚き火をして寒さを凌ぐタイの元に狼がやって来ます。
タイとじっと目を合わし、タイは生きていて初めて“死”を感じたのです。
一方、救助隊が2人の救出に奮闘しますが、なかなか場所を特定できず捜査は難航。
家で待っていることに疲れたエイミーは、ジャック・ティム・ルー・ピーターと共に馬を連れて探しに出かけます。
二手に分かれて捜索をすることになり、ルーはピーターと2人きりになりました。
ルーはピーターに、スコットと以前付き合っていたこと、今でも大切な人であることをスコット打ち明け、どうしても彼を助けたいと伝えます。
タイが最近買った愛馬ハーレーに乗るエイミー。
ハーレーはタイの匂いを覚えていました。
ハーレーに身をまかせると、そこには無残な姿となった小型機が……。
数日ぶりに再会を果たすことのできたエイミーとタイ。
スコットも弱っていたものの命に別状はなく、ルーは泣いて喜びます。
狼と対面し絶体絶命の状況下にあったタイですが、タイの心を見透かしたようにじっと見つめ、襲いかかることはありませんでした。
「狼は逆境に強い」
厳しい状況下で生きることを諦めなかったタイは、狼のような強さを持っていたのです。
避けられない痛み
一歩間違えれば命を落とす可能性のある競技、それがロデオです。
家を出てケイレブと付き合うことにしたアシュリーでしたが、ロデオ選手の彼氏に心配が止まりません。
ある日、ロデオの大会に出場することを決めたケイレブ。
アシュリーは自分も連れて行ってほしいと言いますが、彼女が観にくると負けるというジンクスを気にするケイレブは、大会には来るなと言います。
しかし、母親に背中を押してもらえたアシュリーは、内緒で大会に行くことを決意。
素晴らしいタイムを残したケイレブでしたが、着地が上手くいかず馬引きずられ、意識不明の重体に……。
ケイレブを看病したいアシュリーですが、彼女が来たせいでこの結果になったと言い、ケイレブは別れを告げます。
肉体的・精神的苦痛に耐えられず、酒と薬に入り浸りなケイレブ。
エイミーは再び馬に乗せようとしますが上手くいかず……。
昔の自分を見ている気持ちになったティムは、ケイレブに厳しく当たります。
「お前を愛して気にかけてくれる人々が、みんな離れていくぞ。」
自分と同じ過ちを犯してほしくないと、強く訴えるティム。
“死”を覚悟するほどの辛い体験をしたケイレブでしたが、大切な人たちに支えられ乗り越えることが出来ました。
アシュリーとよりを戻し、再びロデオに挑戦する覚悟を決めたのです。
新しい世界へ
ピーターにプロポーズをされたルーは快く承諾していましたが、ドバイに転勤するというピーターの突然の告白に、もう一度婚自体を考え始めます。
ドバイ行きは避けては通れないと言うピーターですが、ルーは折角立ち上げた観光牧場を放って出ていくこと簡単に決断できません。
もちろん、ティムとジャックも大反対。
しかしルーは、悩んだ末に愛するピーターを支える道を決意。
結婚式に母親がいないことに寂しさを感じながらも、リサに母親代わりをしてもらいながら遂に式へ。
怖気付きながらもジャックに背中を押され、無事に式は終了。
ルーはピーターと共にドバイへ旅立ち、新しい生活の幕を開けます。
シーズン3の13話は悲しいストーリーだけど、やっぱり何度も見てしまう。そして毎回泣く(T_T) #ハートランド物語
— 水. (@kiokojd) September 10, 2013
ハートランド物語、面白くなってきたな。ティムの手に入れた競走馬が活躍しそうな予感とか、タイの義父登場による不穏な空気とか。このドラマは悪役が清々しいくらい悪役として描かれるので後者に期待。シーズン3になって一話への詰め込み度が半端ないけど、今回はさらに、次を見たくなる締めがいい。
— Ami Cyclone (@amicyclone) May 17, 2012
旅立ち
飛行機墜落事故により、大学の入学を先延ばしにしたタイは、数週間1人でバイクの旅に出ることを決意。
1人行ってしまうことに一時は怒るエイミーでしたが、タイの決断を尊重し、2人の将来を見据えた上でタイを送り出すのでした。
エイミーは過去に母親マリオンが優勝した、子馬を3日間で調教する大会で優勝をし、それをきっかけにティムとツアーに回ることを決断します。
しばらく離れてしまう2人ですが、“信頼の証”である指輪を手に、お互い旅立つのでした。
『ハートランド物語』シーズン3の感想
タイやケイレブの不慮の事故により、“死”を所々に意識させるシーズンでした。
人は一度どん底まで落ちてしまうと、巻き返すのがすごく難しいです。
それでも、大切な人の支えで這い上がることが出来ます。
タイやケイレブの事故も、ルーの結婚も、家族や友人がいなければきっと上手くいっていなかったでしょう。
ハートランドで暮らす人々の、強い絆と愛情に涙が止まらなかったです。
また、成長の痛みを感じながら未来への大きな決断をしたエイミーは、また一層母親マリオンのように強くなったのではないでしょうか?
それぞれの道へ旅立った人々は、きっとまた新しい何かを得ることができるでしょう……。