【ホームカミング】シーズン2ネタバレと感想。Amazonプライム・オリジナルドラマ【ホームカミング】シリーズ第2弾。シーズン1で主役を演じたジュリア・ロバーツが製作総指揮として参加2。湖に浮かぶボートで退役軍人が目を覚ます。彼女はホームカミングの被害者なのか?それとも加害者なのか?
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【ホームカミング】シーズン2あらすじ
湖を漂うボートの上で、ひとりの女性が目を覚ました。
彼女は、名前もどこから来たかも分からず混乱する中、湖畔に逃げ去る人影を見つけます。
自力で陸に上がり警察に保護された彼女は、所持していた退役軍人支援団体の登録証からジャクリーン(ジャネール・モネイ)という名前であることが判明。
病院に搬送されたジャクリーンは、腕にある注射痕から薬物中毒の疑いをかけられます。
彼女は薬物使用の記憶はありませんでしたが、逮捕を恐れ病院を抜け出してしまったのです。
ジャクリーンは、病院で知り合ったバディという男に頼んで、ポケットの中に入っていたテーブルナプキンの店に連れて行ってもらいます。
そこで、前日に自分がモーテルに泊まっていたことを突き止めたジャクリーンは、バディと共にモーテルへ向かいました。
部屋には”試験研究用・ガイスト”と書かれた注射器と札束、アレックス・イースタン名義のクレジットカードと軍人仲間と撮った一枚の写真がありました。
自分は、ジャクリーンなのか?アレックスなのか?
なぜ腕に空挺部隊のタトゥーステッカーを貼っていたのか?
記憶が全く思い出せなかったジャクリーンは、モーテルに置いてあった車の登録証に記載されている住所へと向かいました。
そこにはオードリー(ホン・チャウ)という女性が住んでいて、窓から覗いてみるとちょうど女性がアレックスに留守電を残している所でした。
ジャクリーンは、出勤するオードリーを尾行しガイスト社にたどり着きます。
社内ではパーティが開かれており、レナード(クリス・クーパー)という男が従業員の前で演説をしている最中でした。
オードリーはその演説を途中で遮ると、ジャクリーンを見つけて「アレックス」と呼び、会場から連れ去ります。
*
それから話は過去に遡り、アレックス(ジャクリーン)とオードリーがガイスト社で働いている場面に変わりました。
アレックスとオードリーは同棲しており、将来について真剣に考えてるカップルでした。
ガイストでのパーティまでの間にアレックスに一体何が起こったのか?
次々と謎が明らかとなっていきます。
【ホームカミング】シーズン2ネタバレと解説
”ホームカミング”プログラムとは
この”ホームカミング”と呼ばれるプログラムは政府がガイスト社に委託し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱える帰還兵の社会復帰を目的とするプログラムでした。
しかし、上記のプログラムは表向きであって、本来の目的は薬によって兵士の記憶を消し、再び戦地へ送るというものだったのです。
このプログラムは、後に廃止となっていたのですが、実はこのプログラムはコリン(ボビー・カナヴェイル)という男の独断で行っており、製品の元となる植物を栽培していたガイスト社の社長レナードも知らなかったことでした。
コリンは出世のために部下のロンと一緒に、元々は塗り薬として使われいた薬を、兵士に経口で使用し帰還兵の記憶を消していたのです。
シーズン2では国防省がプログラムを調査することになり、その責任問題を利用してオードリーが出世していくことになります。
国防省の新たな狙い
ホームカミングプログラムのことを知った国防省は、オードリーを召喚し詳しい事情を聞きました。
レナードが栽培している”ベリー”の実での記憶操作に興味を示した国防省は、軍事用技術として利用しようと考えていたのです。
オードリーはレナードの元を訪れ、ベリーに対しての今後の可能性の話をしますが、レナードはベリー栽培からは手を引くと伝えます。
人々の暮らしを良くするためにだけを考えて栽培してきたベリーでしたが、レナードはそのせいで多くを失ったことにショックを受けていたのです。
兵士にベリーを食べさせて悪影響を与えた事が、最終的にこの決断へとたどり着いたのでしょう。
しかし、国防省につとめるブンダ(シシー・スペイセク)は諦めません。
オードリーとレナードの農場を訪れたブンダは、「これは不可欠な軍事技術でなにがなんでも手に入れる」と、プロジェクトを先に進めることを提案。
自分に期待をかけられていると感じたオードリーは、ブンダに協力することにしたのです。
シーズン2でもキーパーソンのウォルター
ウォルター・クルーズ(ステファン・ジェームズ)は、シーズン1でホームカミングプログラムに参加していた入居者でした。
ホームカミングプログラムで過去の記憶をなくしているウォルターは、戦地で頭部の切開手術を受けた影響で記憶の一部をなくしたと思っていました。
しかし、手術の傷がない事に気づき自身の治療記録を調べることにします。
ウォルターにプログラムの全容を知られるかもしれない、と危機感を感じたオードリーは、危機管理の仕事を担当しているアレックスに相談。
相談を受けたアレックスは、ジャクリーンという退役軍人を装いウォルターの元へ。
治療記録を調べるのを止めるよう説得しましたが、ウォルターに”何か隠している”と気づかれてしまいます。
ウォルターは真実を探るべく、アレックスを釣りに誘い湖へと誘いだしました。
実は、アレックスはウォルターにローラーの液体を注射して記憶を消す機会をうかがっていたのです。
しかし、アレックスの嘘を見破ったウォルターから、逆に注射を打たれてしまいました。
この一件により、なぜアレックスが湖のボートに記憶をなくして漂っていたのか、そして逃げた人物が誰なのかが明らかとなりました。
ガイスト社でのパーティ
物語の最初と最後に出てきていたガイスト社でのパーティの全容が、最後につながっていきます。
アレックスに注射を打った後、ウォルターはその足でガイスト社へ向かいました。
そこで、レナードから自分に起こった全てを聞かされたウォルターは、ホームカミングプログラムや、ベリーに関するすべてを終わらせる決心をしたのです。
大盛り上がりのガイスト社に忍び込んだウォルターは、乾杯用のドリンクに大量のローラーを混ぜたサーバーを設置。
ブンダの「乾杯!」の声に会場内の人々はドリンクを飲み干し、次々と意識を失い倒れてしまいました。
階上からその様子を笑みを浮かべながら眺めているレナードの姿を見たオードリーは、何が起こっているかようやく気が付きます。
一方で、レナードの農場では意識を失う恐怖に怯えたブンダが座っていました。
ブンダもじきに意識を失い、この壮大なプロジェクトを計画したことも、来週自分の娘が結婚することも全て忘れてしまいます。
このプロジェクトを追行しようとする人はもういません。
事のすべてを見終えたウォルターは、ホームカミングに参加した入居者リストを手に車を走らせて行きます。
おそらく、このプログラムに参加した仲間たちに真実を伝えにいったのでしょう。
【ホームカミング】シーズン2の感想
前作での目玉のひとつだったジュリア・ロバーツは裏方に回り表舞台には登場しませんでしたが、とても見ごたえのあるストーリーでした。
冒頭での謎が最後に明かされるという流れで、ずっとその謎を気にしつつのストーリー展開。
謎が徐々に解明され、パズルのピースがはめ込まれていくように最後に全容が分かるという流れが良かったです。
このシーズンで完結という感じもしますが、シーズン3はあるのか?
現時点では、はっきりとした事は分かっていませんがショーランナーは「第3シーズンのアイデアはたくさんある」と言っているようです。
じわじわとハマる【ホームカミング】シーズン3の製作に期待です。