海外ドラマ『ヒューマンズ』シーズン3第2話のネタバレと感想。
バーの爆破事件によって、人間と意識あるシンス”グリーン・アイ”との対立が深刻化してきました。
シンス支援者たちも次々と背を向けていく中、ローラは新たな方法を模索します。
苦渋の決断をしたマックスでしたが、仲間との信頼関係が揺らぎ始め……。
『ヒューマンズ』シーズン3第2話のネタバレ(前編)
レオの生命維持装置が外される
人間が電力供給をコントロールしているため、シンス専用区では度々起こる停電で窮地に追い込まれていました。
次に停電が起これば機能が停止してしまう仲間のシンスを優先させるため、マックスはレオに使っている予備電源を外し、その電源を使うという苦渋の決断をします。
マティは、生命維持装置を外されたレオを、手動の人工呼吸器で必死に救おうとしました。専用区内のシンス達は、警察によって一ヵ所へ集められているため、誰にも助けを求めることもできないマティ。そこへニスカが現れ、必要な処置を施してくれます。
ニスカの処置により、レオは意識は戻らないものの、自発呼吸ができるようになりました。なんとか一命をとりとめたのです。
警察が去った後、専用区へ戻ってきたミアは、レオの生命維持装置を独断で外したマックスを責めます。
しかし、マックスは、「仲間を救うためにリーダーとして当然のことをした。なぜレオの命の方が重いと言えるのか。」と言い返してきました。
自分たちの家族であるレオを、マックスがひとりで決断したことに対しても、「僕はひとりだ。リーダーは僕しかいない。決断する責任がある。危険は承知でも他に方法はなかった。」と、強気の態度を崩しません。
その一方では、日増しに強くなる感情に、自分たちはより人間らしく進化しているのか……と、ミアの前で戸惑いも見せるのでした。
ローラが第三者委員に
グリーン・アイを救うべく特殊シンス問題の第三者委員会に参加することにしたローラ。
ある日の早朝、オレンジ・アイのスタンリーが家にやってきます。第三者委員となった者には、その期間中の護衛のためにと政府から派遣されてきたのです。
ローラは、オレンジ・アイを家にいれるのはクライアントに顔向けできないと拒否しましたが、「委員会に入ればシンスからも命を狙われることになる」と説得され、矛盾を感じつつも委員を続けるため受け入れることにしました。
家にシンスがやってきて、ソフィーは少し嬉しそうな表情を浮かべましたが、学校ではローラのことを裏切り者だと親から聞かされている子どもによって仲間外れにされてしまいます。
心配したローラは、気分転換もかねて外へ食事に出かけますが、そこでもローラに対し心無い言葉を浴びせてくる人たちに悩まされることとなってしまうのでした。
第三者委員会に出席したローラでしたが、人間の安全を最優先しようとするメンバーに、意見を聞いてもらえません。結果ありきの議論が続く中、行動科学を研究するグリーン・アイ専門家のニールだけがローラを擁護してくれたのです。
ローラはニールに親近感を覚えますが、彼と話すうち自分だけが知らない情報があることに気づきます。”バスウッド”という聞きなれない言葉が何か尋ねるも、分からないと嘘をつくニール。
彼の嘘に気づいたローラは、”バスウッド”についての情報を得ようと、彼と食事へいく約束をするのです。
ミアが仲間を救う
多数のグリーンアイが、船で接近中との情報が入り、専用区から撤収した武装警察。
マックス達も、国外からやってきたシンスから暗号化された救難信号を受信しました。南海岸で4体のシンスが助けを求めていることを知ったミアは救助に向かおうとしますが、マックスが反対します。
しかし、ミアは、「安全な場所を作ることも失敗した。人間の理解を得ようとして失敗した。仲間が求めるなら自分は助けに行く。決して見捨てない。」と強い態度にでます。
ニスカもまた恋人をひどい目にあわせた爆弾犯を捕まえるべくミアに賛同。「許可しない」というマックスに「弟のくせに命令するな」と、ミアについていきます。
デイ・ゼロ以降、意識あるシンスは生まれていません。コードの再構築は7分後に消去されていたため、体が永遠ではなく子孫が生み出せないグリーン・アイは、50年後に滅びてしまう……。
ミアは、「何もかも失敗した。必ず4体を助ける。」と、警察の巡回区域の真ん中にいる仲間の元へニスカと向かいました。
海岸で2人は、数百体の機能停止したシンス達の姿を見つけます。
警察の手が迫る中、小屋の中に隠れている4体のシンスを発見しました。彼らは、シンス専用区があるとききつけて、海を渡ってはるばるイギリスへやってきたのです。
何とか警察の目をそらすことに成功したミアとニスカは、彼らから爆弾犯の手がかりをもらうことができました。その情報をもとに、ニスカはミアと別れロンドンへ犯人を捜しに行くことにしたのです。
別れ際にミアは、ニスカにどうすれば世界を変えられるかと尋ねました。冷酷そうに見えても、ニスカが他のシンスとは違うことをミアは見抜いていたのです。
1度、人間に裏切られた傷をもつミアは、隠れずに人間の中で暮らせというニスカの言葉に不安を感じますが、「諦めたら終わり。必ず見つかる。」といわれ、新たな一歩を踏み出す決意をするのでした。
【ヒューマンズ】シーズン3第2話ネタバレ(後編)
人間の中で生活するカレンとサム
シンスを排除した街”ウォルトギンガム”で暮らすジョー。収入は4分の1になっても、人間が育てた商品を売り、人とのつながりを感じられる喜びを日々感じていました。
そんな中、街中でカレンらしき人物を見つけ尾行すると、彼女が気づきジョーを自宅に連れて行きます。
警察へ通報しようとするジョーに、カレンはサムがクオリア社の極秘で作られた試作品で、彼を追う人間から守っていると説明したのです。
生き残るために居場所を必要としているカレンとサム。ウォルトギンガムは、クオリア社の目が届かず、探知するシンスもいないため隠れるのには最適な場所だったのです。
ここで暮らさせてほしいと懇願するカレンにジョーは、しばらく様子を見ることにしました。
信頼関係が薄れていくシンス達
専用区でレオをかくまっているのを知っているシンスは、マックスとアナトールだけです。
アグネスは、マックスのリーダーとしてのやり方に疑問を感じていたある日、マックスに部屋を見せろと言ってきました。
徐々に攻撃的な態度を強くするアグネス。ずっと仲間を見殺しにしてきた暮らしの中で、専用区に来たときの情熱が、いつしか怒りに変わってしまっていたのです。
自分がリーダなら、敵に屈することなく仲間を守るという考え方のアグネスに対しマックスは、”人間をひとりでも傷つければ自分たちは一掃されてしまう、誇りと尊厳を大切に共存の道を探すべきだ”と反論。
解決策を見つけなければ、力ずくでドアを開けるというアグネスに、マックスはレオをこのまま専用区へ置いておくのは危険だと感じたのです。
意識を取り戻したレオはマックスに、自分が人間とシンスの橋渡しをすると提案しますが、人間への怒りが増してきているシンス達の中ではレオを守りきれないといいます。そして、遂にはレオは専用区から追い出されてしまうことになってしまたのです。
『ヒューマンズ』シーズン3第2話を観た感想
レオが生命維持装置を外されたことで目を覚ましました。
外した理由はレオのためではなかったものの、結果良い方へ向かっています。
別れ際にレオが差し出した手を握り返さずに送り出したマックスの態度は、レオとの決別を覚悟したように思えました。
昔から一番人間らしいと兄弟から言われていたマックス。
リーダータイプではない彼が、一生懸命リーダーとなって戦っていますが、兄弟たちに加え専用区内の仲間との信頼感も薄れてきています。
さらに、アグネスがヘスターのように凶暴化してしまいそうな予感。
マックスは彼女を止めることができるのでしょうか?
注目の新世代女優!ニスカ役のエミリー・バーリントン
シーズン1から根強いファンを増やしているエミリー・バーリントンですが、無表情でありながら色々な感情を伝えるロボット役には苦労も多かったといいます。
更にプライベートでは、パブにいると他の客から顎に触れられてスイッチを切る真似をされるということも何度かあったそう。
同席していたら思わずやりたくなるお客さんの気持ちも分かりますが、ドラマと現実を混同されてしまうのは俳優の悩みのひとつかもしれませんね。
成績優秀だった彼女は女優デビューする前は、国会議事堂で働いていたという経験も持っています。
ますます重要なキャラクターとなってきたニスカの今後の活躍に期待です。