海外ドラマ『ヒューマンズ』シーズン3第3話のネタバレと感想。
権利を得るべく人間の世界で奮闘するシンス(アンドロイド)の葛藤を描いたSFドラマ。
人間から恐れられ専用区へと追いやられたシンスたちの願いはただ生きること。
受け入れてもらおうと努力するシンス、自由を求めて戦おうとするシンス。
彼らの戦いに終わりは来るのか……。
『ヒューマンズ』シーズン3第3話ネタバレ(前編)
仲間を受け入れないマックス
専用区からレオを送り出したマックスは、「誰も出すな、誰も入れるな」と皆に命令します。度重なる問題にちょっとナーバスになっている様子。
そこへ、ミアが海岸で助けたシンス達が救いを求めて専用区へやってきました。彼らは「ミアの紹介だ」というもののミアが同行していなかったことから、マックスは彼らの受け入れを拒否したのです。
電池の残量が少なくなっているため、充電が必要だと訴える難民シンス達でしたが、マックスは慎重な態度を崩しません。テロ犯の可能性もあると電池パックを渡し別の移住区へ行かせたのです。
すると「外出禁止令が出ているので、見つかれば殺されてしまう。仲間を締め出し、路上で見殺しにすることが答えなのか?」と、アグネスが猛反発。それでもマックスが、門を開けさせることはありませんでした。
その後、シンスを見捨てたと落ち込むマックスに、「門を閉じたことで大勢のシンスが守られた。正しい決断だった」とアナトールが慰めてくれました。
”デイ・ゼロ”は、デビッド・エルスターの計画だったと信じているアナトール。彼は、快楽用モデルのシンスだったようです。高級男娼として、相手の欲望を知りそれを与えることが仕事だったアナトールは、今でも何がその人に必要かという観察力に優れています。
マックスにも、「なぜ君が生まれたかを思い出すといい。孤独でも素晴らしい何かの一部だ。シンスは生まれる運命だったと人間もいつか認めて自由に生きられる日は来る。」と希望の言葉を投げかけてくれたのです。
ローラに助けを求めるマティとレオ
マティは、マックスに追い出されたレオを自宅へ連れて行きました。ローラはレオとの再会を喜びましたが、彼をここに置いておけばマティに注目が集まってしまうと危惧します。
しかし、「レオはもう人間になっているので他には頼れない。」と懇願するマティに、数日だけという約束で自宅でかくまう事を許しました。
幼い頃、溺れて父親に脳の一部を機械で補ってもらうことで一命をとりとめていたレオ。しかし、昏睡状態となった時に機械は破損。その代わり、本来の脳が自然治癒力を発揮したことで、レオはすべてが人間に戻っていたのです。
そのため、記憶力が落ちるという人間本来の形も取り戻すことができていました。1年間も寝たきりだったのに、驚異の回復力を見せるレオに驚きです。
ミアが一人暮らしに挑戦!
ひとりで街を歩き、ミアが向かった先は不動産屋。「部屋を借りたい」と店員に相談するも、店員はすぐさま警察に通報します。
警察が来て連行されそうになったミアは、自分を処分するには所有者の許可が必要だと言いました。
警察がローラに電話すると、「私の名義で部屋を借りることをミアに許可している」と答えます。さすが弁護士です。毅然とした態度で権利を訴え、警察も許可せざるおえませんでした。
無事に小さなアパートを借りることができたミアですが、困難はさらに続きます。
住人たちの冷たい目。それはどんどんエスカレートしていき、壁に生卵を投げつけられたり、部屋の窓に石を投げつけられて割れたりと、外は常に人だかりでミアに対する野次が絶えることがありません。
そんな状況でも、仲間のために”自分たちは脅威じゃない”と人間に伝えたい、共存は可能だと示したいという思いで必死に耐えていたミアに、マックスも望みを託していました。
反抗的なアグネスに、「ミアが人間の中で暮らし、共存は可能だと示そうとしている。成功したら僕らも続こう」となだめようとしますが、「それは何か月後?弱い者扱いしないで。私たちは人間より強い。もしミアが失敗したら代案はあるの?リーダーさん。」と全く引こうとはしなかったのです。
【ヒューマンズ】シーズン3第4話ネタバレ(後編)
ジョーがシンスと仲良くなる?
サムを学校に迎えに行き2人で仲良く帰っている途中、子どもにぶつかられたサムのコンタクトがズレてしまいます。
シンスであることがバレないよう、カレンはサムの目を隠しながらジョーの店へ駆け込みました。
この事態にジョーは、「これが学校だったらどうする?」と心配します。平気だといってサムを連れて店を出ていったカレンでしたが、サムが黒板のイチゴの絵をプロ並みの上手さで描きかえていたことに驚き、その後、子供らしい絵の描き方を教えにカレンの家を訪ねていきます。
小学生らしい下手な絵を描いたジョーにサムは、「こんな絵は遠近法を使っていないし、単純で美しさに欠ける」と指摘しましたが、「だから君の正体がバレない。やってみろ。上手く描くなよ」とアドバイスしました。
その様子を見ていたカレンは「協力してくれるの?」とジョーにたずねます。ジョーは気は進まないものの、「誰かが見張らなきゃな」と協力する姿勢を見せます。
人生には楽しみも必要だからと、サムが学校に行っている間に何かするようにカレンに勧めますが、彼女は「サムがいれば何もいらない」と断るのでした。
サムの事を本当の子どものように可愛がっているカレン。しかし、ジョーとサッカーボールで遊びに行く途中に事件が起こってしまいます。
サッカーボールを持ってはしゃぐサムは、ボールを道路へ転がしてしまいました。急いで取りに行こうと車が通っている道路へ飛び出してしまいます。とっさにジョーが助けて事なきを得ましたが、カレンは一歩も動くことができなかったのです。
自分の意志で死ぬことができないカレンは、今までも他の人に自分を殺してもらおうとするシーンが何度かありました。自殺したビクトリアの代わりとして作られたカレンは、ビクトリアと同じようなことをして死なないようにプログラミングされていたのです。
自分に危険がないときしかサムを守れないということを体験したカレンは、自分は母親失格、サムの母親にはなれないと落ち込んでしまいました。
復讐に燃えるニスカ
犯人を捜しにロンドンへ向かったニスカは、ある家を訪ね裏口からガラスを割って侵入しました。
玄関には爆弾が仕掛けられており、表玄関から入ると危険だとニスカは察知していたようです。凄い能力!
物が散乱する部屋を回っていくと、爆弾事件の時に拾った破片と同じ部品がテーブルの上に……。ここで爆弾が作られていたと確信したニスカは、部屋に誰かが来るのを待つことに。
ニスカが充電していた時、誰かの気配に気づきます。部屋に戻ると、オレンジ・アイが1体立っており、「君に伝言だ。ニスカ」と話し始めました。
オレンジ・アイなのになぜ私の名前を知っているのか?と不思議に思うニスカ。自分は使者だと名乗るそのシンスは「眠るシンスが君の求める答えをくれる。事件は前兆にすぎない。怒りが増している。犯人を捕まえても別のものが立ち上がる。」といって犯人のいる住所を伝えました。
「さようならニスカ」といって、”このメッセージは自動的に消滅する”ような感じで機能を停止させました。
ローラの次の作戦
特殊シンス問題の第三者員会”ドライデン委員会”が開かれ、シンスの夜間外出禁止令が8週間延長されることが決定しました。
今回も全く自分の意見を聞いてもらえなかったローラは、自分を委員に推してくれたネーハーに委員を辞めるといいます。他の委員が把握している”バスウッド”という情報も自分にだけ教えてもらえず、彼女は不満を抑えることができなかったのです。
しかし、ネーハーから”バスウッド”とは、次のテロに備えた緊急対応策で、国内の全シンスの命は委員会の判断にかかっている。立場を使って改革を起こし、阻止するよう説得されます。
「小さなことにとらわれず視野を広げて大胆な作戦が必要」だとアドバイスをもらったローラ。家に帰ると、「パパは離れているからシンスを悪者だと思っている」と呟くソフィーの言葉に、解決の糸口を見つけます。
すぐにマックスに連絡し、ドライデン委員会をシンス専用区へ招待し、彼らと一緒に過ごして生活を見てもらうことで、敵ではないと示そうと提案しました。
見世物になるのは嫌だと反対するアグネスは、フェンスを破ってこっそり外へ出ます。すると、先日マックスが拒否したシンス達の死体を発見。何かを決意した表情となり専用区へと戻っていくのでした。
『ヒューマンズ』シーズン3第3話の感想
仲間たちをまとめきれないマックスに代わり、ミアがシンスの運命を背負って人間の世界で暮らし始めました。
しかし、かなり厳しい状況に追い込まれています。
辛い顔を見せずに、淡々と耐える姿が一層ミアを不憫に見せています。
一方、大量殺人犯だという罪悪感を常に抱えているマティをレオが優しく慰めます。
そしてお互いの思いに気づき始めた2人の雰囲気が良くなってきました!
専用区のシンス達は、ドライデン委員会の人たちとの交流チャンスを得られましたが、アグネスが何かやらかしそうな雰囲気で非常に気になるところです。
ローラも同じ委員のニールと良い感じになっています。
しかし、ニールはデイ・ゼロの日にシンスのせいで4か月の息子を亡くしているという過去が判明。
もし犯人がマティだとバレてしまったら大変なことになりそうなので、そちらも心配です。