【九州縹渺録(きゅうしゅうひょうびょうろく)~宿命を継ぐ者~】4話・5話・6話のあらすじ。目を覚ました阿蘇勒は、青陽部との同盟を理由に下唐国が離国から攻め入られていることを知ります。しかも離国からは蘇瑪を殺害した人物もやって来ており、阿蘇勒は自ら街へと繰り出すのでした。この記事では、ネタバレ感想をお届けします。
4話のあらすじネタバレ
ある晩、姫野は先祖に手を合わせるため実家を訪れていました。すると、天駆武士団の鉄皇こと翼天瞻に出会し、これまで語られることのなかった姫家や父の姫謙正の過去について知らされることに。
姫家は代々に渡り天駆武士団に属していましたが、姫野の祖父が天駆の首領と見なされて投獄された際に庇うものは誰もいませんでした。一族皆殺しの危機に陥った姫謙正は妻子を連れて都を離れ、ここ下唐国へと辿り着きました。
以降、姫謙正は家族を守るべく天駆の身分を隠しながら生きることを余儀なくされたのです。そんな姫謙正の事情を把握した翼天瞻は、かつての風習として姫謙正に最後の手合わせを命じます。
翼天瞻の並外れた槍術を目の当たりにした姫野は、自分にも槍術を教えて欲しいと頼み込みます。
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目を覚ました阿蘇勒は養父である龍格真煌の形見の指輪がないことに気づき、慌ててその所在を近くにいた者に問いかけます。阿蘇勒の世話をしてきた宮中の尚宮の蘇瞬卿は、阿蘇勒に指輪を手渡しながら大切なものは肌身離さぬようにと進言します。
その後、阿蘇勒はこれまで蘇瞬卿が世話をしてくれていたことや、百里景洪が用意してくれた部屋についての説明を受けました。阿蘇勒の元を後にして自室に戻った蘇瞬卿は、鍵のかかった小箱から金色に輝く指輪を取り出すと、何やら神妙な面持ちを見せました。
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阿蘇勒が久しぶりにバタイと遊ぼうと籠から取り出そうとした瞬間、バタイは籠から逃げ出してしまいます。たまたま阿蘇勒の元にやって来た羽然のお陰でバタイの捕獲は成功したうえ、羽然からはバタイ用の新しい籠を貰いました。
これは、阿蘇勒が下唐国に着いた日に羽然と姫野のケンカに阿蘇勒を巻き込んでしまったことへのお詫びの印でした。
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阿蘇勒は百里景洪から家族の宴に招かれ、国師の宮羽衣や甥の武陽君 百里隠を紹介されます。また、羽然が下唐国の新たな群主となったことに加え、羽然が阿蘇勒の縁談相手となったことを知らされます。
4話の感想
姫野の家系の姫家が名門たる所以が判明し、姫野が修行をつけてもらっていなくても強いのは血筋だったんだと納得がいきました。今後、姫野は翼天瞻の技を盗んでどこまで強くなれるのか楽しみです。
なお、鍵のかかった小箱にしまってあった金の指輪を見た蘇瞬卿の表情は意味深で、あの指輪が持つ意味についても気になります。
5話のあらすじネタバレ
離国、九原城。離国の世子である嬴真は、離国付近で最も豊かな下唐国が青陽部と同盟を結んだことは離国と敵対するつもりだからだと捉え、ならば青陽世子の阿蘇勒を殺害すべきだと国師の雷碧城に訴えかけます。
その後、雷碧城は国公の嬴無翳との話し合いの場を設けました。
雷碧城は、青陽部にて阿蘇勒の血脈を見抜いて治療を施した人物。
2人は来る乱世について意見を交わしますが、嬴無翳は雷碧城の赤牙を使ったやり方や息子の嬴真が雷碧城に盲信しつつあることに懸念を抱いていました。ましてや下唐国に対して離国が赤牙を派遣し、無断で青陽世子の阿蘇勒を狙ったことに憤りを覚えているようでした。
これに対して雷碧城は阿蘇勒殺害は自分の策略ではなく、自身が遊歴している間の出来事であり、本来ならば嬴真を阻止していたと胸中を明かします。また、雷碧城は嬴無翳が悪巧みによる勝利ではなく、千軍万馬の力で敵を制圧したいことも理解していると付け加えました。
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下唐国、南淮城。羽然は阿蘇勒の新たな縁談相手にすべく郡主に据えられたことにひどく腹を立てており、自ら阿蘇勒に縁談を断るよう迫ります。阿蘇勒は羽然のあまりの剣幕に驚きつつも彼女の提案を受け入れました。
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阿蘇勒が下唐国を目指す道中で襲撃を仕掛けてきた相手は、秘術で鍛えられた離国の赤牙だと判明します。赤牙は獣のように凶暴で痛みも感じないようで、青陽部と下唐国の同盟に恐れをなした離国の差し金だったのです。
拓跋将軍が捕らえた赤牙の1人を前に説明を受ける阿蘇勒でしたが、ゾンビのような人間離れした赤牙の様子に思わず吐き出してしまいました。そんな阿蘇勒の軟弱さに眉を顰める百里景洪ですが、すでに離国から国境まで攻め入られているとの事態を受け、直ちに5万の精兵を出して国境を奪取するよう命を下しました。
5話の感想
これまで謎に包まれていた青陽部で阿蘇勒を救った黒服の老人が離国の国師である雷碧城だったことには驚きました。離国と下唐国は敵対してしまいましたが、雷碧城や嬴無翳と下唐国との関わり方から鑑みるに、このまま敵対関係を続けることはないのではないかと思います。
また、すでに南淮城にも赤牙が侵入しているようなので、阿蘇勒がどうなるのかも気になります。
6話のあらすじネタバレ
下唐国。下唐国の武殿都指揮使で稷宮の長官を務める息衍将軍は翼天瞻と会い、かつての襲撃で助けられたことに対して感謝を述べます。
翼天瞻は天駆の指輪をしている者に対してならば当然のことだとしつつも、下唐国にいる天駆の武士らを率いるのが軟弱そうな息衍であることには不満気です。下唐国が赤牙を使う離国に攻め入られている状況にもかかわらず、静観する天駆武士団にも納得がいかない様子を見せました。
一方、いつも街に繰り出しては派手に騒ぎを起こしていた羽然は自ら外出を控えると啖呵を切ったにもかかわらず、堂々と街で雷雲正柯を相手に賭け事に興じていました。そんな姿を見た雷雲正柯の付き人である姫野は羽然を助けますが、次第に自由気ままな彼女のペースに振り回されていきます。
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下唐国に来てからというものずっと宮殿で過ごす阿蘇勒は、中元節(日本でいうお盆)で賑わう街に出たいと蘇尚宮に申し出ます。すでに南淮城にも離国からの刺客の赤牙が侵入していることから一度は断る蘇尚宮でしたが、阿蘇勒の寂しそうな様子を汲んで一緒に街へと繰り出すことに。
街では様々な催しが開かれ、まるで祭りのように数多くの人々で賑わっていました。ひと通り街の案内を受けて帰路に着く阿蘇勒と蘇尚宮でしたが、突如として現れた演舞の集団に扮した刺客たちに襲撃されてしまいます。
蘇尚宮のお陰で事なきを得た阿蘇勒でしたが、幼馴染の蘇瑪を殺害した人物を見つけたためそのまま1人で後を追いかけます。実は阿蘇勒が街に出た目的は蘇瑪の復讐で、それは草原の掟の”家族を殺害されたら必ず復讐する”ことでもあったのです。
阿蘇勒は蘇瑪を殺害した人物を袋小路へと追い詰めると、ナイフを手に勇猛果敢に戦いますが、その人物もまた赤牙だったことから攻撃が効きません。一気に劣勢に追い込まれてしまった阿蘇勒でしたが、たまたま通りかかった羽然と姫野の助太刀を得て復讐を果たします。
6話の感想
これまでずっと1人だった姫野ですが、羽然と出会ったことでやっと心を開ける相手ができたのは良かったです。同じく阿蘇勒も羽然には心を開き始めており、これで少しは下唐国にも馴染そうなので安心しました。
それにしても蘇尚宮があんなにも強いとは思わなかったですし、蘇尚宮の暗器の使い方や戦いそのものに慣れている様子には驚きました。
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