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ドラマ『いだてん』16話のあらすじと視聴率。金栗が世界レコード更新!しかしオリンピックに”待った”が掛かる!

いだてんネタバレ NHKドラマ
©DramasNote

いだてん-東京オリムピック噺-(出典:Amazon)
ドラマ『いだてん-東京オリムピック噺-』16話。

ストックホルムでの雪辱を果たすため、マラソン1本に打ち込もうと決めた金栗四三。

池部家の養子となるも、妻や郷里のことを忘れ祖国のためにベルリンオリンピックを目指していました。

そんななか、欧州での戦争が激化したとの連絡が……。

NHK大河ドラマ『いだてん-東京オリムピック噺-』

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16話のあらすじ

2年後のベルリンオリンピックをを目指し、マラソン1本で行くことを決めた金栗(池部)四三は、卒業と同時に宿舎を出るため播磨屋の2階を間借りすることになりました。

四三は、窓から「富士山が見える」とご機嫌な様子でしたが、播磨屋の店主・黒坂(三宅弘城)は、底から見えるのは箱根だと言います。

しかし、どう見てもあれは富士山……だと、四三は首をかしげました。

四三は、嘉納治五郎の厚意で高師の研究所に席を置くことになり、池部家からは毎月仕送りも送られており、マラソンに集中することができたのです。

一方で、四三が結婚して養子になったことを知らない野口や可児らは、毎日のように、仲間に食事を振る舞っている四三の、金の出所が気になっていました。

「何か悪いことをやっているのではないか」、「いや金栗に関してそんなことをするはずはない」と……。

ある日の朝、四三がいつものように水浴びをしようとした時、ベランダ越しに三島家のシマがいるのに気づきます。

シマは三島家から暇を貰い、ミルクホールで働きながら東京女子師範學校を目指していたのです。三島弥彦や四三の姿を見て影響を受け、さらに弥彦から「これからは女性もスポーツをやる時代が来る」と聞いたことから、自分もやってみたいと思ったとのことでした。

後日、シマの務めるミルクホールで、嘉納治五郎と可児助教授と会っていた四三は、IOCから届いたというオリンピックのシンボルマークを見せてもらいます。

そのマークに込められた思いは、まさに平和の祭典を意味するものだったのです。

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ドラマ『いだてん』16話の見どころと解説

五輪のシンボルマークに込められた意味

五輪マークは、オリンピック創設者であるクーベル・タン自身が考案したシンボルマークで、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアの5大陸の結合と連帯を意味していました。

アジアが5大陸に入っているのは、三島弥彦と金栗四三が洗掘者として走った証であると嘉納治五郎は言います。さらに、ストックホルムオリンピックの長距離に参加したのは、四三ひとりでしたが次のオリンピックは後に続く者が続出すると期待を膨らませていました。

またアラソンだけではなく、水泳や他の競技の参加者も増えているとのことで、日本のスポーツ界の変化を嬉しそうに語っていたのです。

欧州はオリンピックどころではなかった?

大河ドラマ『いだてん-東京オリムピック噺』全話エピソード。
1912年、日本が初めてオリンピックに参加したのはストックホルム。しかし結果は大惨敗。『いだてん』は...

このとき、欧州ではサラエボ事件をきっかけに、イギリス、フランス、ロシアの連合国と、ドイツとオーストリアの同盟国に二分され、戦乱に巻き込まれていました。

また、ベルリンオリンピック参加反対論が喧伝されてしまえば、五輪の輪っかがひとつ消えてしまいます。断じてそんなことに屈してはならない、と嘉納治五郎が唱えますが、この状況を一番理解していたのは、3年間のイギリス留学が戻ってきたばかりの二階堂トクヨでした。

嘉納治五郎は、「この戦争はすぐに終わるからオリンピックは予定通り開催するとIOCから連絡があった」と言いますが、「それはドイツが優勢だった去年の話だ」とトクヨは言います。

それでも嘉納治五郎は、オリンピックは平和の祭典だから戦争とスポーツは関係ないの一点張り。しかし後に、トクヨの言っていることが正しいと思い知らされるのです。

四三が世界レコード更新!しかし……

スヤと幾江の元に、四三から手紙が届きました。手紙には、陸軍戸山學校グアウンドで開催された日本陸上競技大会で2時間19分30秒で世界レコードを更新した。

驚異的な速さで優勝したこと、夏の意味で習得した”水しぶき走法”のおかげだと書かれていました。

盆も正月も故郷に戻ってこなかった四三。幾江はスヤに、四三に会いに東京へ行けと背中を押しました。電車を何度も乗り継いで、播磨屋に到着したスヤは、四三の留守中に部屋の掃除や片づけをしていました。

そんな時、四三が練習から戻ってきます。「スヤさん……?スヤ?」その部屋にスヤがいることが信じられない様子で四三が近づきます。

しかし、「お母さんが四三さんを手伝って来いと来させてくれました」と嬉しそうに話すスヤに四三は「帰れ」と。四三は、妻も郷里も忘れて祖国のために走ってる、スヤがいると自分に甘えが出るというのです。

もちろんこれは、スヤが邪魔なわけではありません。ベルリンオリンピックに出場するための苦渋の決断。何よりも、スヤと会えたことは四三が一番喜んでいたはずですから。

そのまま播磨屋を飛び出した四三の呼吸法はなぜか、「スッスッ、ハッハッ」ではなく「スヤスヤ、ハッハッ」なっていましたから……。

しかし大正4年6月。欧州での戦争が激化による、ベルリンオリンピックの中止が伝えられたのです。

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ドラマ『いだてん』16話を観た感想

妻も郷里も忘れて、ただただストックホルムの雪辱を果たすために走ってきた四三にとって、ベルリンオリンピック中止は、耐えがたいことだったはず。

自分でどうにか出来る問題ではなく、日本の未来も関わる大きなことですから。愛するスヤを熊本に帰してまで取り組んだマラソン。この時の四三にはもう絶望感しかなかったはず。

これが第一次世界大戦です。日本海軍艦隊も欧州に派遣され、輸送船団の護衛を受け持ちました。

マラソンというテーマだけではなく、こういった世界事情が描かれるのも『いだてん』の良さです。

ドラマ『いだてん-東京オリムピック噺-』16話の視聴率は、7.1%でした(ビデオリサーチ調べ、関東地区)