日本が初めてオリンピックに出場することから始まり、東京オリンピックに招致するまでの物語を描いた『いだてん-東京オピムピック噺-』。
視聴率が最速で1桁に落ち込むという事態に……。
そんなの勿体ない!これからが面白くなるところ!ということで『いだてん』7話ネタバレをお届けします。
『いだてん-東京オリムピック噺-』7話あらすじ
嘉納治五郎(役所広司)は、もう一度三島弥彦(生田斗真)にオリンピック出場について話しをしました。
しかも、選手としてではなく、世界の先進スポーツを見に行くための”視察”であり、遊びではないから文部省に文句を言わせないと言うのです。
しかし三島弥彦は、母や兄から禁じられていたため断ろうとします。
すると嘉納治五郎は、三島弥彦が予選会で出した12秒というタイムを褒めながらも世界レコードは10秒4/5で、その記録も怪しいものだと言われていると、彼を挑発したのです。
プライドが高く、負けず嫌いに火がついた三島は、母や兄に認められなくてもとオリンピックに出場することにしました。
明治45年2月、オリンピック出発まで3か月。
金栗四三は、練習に練習を積み重ねるも、兄・実次(中村獅童)からの返事は一切なく、ストックホルムの旅費1800円の壁が乗り越えられず悩んでいました。
ところが、そんな時に兄から手紙が届きました。
手紙には、家族も熊本のみんなも大変喜んでいる。
大したことだ、たとえ田畑を売ってでも1800円は用意すると思いがけない返事が返ってきたのです。
そしてストックホルム出発まで残り1か月になった頃。
兄からのお金が届かず最悪の場合、借金してでも出場することを考えていましたが、美川(勝地涼)からも自費で出場するのはおかしいと言われ、嘉納治五郎に相談するよう言われてしまいます。
しかし四三は、嘉納治五郎の言葉を信じ、とつけむにゃー(とんでもない)の彼が言えば断る理由はないと言うのです。
そんな中、オリンピック出場の契約書にサインした四三と三島は、正式に日本代表の切符を手に入れますが、それと同時に海外のマナーも勉強しなくてはなりません。
海外ではこんなことをするとマナー違反になる、海外には箸はないからフォークとナイフの使い方を学ぶなどなど……。
決して裕福ではない田舎育ちの四三には驚きの連続で失敗ばかり。
自分と三島が育ってきた環境があまりにも違いすぎることに落胆した四三でしたが、三島家のメイドのシマ(杉崎花)の言葉に元気づけられたのです。
しかも、三島弥彦は逆に「僕の母は三島家にしか興味はなく、兄は金にしか興味がない。2人とも僕には興味が無いから四三が羨ましい」といいます。
・貧乏だけど愛ある家族の中で育ってきた四三
・金はあるが孤独な生活を送る弥彦
育ってきた環境は違えど、それぞれまた違う悩みもあるようです。
『いだてん-オリムピック噺-』7話の見どころ
四三は、オリンピック出場が実費というのを自分でもおかしな話だとわかっていたようでした。
それでも、ずっと憧れていた嘉納治五郎の言葉だからこそ信じたのですね。
四三が、師範學校に入ったのも嘉納治五郎のような人を目指したからであって、彼の熱く純粋な思いや素朴さは、東京に来ても失わなかったようです。
また、旅費を兄が調達して届けに上京してきましたが、用立てたのは四三の幼馴染の春野スヤ(綾瀬はるか)でした。
彼女には親同士婚約者がいて、しかも大店の息子という……。
困っている四三の兄・実次を見て、婚約者に融通してもらったのでしょう。
しかし、スヤは四三に淡い恋心を抱いているので、婚約者に用立ててもらったら婚姻は免れないはず。
ただ、公式サイトの人物紹介では、
波乱万丈の結婚生活をくぐりぬけ、オリンピックにまい進する夫を支え続けた(『いだてん』公式サイトから引用)
とあるので、婚約者とは結婚せずに四三と結婚するのかもしれませんね。
オリンピックというテーマの中で、家族や恋愛、信頼といった様々なテーマが描かれている『いだてん』。
彼らがオリンピックという舞台に立つまでには、様々なドラマがありました。
そして、それを機に東京オリンピック招致へと繋げていく日本の歴史のひとこま。
視聴率1桁ではもったいない。東京2020を前に、知っておくべき物語であると思います。
今回もまた、人と人との繋がりの大切が学べるストーリーでした。家族のためなら、大切な人のためならという思いがひしひしと伝わってきます。
時代は違っても人の思いは変わりません。
『いだてん』を観ていない方はぜひ、日本の歴史のひとこまを本作でご覧いただければと思います。