デヴィッド・クローネンバーグ監督の「Crimes of the Future」を手がけたカナダのプロデューサー、ロバート・ラントスがマイケル・オンダーチェの小説「ライオンの皮をまとって/In the Skin of a Lion(原題)」を映画化することが分かった。
マイケル・オンダーチェの「ライオンの皮をまとって」が映画化
マイケル・オンダーチェは「イギリス人の患者」(1992年ブッカー賞受賞)や「アニルの亡霊」で知られているカナダの小説家である。なお、「イギリス人の患者」はアンソニー・ミンゲラ監督によって映画化(「イングリッシュ・ペイシェント」)され第69回アカデミー賞®で作品賞・監督賞を含む9部門を受賞した。
映画「ライオンの皮をまとって」は、「スラムドッグ$ミリオネア」でオスカーを受賞した脚本家サイモン・ボーフォイをプロデューサーに迎え、「ワイルド・ローズ」のトム・ハーパーが監督を務めるとのこと。
トム・ハーパーは「ピーキー・ブラインダーズ(3話にクレジット)」や「戦争と平和」「イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり」などを手掛けたイギリス出身の映画監督として知られている。
また、映画はロバート・ラントス氏の制作会社Serendipity Point Filmsと、フォルム4・プロダクションズが共同開発しAmazon Studiosが企画に参加する。キャスティングは現在進行中とのこと。
「ライオンの皮をまとって」は、1920年代から1930年代のトロントを舞台に、ロマンスやミステリー、アドベンチャーを織り交ぜたストーリーで、パトリックという少年を中心にパン屋のニコラスや泥棒のカラヴァッジョなどと言った人物が登場する。
ロバート・ラントス氏は「ライオンの皮をまとって」の映画化について、「Crimes of the Future(2022)」同様に20年間ずっと温めてきたプロジェクトで、映画は非常に野心的で壮大な規模になる。100年前を舞台にした階級闘争、階級対立、ロマンスの大きな物語だ」と語っている。
さらに「「ライオンの皮をまとって」は脚色が非常に難しいため、マイケル・オンダーチェはこの物語を映画的な言葉で再構築するためにサイモン・ビューフォイを選んだ」とも付け加えた。
この記事はVariety誌のニュースを抜粋(翻訳)してお伝えしています。