ドラマ『インハンド』7話。牧野の娘・美香がPIDという難病を発症。
現時点では治療法は見つかっていないため、牧野はある方法を実行しようとしていました。
しかし、成功する確率は極めて低い。
なかなか治療法を見いだせなかった紐倉は、自分は天才ではなかった……と苦悩してしまう。
7話あらすじ
牧野の娘・橘美香は重い病気を患っていました。腸炎で半年前から下痢が続いており、医師によればPIDの一種だろうとの診断を受けます。
美香の場合は、消化器官の症状のみという少し特殊な症状でした。牧野の夫・賢一も科学者でありPIDを患っていたひとり。ただ、彼はPIDを持っているにも関わらず、発症していなかったのです。
自分の体に何か秘密があるはずだとPID研究を行っていましたが、成果は得られないまま交通事故により亡くなってしまいました。
そんな中、美香の容態が急変。牧野はPIDの治療法を探してほしいと紐倉に頭を下げます。そして紐倉は”友人”として全力を尽くして治療法を探し出そうとするのですが……。
ドラマ『インハンド』7話の解説
牧野は娘を救うため救世主兄弟を作ろうとしていた!
牧野は娘を救うために、救世主兄弟を作り骨髄移植させようとしていました。
かつてキャメロン・ディアス主演の映画『私の中のあなた』でも、同じような状況が描かれていました。
しかし、骨髄移植を成功させるためには、HLAつまり白血球の型が100%一致しなければ救世主兄弟にはならないとのこと。さらに、体外受精で複数の受精卵を作ったとしても、HLAが一致する可能性は極めて低いのです。
この方法は、賢一が娘のために遺していた保険であり、万が一美香が発症したときのためにと、精子だけではなく血液や体液を含め自分自身の全ての情報を保存していたのでした。
賢一が娘のために残していた 保険が鍵となる
治療法が見つけられず苦悩する紐倉に、解決のヒントを与えたのは賢一が残した研究資料からでした。彼は、PIDを持っているにも関わらず、発症していないことから自分の体に秘密があるはずだと探していたのです。
娘を救う鍵となるかもしれない。そう思って遺していたものこそが美香を救う唯一の鍵となったのです。紐倉が提案したのは糞便移植というものでした。
ただ、通常のPIDは糞便移植では治りません。美香の場合は、賢一が遺していた”糞便”を利用することが出来たのです。
フューチャージーンの福山の狙いとは?
ラストで、フューチャージーン株式会社の福山に関して、SMルームの室長から牧野にある話が上がりました。
フューチャージーンは、あらゆる科学者を引き抜いているとの情報から、何かを企んでいるのではないか?という似田貝が掛けられている様子。
室長は牧野に、紐倉と福山の繋がりが深いことを含め、福山に探りを入れてほしいと指示したのです。
福山と紐倉といえば、5年前のエボラウイルスの一件でも共通点があり、紐倉をCDCに誘ったのも福山。今回のPIDの件に関しても紐倉は、治療法の解決に協力してほしいと福山に頼っていたこともあることから、今後は2人の関係、福山の企みに焦点があてられるような気がします。
牧野が紐倉に言った「あなたが日本を救う」という言葉から、福山がやろうとしていることはナチュラリストの紐倉に反することではないかと推測します。
ドラマ『インハンド』7話を観た感想
今回の一件で紐倉と高家、牧野の間に”友情”という絆が見えたような気がします。さらに、天才でも苦悩するもの、天才だからこそ苦悩するものだと気づかされました。
美香は紐倉博士に恋しちゃったのかな?という感じでしたが、牧野と紐倉もいい雰囲気。牧野も紐倉を変態や変わり者と言っているものの、彼の実力を信じているからこそ、治療法を見つけて欲しいと頼んだのでしょう。
前回のような高家の”ひとり芝居”は見られませんでしたが、ちょっとしたコミカルなシーンもあったりと、相変わらず笑わせてくれました。
誰か2人でもダメ。この3人だからこそのチームワークであり、それが最大の魅力でしょうね。
7話視聴率は9.0%でした(ビデオリサーチ調べ、関東地区)