【花不棄〈カフキ〉】あらすじ23話・24話。朱家に膨大な借金があると知った花不棄は再建を試みます。その手腕を見た東方炻は、ますます彼女を気に入った様子。一方で陳煜は、父・信王から碧羅天についての全容を聞き……!? この記事では、ネタバレ感想をお届けします。
©2019 Kashi Feibao Culture Media Co., Ltd.
公式サイト
【花不棄〈カフキ〉】あらすじ23話
元崇、愛の告白
都に戻るまえに朱家に忍び込んだ元崇は、小蝦に愛の告白をした。
しかし小蝦は取り合わず、それよりも蓮衣客に伝言を頼みたいと言う。
「朱家に待ち人(花不棄)あり」と。
小蝦は、花不棄の蓮衣客への想いを知っているため、蓮衣客と面識のある元崇に伝言を頼んだのだ。
元崇が去った後。
2人の会話が聞こえていたらしい花不棄は、元崇の愛に応えないのかと小蝦をからかう。
すると小蝦は、誰にも嫁がずずっと護衛として生きていくつもりだと答えた。
花不棄の商才
花不棄は物乞い時代、商いのための資金を借りられずに苦労し、もしも借りられるならば高利貸しでも構わないと思っていた。
そんな物乞い時代の経験から花不棄は、今後 朱家の銭荘では貧しい民にもお金を貸してはどうかと提案する。
もしも踏み倒す者がいれば、その者が住む近隣の地域には今後いっさい金を貸さないようにするという条件つきだ。
今までどおり商人相手に大金を貸して低利息を得るよりも、民に少額を貸すほうがリスクが少ないと花不棄は主張する。
その提案を聞いた朱寿たちは、初めは難色を示していたものの最後は賛同した。
その後。
朱家が民への貸し出しを始めたという噂はすぐに広まり、さっそく多くの民がお金を借りにくる。
花不棄の手腕
貸し出しの噂は、東方炻の耳にも届いた。
祖父から「朱家が再建するのを防げ」と言われている東方炻は動き出すことにする。
*
朱家の花火店を訪れた東方炻は、ひと悶着を起こして責任者の花不棄を呼び出した。
東方炻が言うには、近頃この店で売られている花火が暴発してケガを負う者が後を絶たないとのこと。
それを聞いた花不棄は、「治療費は全額朱家が払う」と言う。
そこに、逃亡中だった花火工房の親方をとらえた小蝦が現れ、この親方は四おばさんの命令で花火を細工したらしいと話す。
花火暴発の原因を知った花不棄は、すぐに民衆のまえで不良品を処分して謝罪し、そしてこう言葉を続けた。
それを聞いた民衆は、朱家の商品をチェックするために各々が朱家の店へと向かった。
こうして花不棄は、民衆の足が朱家の店から遠のくのを防いだのだった。
花不棄の手腕をすぐ近くで見ていた東方炻は、ますます彼女のことを気に入った様子で食事に誘う。
【花不棄〈カフキ〉】あらすじ24話
碧羅天の全容
神医を見つけ出せなかった陳煜が都の自宅に戻ると、父・信王の容態はますます悪くなっていた。
己の死を悟っている信王は、陳煜に遺志を継いでほしいと伝えまずは縁談について話しはじめる。
しかし陳煜は、娶る相手は花不棄だけと決めていると答え、そして彼女が生きているだろうことを教えた。
花不棄が生きていると知った信王は、ここで初めてすべてを打ち明けた。
花不棄が聖女であり、ゆえに王府に置いていたのだと。
いまいち全容を把握できていない陳煜に、信王は説明を続ける。
♦信王の話♦
まず、予言の全文は以下の通りである。
「碧羅天の宝を手に入れた者が天下を得る。宝を得るためには聖珠を用い、聖女を天に帰すこと。それにより天下は太平となる」
(天に帰すとは、おそらく死を意味する?)
この予言が広まった当時、予言に利用されることを恐れた聖女は碧羅天の地を離れた。
そのため碧羅天の一族は聖女を探しにいくのだが、一族であっても地図がないと碧羅天に入れないため地図を持参していた。
そこに謎の男(蕭九鳳)が現れて、地図を半分奪われてしまう。
ちなみに、碧羅天の一族というのが、現在の信王の側近・阿福である。
当時阿福は妹とともに、一族を皆殺しにした蕭九鳳から逃げおおせるのだが、妹は皇帝につかまってしまい阿福自身は信王に拾われたのだった。
ここまで話し終えた信王は、宝を得るために必要な聖珠は自分が持っており、あとは半分の地図と聖女が必要だという。
「すべてが揃えば陳煜が皇帝になれる」
だが陳煜は、愛する花不棄を道具にしたくはないと言ってこの場を去った。
碧羅天への案内
柳明月は信王との約束どおり、信王の侍衛たちを碧羅天へと案内していた。
といっても、主の蕭九鳳から別の場所に連れていくよう命じられている柳明月は、途中で進路を変えるつもりだ。
ところが、信王の侍衛たちに進路変更を気づかれてしまったため、やむなく碧羅天へと続く道を進むことに。
道中、柳明月は侍衛らに毒を盛るチャンスをうかがっていたが、侍衛たちは柳明月のことをかなり警戒しているらしく、自分らが持参した食料しか口にしなかった。
その晩。
柳明月に会いにきた蕭九鳳は、以下のとおりに指示をする。
この先の道中に店を出しておくから、そこで侍衛たちに水(毒)を飲ませるようにと。
*
蕭九鳳が出した露店で毒を口にした侍衛たちは次々と息絶えた。
そんな中、柳明月は2人の侍衛にだけ解毒薬を飲ませて生き長らえさせたあと、信王に嘘の報告をするよう命じる。
この毒に侵された者は3日おきの解毒が必要となるため、解毒薬をエサにして侍衛を言いなりにさせるつもりなのだ。
一部始終を陰から見ていた阿福は、数名の部下を信王のもとに向かわせ、自身は蕭九鳳のあとを追った。
すると、洞窟のなかに隠れ家のような場所があり、阿福はそこで碧羅天の地図を見つけた。
柳青蕪の殺害計画
一方で柳青蕪は、柳明月を尾行しながら彼女の命を狙い続けていた。
そしてチャンスが訪れる。
信王の侍衛たちが全滅したことで柳明月の宿泊宿は護衛が手薄となり、今が好機と判断した柳青蕪は柳明月の殺害を決行。
寝ている間に毒を口に入れられた柳明月は、すぐに気づいて側近を呼んだ。
両者の配下が乱戦を繰り広げるなか、柳明月は宿を抜け出して逃亡する。
【花不棄〈カフキ〉】23話の感想
本格的に花不棄が商いに携わり始めました。
不良品が出てしまった時の花不棄の対処が素晴らしく、早くも商人としての才覚が見え隠れしています。
ヒロインが商家を再建するドラマといえば【月に咲く花の如く】(2017)がありますが、商人としての才覚はこちらのヒロインも負けていない印象。
ただ本作は、商人としてのメインストーリーのほかに、碧羅天関連のエピソードもドラマの中核となっており、今後はどちらのストーリーが比重を占めていくことになるのかまだ分かりません。
細部の展開が読めないため、この先どうなるのかと常にワクワクできるところが本作の魅力という気がします。
【花不棄〈カフキ〉】24話の感想
どうやら、東方炻は祖父から「朱家の邪魔をしろ」と言いつけられているようで、今のところは花不棄の味方なのか敵なのか分かりません。
そんな得体の知れない彼ですが、時おり見せるキュートすぎる笑顔が魅力的。
演じるリン・ボーホンは中国・台湾では「純真系男子」と評されているらしく、彼の純真スマイルが女性を虜にしているのも頷けます。
花不棄には陳煜と幸せになってほしいと願う一方で、東方炻とのラブラインも見たくなってきました。
それにしても24話はとてつもない情報量でしたので、以下、碧羅天について簡潔に整理します。
♦碧羅天のまとめ♦
・予言「碧羅天の宝珠を手に入れた者が天下を得る」
・碧羅天の一族であっても、地図がないと碧羅天にはたどり着けない
・碧羅天の宝を得るために必要なものは、聖珠と聖女の生贄
・現在は、信王と蕭九鳳が地図を半分ずつ持っており、さらに信王は聖珠も持っている
聖珠を持っている分、現在は信王が一歩リードしているのですが、彼は余命わずかなので息子の陳煜が命運を握ることになりそう。
ただ陳煜は天下を得るつもりはないようですし、愛する花不棄(聖女)を生贄にするはずもありません。
ゆえに今後は、“聖女を得たい蕭九鳳vs花不棄を守りたい陳煜“という構図になっていくのではないでしょうか。
*次回25話・26話のネタバレ感想はこちら。