【花不棄〈カフキ〉】あらすじ29話・30話。今回は、脇キャラたちの抱える恋ごころが薄っすらと見えてきました。一方で、朱家に侵入した東方炻は拘束され、花不棄に仕返しをされることとなるのです。この記事では、ネタバレ感想をお届けします。
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【花不棄〈カフキ〉】あらすじ29話
黑雁の忠誠心
陳煜は東平郡に到着した。
東方炻の側近である黑鳳は、柳明月のもとを訪れ蓮衣客についての情報を聞き出す。
柳明月は、義侠の蓮衣客をおびき出したいなら悪事を働けばいいと助言し、蓮衣客の肩には矢傷が痕っていることも教えた。
黑鳳が去った後。
柳明月は、朱家の令嬢こそが花不棄なのではないかと思い至る。
側近の黑雁は、朱家に潜入して令嬢の正体を確かめ、もしも花不棄だったならば始末すると申し出る。
さらに、東方炻や蕭九鳳に顔がバレないよう、己の顔を潰して潜入するとのことだ。
彼がそこまでするのは柳明月への忠誠心に他ならないが、同時に柳明月を愛してもいる様子。
「叶わぬ恋ですが命を捧げられるだけでも本望。朱家から戻ってきたら貴女を一生守ります」
黑雁はそう告げて立ち去った。
柳青蕪の想い
柳明月を尾行中の陳煜は、柳明月を追って洞窟の中へと入っていった。
ところがこれは柳明月の罠だったらしく、身動きできなくなる香が洞窟内に仕込まれていた。
陳煜の動きが鈍くなったところに、柳青蕪が助けに現れる。
この洞窟は、かつて修行をした場所だから出口を知っているとのことだ。
しかしすぐに柳明月に見つかってしまい、柳青蕪が本当は陳煜サイドについていることもバレてしまう。
裏切った柳青蕪に激怒した柳明月は、2人もろとも殺そうと躍起に。
陳煜と柳青蕪は何とか逃げのびたものの、柳青蕪は胸に傷を負ってしまった。
柳青蕪は、陳煜に手当てをされながら想いを伝える。
「柳明月があなたを陥れると聞いて、守りたいと思った。もう居場所がないから、東平郡府に置いてほしい」と。
*
元崇と小蝦が森で弓矢の練習をしていると、東方炻の手下が捕らえにやってきた。
【花不棄〈カフキ〉】あらすじ30話
柳青蕪が荘主に
東平郡府で治療を受けて回復した柳青蕪は、明月山荘に戻ると陳煜に告げる。
柳明月が逃亡中の今、彼女がいない間に荘主に就任するつもりなのだ。
*
明月山荘に戻った柳青蕪は荘主に就任したものの、多くの配下はまだ柳明月に忠誠心を抱いている様子。
そこで柳青蕪は、ひとまず柳明月の腹心から始末していくことにした。
小蝦の機転
元崇と白漸飛と小蝦は、東方炻にとらわれて拘束された。
東方炻は、「蓮衣客の居場所を吐かなければ、白漸飛と小蝦を痛めつける」と元崇を脅す。
元崇がひとまず嘘の居場所を口にすると、東方炻は去っていった。
その後。
近くに見張りがいるだろうことを見越した小蝦は、わざと大きな声で「蓮衣客は今お嬢様(花不棄)と一緒にいるはずよ」と嘘の情報を口にする。
それを隠れて聞いていた黑鳳が東方炻に報告をすると、東方炻はすぐに朱家へと向かった。
一方で、とらわれていた小蝦たちは縄を切って脱出した。
花不棄vs東方炻
朱家に侵入した東方炻は、庭に仕掛けてあった罠にかかり気を失った。
東方炻の手足を鎖で拘束した花不棄は、目覚めた東方炻に柔筋剤を飲ませて、誓約書に無理やり拇印を押させる。
その誓約書にはこう書いてある。
「わたくし東方炻は、朱寿に夜這いをかけようと朱家に侵入したものの捕らえられ罪を認めた。
ゆえに、花不棄との婚姻を解消する。また、20年ごと3回に分けての借金返済を認める」
(後にこの誓約書は、第三者の証人がいないため無効となる)
その晩。
鎖をほどいた東方炻は、花不棄の寝室に忍び込んだ。
ところが、それを予測していた花不棄は小蝦に身代わりを頼んでおり、自身は役人を屋敷に連れてきていた。
役人に“東方炻の侵入現場”を目撃させるためだ。
それを察した東方炻は、すぐに覆面で顔を隠してすばやく朱家から逃げた。
翌日。
東方炻の屋敷に役人がやってきて、朱家に侵入した罪で捕らえるという。
しかし、東方炻は昨夜は船上にいて証人もいると主張し、逆に花不棄を訴えると言い出した。
【花不棄〈カフキ〉】29話の感想
本作は、主要人物だけではなく脇キャラたちの生き様にも注目したくなるドラマです。
今回の29話では、柳明月の側近である黑雁のエピソードが印象に残りました。
彼は柳明月に対して揺るぎない忠誠心を抱いていますが、同時に彼女を愛してもいるんですね。
柳明月のために己の顔を潰すこともいとわない彼はきっと、命さえも投げ出す覚悟なのでしょう。
これほどまでに慕われれば多少は心が揺らぎそうなものですが、柳明月の心には蕭九鳳(謎の男)しかいない様子。
他にも、柳青蕪は陳煜に片思いをしていますし、本作の恋愛模様は一方通行が多い印象です。
柳青蕪は九おじさんを殺した人物で冷酷な女性ですが、恋愛に関しては献身的なようで、陳煜への尽くしっぷりが意外でした。
でも彼女の性格からして、もしも花不棄が恋敵だと知ったら花不棄の命を狙いそう……。
【花不棄〈カフキ〉】30話の感想
柳青蕪が陳煜を好きなのは明らかですが、どうやら陳煜本人は気づいていない様子です。
だからなのか、彼女に対する陳煜の態度は曖昧なものが多く、あれでは柳青蕪が期待してしまうのも無理はありません。
一方で花不棄のほうは、東方炻に求婚されても頑とした態度で拒絶しており、相手に期待させない点は見ていて安心。
とはいえ、東方炻は日に日に「悪いヤツ」になりつつありますし、花不棄への執着が薄れる様子もないので、まだまだ彼には振りまわされそうです。
*次回31話・32話のネタバレ感想はこちら。