【花不棄〈カフキ〉】あらすじ31話・32話。雲瑯はようやく花不棄との再会を果たしますが、その後に東方炻に捕らわれて監禁されてしまいます。その監禁の様子を見せられた花不棄が、東方炻に取った予想外の行動とは……!? この記事では、ネタバレ感想をお届けします。
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【花不棄〈カフキ〉】あらすじ31話
婚約破棄
東方炻が朱家に侵入した件について裁判(のようなもの)が開かれるのだが、最終的に“花不棄の勘違いである”という結論が下された。
裁判の噂を聞いて駆けつけた雲瑯は、閉廷後に花不棄に声をかける。
だが花不棄はとっさに意識を失ったフリをし、小蝦に抱えられながら裁判所を後にする。
雲瑯と花不棄のやりとりを見ていた東方炻は、雲瑯が花不棄に想いを寄せていることを見抜いた様子だ。
*
花不棄を探すために蘇州へはるばるやってきた雲瑯は、花不棄の噂を耳にするたびになりふり構わずその場所へと駆けつけた。
今回の裁判所での一幕もそうだ。
そんな彼の姿を目の当たりにした丹沙は、「花不棄への愛を思い知らされたから婚約は破棄する」と雲瑯に告げ、ひとりで都に戻ると決めた。
監禁された2人
朱家に雲瑯がやってきた。
朱寿らの反対を押し切って雲瑯に会った花不棄は、自分の本当の身分は皇族ではなく朱家の血縁者だと打ち明ける。
だが雲瑯はそれよりも、花不棄を毒殺しようとした犯人が誰なのかが気になっているようだ。
蓮衣客が犯人だと思い込んでいる雲瑯に、花不棄は本当の犯人が莫夫人であることを暴露した。
叔母の莫夫人がそんな事をするはずがないと信じられない様子の雲瑯は、「直接 莫夫人に確かめる」と言って朱家を去った。
その後。
雲瑯が森で荒れているところに、東方炻が現れて雲瑯を捕らえた。
雲瑯と丹沙を屋敷の隠れ部屋に監禁した東方炻は、2人の様子を花不棄に見せつけようと思いつく。
東方炻との遊び
東方炻は朱家を訪れた。
彼は、朱家の商いを妨害しておきながら「朱家のために金策を用意した」などと口にする。
その金策とは、花不棄が食事に付き合ってくれたら5千両を払い、さらに花不棄が一緒に月を愛でてくれるならば2万両を払うというもの。
そばで控える朱寿は、瞬時に数か月分の計算をしたらしく“悪くない”という顔をしている。
しかし花不棄は、東方炻との食事も遊びも断った。
*
小蝦から「柳明月が東平郡の盗賊と接触しているらしい」と聞いた花不棄は、実際に東平郡へ行って確かめることにする。
だが、東平郡へ行くことを東方炻が知れば邪魔するに違いない。
そう思った花不棄は、東方炻の目をごまかすために、東方炻との食事と遊びに付き合うことにした。
【花不棄〈カフキ〉】あらすじ32話
誠王府の令牌
東方炻との食事を終えた花不棄は、東方炻と馬の2人乗りをしながら町をまわっていた。
この前まで裁判で争っていた2人なのに、なぜ今は仲睦まじく2人乗りをしているのか。
民たちがそんなコソコソ話をする中、2人は東方炻の屋敷へと向かった。
屋敷に到着した花不棄は、「なぜ東方家は昔から、朱家の娘に執着しているのか」と聞き出そうとするが東方炻にはぐらかされる。
東方炻はそれよりも“見せ物”があると言って、隠し部屋に監禁した雲瑯たちの様子を花不棄に見せた。
花不棄は、隠し部屋の扉を叩いたりしてみるがビクリともしない。
監禁された2人をどうしても助けたい花不棄は、東方炻に跪いてこれまでのことを謝罪し「2人を助けてくれたら、今後はあなたの言いなりになる」と涙ながらに誓う。
予想外の花不棄の反応に動揺した東方炻は、すぐに2人を解放した。
いざ2人が解放されると、花不棄は先ほどの「言いなりになる」という誓いを破って東方炻に食ってかかり、さらに彼の懐から“誠王府の令牌”をかすめとった。
東平郡へ行くために
東方炻の屋敷を出た花不棄は、朱家に戻る途中で刺客が放った針?に体を射抜かれてしまう。
こっそり花不棄を尾行していた東方炻は、その瞬間を目撃して慌てて駆けつけようとするのだが、朱家の者たちに拒絶される。
実は、帰り道で花不棄が襲われたのは花不棄の計画だった。
このあと「屋敷で療養中だから面会謝絶」としておき、その裏で花不棄は誰にも知られず東平郡へ出立するつもりなのだ。
そうとは知らない東方炻は、花不棄が無事かどうか心配でたまらず、朱家に忍び込んで彼女の様子を見に行くが小蝦に阻まれてしまう。
*
翌朝、花不棄は東平郡への旅を始めていた。
東方炻に疑われないよう小蝦は朱家に残り、代わりに朱寿がお供として連れそっている。
一方で東方炻は、花不棄が襲われた一件が花不棄の計画だと気づいたようだ。
【花不棄〈カフキ〉】31話の感想
雲瑯は、花不棄を探すためだけに蘇州に来たわけですし、花不棄への想いが大きいのは間違いありません。
けれども、丹沙と共に旅をするうちに、彼女の献身や愛に心が揺れ動いていたように見えます。
丹沙が旅をやめて都に戻ろうとした時、去り行く丹沙を少しだけ追いかけたことが、雲瑯の心の揺れの表れであるように思えました。
*
東方炻は何としても花不棄を娶りたいようですが、花不棄からは日に日に嫌われるばかりです。
でもそれは当然の結果といえましょう。
花不棄をさらったり商いの邪魔をしたり、花不棄の大切な人を監禁したりと、そんなことばかりしていれば好感度もゼロになるというもの。(個人的には好きですが)
もっと普通にアプローチをすれば少しは花不棄の心が動くかもしれないのに、歪んだやり方しかできない彼に少し哀れみも感じます。
【花不棄〈カフキ〉】32話の感想
監禁した雲瑯たちの様子を花不棄に見せ、花不棄の反応を楽しもうとする東方炻にはドン引きでした。
ただ東方炻は、花不棄を泣かせるつもりは無かったらしく、すぐに雲瑯たちを解放。
その後に花不棄が襲われて本気で心配していたことからも、彼のドン引き行動は花不棄を傷つけたくてやっているのではなく、花不棄の気を引きたいだけなのでしょう。
これだけ嫌われることをしておきながら、いざ花不棄に「嫌い」と言われて傷つく東方炻は少し可愛かったです。
東方炻の恋情はさておき、東方家が聖女を欲する理由が今回わかった気がします。
東方炻が廃されたはずの皇族(誠王)の令牌を持っていたことから、誠王を復位させることが東方家の狙いなのかもしれません。
おそらく、碧羅天の宝を手に入れて誠王に天下を取らせるつもりなのではないかと。
そのためには聖女が必要で、ゆえに東方家はこれまでずっと薛菲や花不棄に執着してきたのだと推測します。
*次回33話・34話のネタバレ感想はこちら。