【花不棄〈カフキ〉】あらすじ49話・50話。陳煜の周到な策により大敗した東方炻は、カフキを連れて逃走しました。一方で、碧羅天の地図と宝珠を手に入れた蕭九鳳は、すぐにでも予言を実行するべく聖女のカフキを探し始めるのです。この記事では、ネタバレ感想をお届けします。
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【花不棄〈カフキ〉】あらすじ49話
陳煜の周到な策
陳煜が朱八華を見捨てて逃亡したことも、その後に東方炻に投降したのも、すべては陳煜が皇帝に提案した策だった。
逃亡犯として東方炻に投降し、敵の内情を探るのが狙いだ。
そうとは知らずに陳煜に突き放されてふさぎ込むカフキは、もう3日も何も食べていない。
見かねた東方炻は、カフキが食事を採るよう説得しろと陳煜に命じた。
ところが、陳煜の姿を見たカフキは「私を東方炻に譲ったならもう会いに来ないで」と涙を浮かべながら拒絶する。
陳煜が朱八華の遺した言葉を伝えると、カフキは食べる気になったようだが「顔も見たくない」と陳煜を追い出した。
その夜。
カフキをテントの外に連れ出した東方炻は、砂漠での思い出話をしたり花火を見せてあげたりと、気落ちしている彼女を元気づけようとする。
だが肝心のカフキは、朱八華や小蝦、そして陳煜との思い出を回想して涙ぐんでいた。
徐州へ
皇帝との決戦を制すためには、徐州を占領する必要がある。
そのために東方炻は、徐州の守将である常寛(陳煜の叔父)を説き伏せるよう陳煜に命じた。
また東方炻は、皇帝の妃となった柳青蕪を殺して柳青妍(双子)とすり替える策を思いつく。
すり替わった柳青妍に、皇帝を殺させるつもりなのだ。
その後。
東方炻の横に柳青妍がいるのを見た陳煜は、すり替えの策を察知し、すぐに密書で皇帝に知らせた。
密書を受け取った皇帝は、すり替えの策を逆に利用しようと考え、柳青蕪に計画の全容を伝えたうえで徐州に行くよう命じる。
双子の和解
東方炻、陳煜、カフキは徐州に到着した。
同じく到着した柳青妍は、柳青蕪を殺して入れ替わるよう命じられていたが、いざ柳青蕪と顔を合わせると殺意が薄れた。
柳青蕪のほうも、これまで反目しあってきたことを悔いており和解したいと言う。
2人はお互いに謝罪しあい和解した。
【花不棄〈カフキ〉】あらすじ50話
東方炻の大敗
東方炻から常寛の説得を命じられた陳煜・雲琅・莫若菲は、常寛の屋敷に押し入った。
常寛は、陳煜の姿を見るなり「裏切り者の反逆者め!」と襲いかかる。
陳煜がひそかに“皇帝の私印”をチラリと見せると、常寛はこれが皇帝の計画だと察し、陳煜の芝居に自分も合わせた。
その後。
常寛の投降を知った東方炻は、素直に信じられずあらゆる人物に探りを入れるが、最終的に投降が事実だと判断して常寛に会いにいった。
すると……。
突如として東方炻の兵の間で感染病が広がり、半数以上の兵が命を落とした。
一気に戦況が不利になった東方炻は全軍を撤退させ、自身はカフキを連れて逃走した。
これにより皇帝は3つの領地を奪還し、逃走した東方炻に総攻撃をしかけるよう配下に命じる。
2人きりの逃走
東方炻との逃走中、カフキは「私と一緒だと危険なのでは?」と問う。
すると東方炻は、祖父の蕭九鳳からカフキを守るためには一緒に逃げるしかないと答えた。
東方炻いわく、「予言に頼らず天下をとる」と蕭九鳳に約束していたのだが、今のこの不利な戦況下では、蕭九鳳は予言に頼るはずとのこと。
予言を実行するために蕭九鳳はカフキを天に帰す可能性が高く、ゆえに逃げるしかないのだ。
夜になり、2人は森のなかで身を隠すことにした。
始終穏やかな笑顔で接する東方炻とは対照的に、カフキは心ここにあらずで東方炻を拒み続ける。
それでも東方炻はめげずに語りかけ、皇帝との戦は本意ではなかったことや、陳煜よりも先に出会っていたら彼よりも君を大切にしていたと想いを伝えた。
翌朝。
東方炻はいつまでたっても目覚めない。
高熱があることに気づいたカフキは、薬草を採り東方炻に飲ませる。
目覚めた東方炻は、逃げようと思えば逃げられたはずなのに、ここに留まり救ってくれたことが嬉しいと微笑んだ。
宝珠がついに蕭九鳳の手に……
その後。
東方炻とカフキは、莫若菲が手配したという隠れ家に案内される。
皇帝への復讐だけを考えている莫若菲は、「皇帝を倒すための次の計画は?」と東方炻に確認するがはぐらかされて不機嫌になる。
東方炻は「祖父にはこの場所を教えるな」と莫若菲に釘をさして隠れ家に入っていった。
*
蕭九鳳はついに碧羅天の地図と宝珠を手に入れた。
小六を尾行していた蕭九鳳の配下が、宝珠の隠し場所を見つけたのだ。
【花不棄〈カフキ〉】49話の感想
陳煜が朱八華を見捨てて逃亡したことや、東方炻に投降したことはやはり陳煜の計画でした。
陳煜がいつも大事な計画をカフキに伝えないのは、カフキを巻き込みたくないという思いからでしょう。
だとしても、毎回ヤキモキさせられるカフキが少し気の毒だなと感じました。
一方で東方炻は、砂漠の話でカフキを笑わせようとしたり花火を見せてあげたりと、彼なりにカフキを元気づけようとする姿が健気でした。
このところの東方炻は邪悪さが薄れ、ただ1人の男として純粋にカフキを愛しているように見えます。
【花不棄〈カフキ〉】50話の感想
逆賊の東方炻が、皇帝(&陳煜)に敗れました。
戦況としては逆賊がやや有利だったはずが、50話が終わってみれば陳煜サイドに寝返った人物も多く、東方炻の大敗という結果に。
作戦勝ちをした陳煜の聡明さと周到さは、「さすが」の一言です。
陳煜サイドに寝返った中には雲琅もいましたが、彼は蕭九鳳に脅されて仕方なく逆賊になっただけなので、陳煜の仲間になったのは納得。
逆に莫若菲は、母親の敵を討つという明確な意志を持って逆賊になったため、きっと最後まで逆賊として生きるのでしょう。
母親を亡くしてからの莫若菲は表情が変わってしまい、復讐心にとらわれて生きる彼女はどこか危うさを感じます。
次回の最終話で、それぞれの登場人物がどのような結末を迎えるのか……。
できることなら、多くの登場人物に幸せになってほしいものです。
*次回/最終回のネタバレ感想はこちら。