【鶴唳華亭~Legend of Love~】22話・23話 ・24話のあらすじとネタバレ感想。
婚礼後も宮中に住みたくない蕭定権ですが、李柏舟は何かと理由をつけて宮中に移そうとします。
話を聞いていた姜氏は陸文昔にある指示を出し……。
22話のあらすじネタバレ
婚礼後も皇宮内に移りたくないと言う蕭定権に対し、皇太子を抑えたい李柏舟は皇宮内に移るように何かと理由を並べます。
そのやりとりを聞いていた姜氏は陸文昔に”今日は強風で心配だから改修中の宮殿の様子を見てきて。失態のないように”と意味深に言いました。
実は、陸文昔は馬車の中で姜氏から火のついた香の入った香り玉を預かっていたのです。
改修中の宮殿に着いて皇帝の遣いだと名乗った陸文昔は、職人たちに風が収まるまで作業を中止するように伝えました。
陸文昔は誰もいなくなった宮殿に忍び込み、油をまいて香り玉の火を近づけたのです。
火はみるみる燃えあがり宮中は大騒ぎになりますが、直後に大雨が降り出して火は消えてしまいました。
呆然とする陸文昔。
ところが、家臣たちが一安心したのも束の間、鎮火した宮殿の屋根に雷が落ちて再び火災が発生してしまいます。
消火後、宮殿を調べると皇太子の結納品の金属が屋根に置かれ、それに落雷したとわかりました。
李柏舟は落雷の前にすでに放火していた者がいるはずだと主張しますが、皇帝は今回の火事は落雷によるものと強引に結論を出します。
これで、蕭定権は婚礼後も皇宮内に住まなくてよくなったのです。
姜氏は約束通り陸文昔に女官としての新しい名前”顧瑟瑟”を与えました。
その後、李重夔は皇帝に火災現場に油の跡があり出火の原因に疑わしい点があると報告します。
皇帝は、前夜、蕭定権が欽天監※1の者に雷雨の発生日を尋ねていたらしいと言い、屋根にあった結納品は蕭定権が仕込ませたものだと気づいていました。
夜になり陸文昔は、蕭定権の印を取りに自分の家へ行きました。
陸文昔は蕭定楷が追って来たのに気づき、印を急いで袖の中に隠します。
蕭定楷にここで何を見ていたのかと尋ねられた陸文昔は、母が菓子を作ってくれたことや、飴がない時に自分が兄に八つ当たりしたことなど家族の思い出を語りました。
それを聞いた蕭定楷はあなたの兄弟がうらやましいと言います。
陸文昔は”あなたにもご兄弟が……”と言いかけますが、蕭定楷は”私の兄弟が飴をくれると思うかい?”と尋ねました。
”何とお答えしたらよいか……”と陸文昔が返答に困っていると、蕭定楷は”ならば微笑んでくれ”と言うのでした。
陸文昔は無理して笑顔を作ります。
蕭定楷は”今ならまだ引き返せる”と言いますが、陸文昔は”引き返せないし引き返したくない”と答えるのでした。
それを聞いた蕭定楷は”忘れないで。今、目の前にいる男は他人ではない”と言いました。
帰りの馬車に乗る時、陸文昔は袖に隠した印を落としてしまいます。
印を拾った蕭定楷はそれが蕭定権の印であると気づき”なぜあなたが持っている?”と尋ねました。
陸文昔は”主に届けてほしいと頼まれていたものをやっと届けられる”と言うのでした。
婚礼の前日、張念之(チェン・シャオモン)は妹の張頌之(ホァン・シーチー)から、皇帝と皇太子の仲がよくないという噂を聞かされて入内を不安に思います。
翌日、蕭定権は王常侍に、表装させた陸文昔の絵を目に入らないところに納めるように言いつけ、張念之を迎えに行くのでした。
22話の感想
姜氏も手荒な策を考えましたね。
しかも、陸文昔もその意をくみ取って実行してしまうとは!
また、陸文昔の絵を目に入らないところに納めさせる蕭定権の行動に気持ちを切り替えようとする決心が感じられますね。
23話のあらすじネタバレ
婚礼当日、陸文昔は張念之の身支度を手伝うために張家を訪れていました。
妹から宮中の話を聞いて不安になった張念之は張陸正に入内したくないと泣きながら訴えます。
その時、蕭定権が張家に到着し、張陸正と張韶筠は出迎えに行きました。
蕭定権を出迎えた張韶筠は、その顔を見て科挙の合格発表の日に自分を池に突き落とした人物が皇太子だったとわかってびっくり!
婚礼の儀式が始まると、陸文昔は蕭定権との今までのことを思い出して平常心ではいられなくなってしまいます。
新郎新婦の髪を切って結び合わせる儀式の時、陸文昔は鋏を落としてしまいました。
姜氏は陸文昔にこの場から下がるように命じます。
儀式が終わり、部屋で張念之と2人きりになった蕭定権は大切にするから怖がるなと言いました。
張念之は、女官から皇太子は穏やかな方だと聞いたのでもう怖くありませんと答えます。
実は、張家で父と兄が蕭定権を出迎えに行った隙に、張念之は側にいた陸文昔に皇太子はどんな方かと尋ねていたのです。
その頃、陸文昔はその部屋の外で控えていました。
姜氏から儀式中の粗相の罰として今夜はそこで控えているように命じられたのです。
翌朝、身支度を手伝った陸文昔は蕭定権から”そなたが皇太子妃に話を?なぜ私のことがわかる?”と尋ねられました。
陸文昔は”わかりませんが、女子としてどんな夫が理想かを考えてお話ししました”と答えます。
その時、蕭定権は陸文昔の声を聞いたことがある気がして、会ったことがあるか尋ねました。
陸文昔は”行宮でお会いしたことが……あの時はご無礼を”と答えてごまかします。
蕭定権に名前を尋ねられた陸文昔は顧と名乗るのでした。
数日後、張念之は陸文昔に、入内の時に私はあなたの言葉で救われたとお礼を言います。
その時、蕭定権が張念之の部屋を訪ねてきて、ある詩の一節を口にしました。
その詩を知らなかった張念之は陸文昔に意味を尋ねますが、陸文昔はわかりませんと答えます。
そこへ王内侍が何かを知らせに来て、蕭定権は急いで出て行きました。
その後、張念之は陸文昔に先ほどの詩の意味を本当は知っているのでしょう?と尋ねます。
陸文昔は自信がないと前置きしたうえで詩の意味を説明しました。
張念之は陸文昔にその詩を教えてほしいと言うのでした。
23話の感想
全体的に緊張感のある展開ですが、張韶筠の天然ぶりで癒されます(笑)
罰とはいえ、想い人の初夜に寝室の外に控えていなければならないのは残酷……。
姜氏はやっぱり怖い人ですね。
一方、張念之は入内前に安心させる言葉をかけてくれたり、自分の知らない詩の意味を教えてくれたりした陸文昔にすっかり心を開いているようです。
陸文昔にとっては想い人の妻なので複雑ですよね。
24話のあらすじネタバレ
長州で戦況が悪化し、顧思林と長男の顧承恩(リ・ツォンシェン)が行方不明になっているとの軍報がありました。
その話を聞きつけた顧逢恩は自分も長州へ行きたいと願い出ますが、皇帝は却下。
さらに、皇帝は蕭定権に顧逢恩が命に背いて戦地に向かわないように監視することを命じました。
また、戦況が悪化した原因は軍馬の不足だと判明。
皇帝は、趙壅が茶馬交易の茶をすり替えたせいで足りなくなった軍馬は補充したはずだと言いますが……。
実は、補充のための軍馬を趙壅が戦地に送らずに密売して私服を肥やしていたのです。
軍報を聞いた李柏舟は趙壅を問い詰めました。
ところが、趙壅は開き直って茶のすり替えのことを知っている陸英を始末すればいいと言ったのです。
夜になり、屋敷で苛立つ顧逢恩のもとを許昌平が訪ねてきました。
許昌平は、顧逢恩の祖父の代からの軍功を挙げ、今軍功を失えば顧家には何も残らないと言って顧逢恩が皇帝に背いて戦地に行くよう挑発するのでした。
さらに許昌平は、顧家が絶えれば皇太子にも何も残らないと続けます。
顧逢恩は思い余って持っていた刀で許昌平を斬りつけました。
すると許昌平の上の衣が切れ、下に着ていた科挙試験合格者の証の衣が見えたのでした。
顧逢恩は自分のその衣を焼いてしまったことを思い出して呆然とします。
その表情を見た許昌平は”斬り方を間違えましたね。苦しくなったのはご自身では?”と言ってさらに追い打ちをかけるのでした。
一方、李柏舟は牢番たちに手を回し、夜中に牢にいる陸英と陸文普の頭に袋を被せて窒息死させようとします。
その頃、蕭定権のところには”顧逢恩が長州に向かった”という知らせと、”陸英と陸文普が危ない”という知らせがほぼ同時に届いていました。
蕭定権はまず張陸正宛に”陸英と陸文普の安全を確保せよ”という手紙を書き、その後、顧逢恩を追うことに。
手紙を書き終えて蕭定権は印を押そうとしますが、王内侍から以前から見当たらないと言われてしまいます。
蕭定権は手紙を特徴のある書体で書き直し、筆跡でわかるようにしました。
一刻を争うために誰に届けさせるか悩む蕭定権に張念之は、顧内人は屋敷に行ったことがありますと、陸文昔を推薦します。
蕭定権は陸文昔に供の者をつけて行かせることにしました。
陸文昔たちが張家に行くと、張陸正は急な外出で李柏舟のところへ行ったとのこと。
張陸正が戻るのを待てない陸文昔は供の者を張家に残して刑部へ向かいました。
そこへ間一髪で張陸正も駆けつけ、陸英と陸文普は一命をとりとめます。
また、張陸正は陸英と陸文普を別の安全な場所に移すように命じました。
城門へ着いた蕭定権は供の者から、距離と馬の速さからして顧逢恩は既に城外では?と言われてしまいます。
ところが、その後ろから顧逢恩が馬を引いて歩いてきたのです。
顧逢恩は馬が役立たずだったと言いました。
戻るように言う蕭定権に、顧逢恩はここまで来たことで既に皇帝に背いているから戻れないと答えます。
蕭定権は顧逢恩に、軍功で出世した祖父、父、兄とは違い、自分は戦地に行かずに科挙に合格して皇太子を補佐すると語ったことを覚えているかと尋ねました。
顧逢恩は仕官の道を失った今、戦地に行かなければ皇太子を補佐する誓いを実現できないと言います。
実は、蕭定権は既に顧逢恩のために皇太子の命で城門の通行を許可するという文書を作っていました。
その上、蕭定権は皇帝から下賜された自分の馬の手綱を顧逢恩に渡し、顧逢恩の連れて来た駄馬を連れて去って行きます。
顧逢恩は蕭定権の後ろ姿にひざまずいて感謝の気持ちを表すのでした。
蕭定権が都へ戻った後、趙氏が皇帝に突然、馬球※2の試合を開くことを提案します。
皇帝は蕭定権に”下賜した馬は調練したのか?”と尋ねました。
蕭定権は”はい”と答えたものの手元に馬はありません……。
24話の感想
茶のすり替えの件で懲らしめられたのに、趙壅がまた悪事を働いていたとは本当に懲りないですね。
また、2つの事件が同時に起こっても冷静に対処した蕭定権はさすがです!
それにしても、趙氏がこのタイミングで皇帝に馬球の試合を提案するとは……李柏舟の差し金かもしれないと思ってしまいます。