【鶴唳華亭~Legend of Love~】43話・44話・45話のあらすじとネタバレ感想。陸文昔が荷物を受け取っているのを見た洗衣所の宮女たちは密通を疑いました。宮女たちは待ち伏せして陸文昔から印の入った巾着を取り上げ……。
43話のあらすじネタバレ
陸文昔が長安から荷物を受け取っているのを見た洗衣所の宮女たちは、陸文昔が密通しているのではないかと疑います。そして、印の入った巾着がその証しの贈り物だと思い込んだ宮女たちは複数人で陸文昔を待ち伏せして巾着を取り上げました。
陸文昔が取り返そうとすると、その宮女はなんと巾着を火鉢の中に投げ込んだのです!怒った陸文昔は巾着を取り出し、火鉢を宮女たちに投げつけました。
洗衣所はボヤ騒ぎとなり、宮女たちは陳蔻珠を呼びます。そこへ蕭定権が帰ってきて、陳蔻珠は陸文昔が密通している従者からの贈り物を握って離そうとしないと報告しました。
蕭定権に宮人は密通したら杖打ちののち死罪だと言われた陸文昔は、私が一方的に想いを寄せていただけで、あの従者は無関係だと言います。
それを聞いて刑を言い渡そうとしたものの蕭定権が口ごもっていると、許昌平が来てこの者は体が弱っているので回復を待ってから刑罰をと言いました。
そして、許昌平は蕭定権に、顧内人が持っている品が皇太子に関係する物かどうか賭けをしようと持ちかけます。深夜、こっそりと陸文昔の様子を見に行った蕭定権は、寝ている陸文昔に自分の上着をそっとかけて出てくるのでした。
翌日の朝議で、皇帝は献俘礼に顧逢恩も参列させるように言います。それを聞いた蕭定権は、顧逢恩は過ちをおかしているので献俘礼に呼んだら物議を醸しますと意見しました。
そして、蕭定権は皇帝に献俘礼での賞罰の草案を渡し、李柏舟の後任として何道然(チャン・ジンウォン)を推しました。後任に推挙してもらえなかった張陸正は、その後、屋敷の前で蕭定権を待ち伏せします。
しかし、帰って来た蕭定権は張陸正を素通りするのでした。洗衣局では火傷を負わされた宮女たちの怒りが収まらず、陸文昔の顔を洗濯用の水槽に浸けるなどの仕返しをしていました。
見兼ねた洗衣局の宮女の1人、夕香(リウ・ハイラン)が助けを呼びに行こうとした時、偶然、門の前を張韶筠が通りかかります。張韶筠はいじめの光景を見て大暴れし、陸文昔を助けたのでした。
一方、屋敷の前で待ち続けていた張陸正はやっと蕭定権に呼ばれます。蕭定権は不満そうながら皇帝の命で李柏舟の後任は張陸正に決まったと伝えました。
また、蕭定権は張陸正に、蕭定棠から次女を側室にと求められたそうだなと尋ねます。張陸正は自分の娘はもう2度と皇家には関わらせませんと答えたのでした。
洗衣局では、張韶筠が陸文昔に向かって父が李柏舟の後任になったと得意げに話します。それを聞いた陸文昔は気分が悪くなってしまうのでした……。
陳蔻珠は蕭定権に洗衣所での騒ぎは自分の責任だと謝罪していました。蕭定権は陸文昔への罰を保留にし、傷の手当をしてやるように言います。
陳蔻珠は手配しますと言いながらも不服そうな顔をしていました。また、蕭定権がこの屋敷の人手不足は自分が補うと言うと、陳蔻珠は慌てて人の手配は私の役目ですと言います。
すると、蕭定権はあまり図に乗るなと言って陳蔻珠を怒鳴りつけました。陳蔻珠はその言葉に大きなショックを受けるのでした。
夜になり陳蔻珠は、罰は保留にすると言われたにも関わらず密かに陸文昔に杖打ちの刑を執行しようとします。しかも、体が弱っていたために杖打ち中に死に至ったように見せかけて殺すように執行人に指示を出していました。
それを立ち聞きしたた夕香は陸文昔に逃げるように言いに行きます。実は夕香は元々陳蔻珠の下で働いていましたが、同僚の女官をかばったために洗衣所へ左遷されたという過去がありました。
陸文昔が逃げたという報告を受けた陳蔻珠は閉門している時間なので敷地内にいると考え、探し出して打ち殺すようにと言います。
その頃、陸文昔は洗衣所に干してあった制服を着て女官に変装して逃げていました。
また、陸文昔は蕭定権の筆跡を真似て”この者につき夜明けまで出入りを許すべし”という文を書き、蕭定権の印を押して許可証を偽造していたのです。その後、陸文昔が門を出て向かったのは蕭定棠の屋敷でした。
43話の感想
またまた張韶筠が陸文昔を助けてくれましたね。でも、張韶筠は何も知らないとはいえ、張陸正の昇進の話を陸文昔にするとはあまりにも残酷です……。
これまで次々に味方を失ってきた陸文昔ですが、洗衣所に新たに協力してくれる夕香がいてよかったですね。また、閉門している夜間に蕭定権の筆跡を真似た許可証で外に出るとは!
陸文昔が寺で蕭定権に書を習っていたのはこの伏線だったのですね。
44話のあらすじネタバレ
陸文昔は蕭定棠に、やはり陳蔻珠はあなたの配下だったのですねと言い、私が代わりを務めるので陳蔻珠を排除してくださいと言うのでした……。
一方、蕭定権の屋敷では本来の宿直の女官に代わって陳蔻珠が皇太子の寝室に控えていました。陳蔻珠は蕭定権がうなされている声を聞いて水を飲ませます。
その後、陳蔻珠が立ち上がろうとすると蕭定権が引き留め、昼間は怒鳴ってすまないと言うのでした。
蕭定棠の屋敷では、陸文昔が私は姜氏から華沢蘭を受け取ったが、陳蔻珠にも同じものを渡していましたねと追及していました。実はこの時、偶然屋敷に来ていて2人の会話を立ち聞きしていた蕭定楷。
その後、蕭定楷は屋敷から出る陸文昔を呼び止めました。蕭定楷はまだやり直せる、私があなたを長州でもどこへでも連れて行くと言います。
しかし、陸文昔は蕭定楷が乗って来た馬を見て、ただ馬を貸してほしいと言ったのです。蕭定権の屋敷に戻った陸文昔は門番に偽造した許可証を見せて門を入ろうとしました。
その時、親衛隊の游鳴将軍が通りかかり、陸文昔を呼び止めます。不審そうに許可証を見る游鳴将軍に、陸文昔は皇太子から誰にも知られないように言われていますと言って急いで門の中に入りました。
中で夕香と落ち合った陸文昔は、夕香にわざと顧内人が見つかったと騒がせます。
陸文昔が捕らえられた後、夕香は指示された通りに女官の制服を着て陳蔻珠を呼びに行き、代わりに蕭定権の寝室の前に控えました。
そして、他の控えの者たちが居眠りしている隙に、陸文昔に頼まれたある書つけを蕭定権の寝室に投げ入れるのでした。
捕らえられた陸文昔は報告を受けて来た陳蔻珠に、皇太子の就寝中に刑を執行したら責められるのでは?と尋ねました。陳蔻珠は自分は皇太子に15年仕えている、何をしようと最後は許してくださるのだと答えます。
陸文昔は自分は出会って半年だが、蕭定権が子供のような寝言を言うのを知っていることや、飲めなかった酒を自分が教えて少し飲めるようにしたことを話して陳蔻珠を挑発しました。
それを聞いた陳蔻珠は刑を執行するように命じます。
その頃、蕭定権が起床して出て行った後の寝室で、王常侍が夕香が投げ入れた書つけを見つけていました。洗衣所に蕭定権が駆けつけて、刑は中断され陳蔻珠は連行されます。
蕭定権は書きつけの落とし主は陳蔻珠だと思っていて尋問が始まりました。その書きつけには蕭定棠の筆跡で”機を見て排除せよ”と書かれていたのでした。
これこそ陸文昔が陳蔻珠を陥れるための手段として蕭定棠に書かせたものだったのです。蕭定権は、陳蔻珠が蕭定棠の手先だと気づかれたために陸文昔の口を封じようと無断で刑を執行したと思いこんだのでした。
軟禁された陳蔻珠に陸文昔は刑による傷をおして会いに行きます。陸文昔は陳蔻珠に、蕭定権が行かなくていいと言った趙氏の誕生日の宴に張念之が行くように仕向けたのはあなたですねと言いました。
陳蔻珠は密かに、今、趙氏の機嫌を損ねたら皇太子がどんな罰を受けるか……と言って張念之が宴に行くようにそそのかしていたのです。
44話の感想
蕭定楷がまた助けようとしたのに、陸文昔に拒否されてしまいましたね。切ないです……。
張念之は、蕭定権が行かなくていいと言ったのになぜ誕生日の宴に行ったのかずっと疑問だったのですが、陳蔻珠がそそのかしていたのですね。
陸文昔が陳蔻珠を陥れたのは、張念之の敵討ちだとわかって納得です。
45話のあらすじネタバレ
蕭定権は陳蔻珠に最後に髪を結ってほしいと言いました。陳蔻珠は蕭定権の髪をとかしながら”家族が人質に……”と言いかけますが”これは言い訳にすぎません”と言って言うのをやめます。
そして、”私が1番長く仕えているのになぜ新しく来た者に上着を?”と問いかけました。蕭定権はそれには答えずに髪を結ってくれたことへのお礼を述べて部屋を出て行こうとします。
陳蔻珠はその背中に向かって”あの女子にはご注意を”と訴えかけました。蕭定権は”死を前にした言葉に偽りはなかろう”と言って足早に部屋を出て行きます。その後、陳蔻珠の刑が執行されたのでした。
一方、長州では李明安が夫人と陸文晉を連れて夜市を散策していると、偶然、顧逢恩に会いました。
顧逢恩は、楊盛が兄を戦死させたことや敵の首領を逃がしたことなどを批判的に話しますが、李明安は楊盛の戦法を讃えるのでした。
その後、顧逢恩は李夫人の連れている少年が陸英の息子だと気づきます。陸英の娘のことを気にかける顧逢恩に、李夫人は咄嗟に外出したがらなくて家にいますと答えました。
その頃、都では蕭定権が刑による傷の療養中だった陸文昔を尋問を口実に自分の部屋に連れてきます。ところが女官たちを下がらせた蕭定権は、陸文昔に自分の寝台で休むように言い、仕事をしに部屋を出て行こうとしました。
陸文昔は蕭定権の衣の裾をつかみ、無言で行かないでほしいと訴えます。蕭定権は仕方なく寝台の横に机を置いて仕事をするのでした。その後、傷が癒えて仕事に復帰した陸文昔を張韶筠が訪ねてきます。
張韶筠は喜ばせようとして蝶の幼虫を持ってきていましたが、虫が苦手な陸文昔は悲鳴をあげて逃げ回りました。夜になり、蕭定権は部屋に来た陸文昔に急に”賞罰は曖昧にできない。手を出せ”と言いました。
陸文昔は打たれると思って手を出したまま目をつぶりますが、蕭定権はなんと手の上に先ほどの幼虫を乗せたのです!
昼間のやりとりを見ていた蕭定権が張韶筠から幼虫をもらっていたのでした。驚いた陸文昔は咄嗟に手を振り払い、幼虫は蕭定権の頭の上に乗ってしまいます。
思わず吹き出してしまった陸文昔を蕭定権が追いかけ回し、その嬌声は外にまで聞こえ、部屋の前で控える者たちは失笑しました。
そこへ游鳴将軍が蕭定権を訪ねてきますが、控えの者たちに部屋に入るのを止められます。とうとう壁際まで追い詰めた蕭定権は陸文昔に口づけし……。
しばらくして陸文昔が部屋から出て行った後、游鳴将軍が蕭定権に門の出入り記録を届けます。蕭定権は興味なさそうに記録をパラパラと見るだけ。
立ち去ろうとした游鳴将軍は、蕭定権が王内侍に私印はいつ出来上がるのかと尋ねているのを耳にします。驚いた游鳴将軍は”私印がないなら許可証は?”と尋ねますが、蕭定権は人を遣わした覚えはないと答えました。
游鳴将軍は最近、爪を赤く染めた内人が皇太子の許可証を持って外出したと報告します。
生前の張念之が身ごもっていて爪を染められない自分の代わりに陸文昔の爪を赤く染め、まだその色が残っていたのでした……。
45話の感想
最後に化粧をした陳蔻珠がとっても美しかったです。悪役でしたが陳蔻珠役のシャー・ナンは本当に美人ですね。
また、相変わらず空気の読めない張韶筠が密かに癒しです(笑)蕭定権と陸文昔はせっかく良い雰囲気になったのに、ここに来て陸文昔が許可証を偽造していたことがバレてしまうとは!
陸文昔は父と兄の仇も討って、無事に長州へ弟を迎えに行くことができるのでしょうか。今後の展開が気になります。