【鶴唳華亭~Legend of Love~】5話と6話のあらすじとネタバレ感想。
科挙の開始早々、不正に持ち込まれた資料が発見され試験は中断。調査の結果、蕭定権と盧世瑜に関係のある者の席からも事前に問題を入手して書かれた答案が見つかり……。
5話のあらすじネタバレ
盧世瑜に請われて都に戻ってくることになった陸英の長男、陸文普(リウ・イートン)もその年の科挙を受けることになっていました。
父より一足早く都に来た陸文昔は、科挙の朝、兄である陸文普の身支度を整えて試験会場へと送り出します。
試験会場入り口では持ち物検査が行われていましたが、中には検査係に賄賂を渡して不正に資料を持ち込む受験生も…..。
試験開始後、不正に資料を所持している者がいるとの報告があり試験は中断。
受験生全員が中庭に集められました。
全座席の確認が行われ、3か所の席から事前に試験問題を入手して書かれたと思われる答案が見つかります。
その3か所に座っていたのは、顧逢恩、陸文普、許昌平(ワン・ユー)でした。
3人は捕らえられ、試験官であった盧世瑜と李柏舟は李重夔の監視下に置かれることになります。
試験問題は皇帝が考え、盧世瑜が筆書して封をして試験開始まで金庫に厳重に保管されていました。
試験開始前に李重夔が確認した時も、封に押された割印に開封された跡はなかったとのこと。
科挙で不正があったとの報告を受けた皇帝は、前夜に蕭定権が盧世瑜に会いに行ったことを用心が足りないと言って苦々しく思います。
しかも、捕らえられた3人の受験生のうち、顧逢恩は蕭定権の従兄、陸文普は蕭定権と同じく盧世瑜を師匠とする陸英の子。
これはただの偶然ではないと感じた皇帝は家臣に、明日自分が直々に取り調べるので蕭定権はそれまで宮中で大人しくさせておくようにと言いました。
ところが、蕭定権はその時にはもう顧逢恩たちが捕らわれている刑部に向かっていたのです。
刑部には兄が捕らえられたと聞いた陸文昔も駆けつけていていましたが、中には入れてもらえずに笠をかぶったまま外に立ち尽くしていました。
陸文昔は蕭定権が門番に止められることなく中に入っていくのを見て”陸文普の身内が来ていると伝えてください”と伝言を頼みます。
しかし、蕭定権は”待っても無駄だから帰れ”と言ってやり過ごそうとしました。
蕭定権を追いかけようとした陸文昔は門番に刀を突きつけられてしまいます。
陸文昔はその刀を素手で受け止め、手から血を流しながら”力が及ばなくても守りたいと思う人があなたにもいるはずです”と言いました。
蕭定権は”私にはいない”と言って再び中に入ろうとしますが、陸文昔は”それはあなたが助ける力をお持ちだからでは?”と言って食い下がります。
結局、蕭定権は陸文昔を同行させることにしました。
蕭定権は自分で一通りの話を聞いた後、陸文昔が見ている前で刑部の者に3人の尋問を命じました。
兄が拷問を受けると思った陸文昔は咄嗟に蕭定権に”皇太子殿下、お力添えを!”と呼びかけます。
蕭定権は自分の身分を明かしていないのに、陸文昔がどうして皇太子だとわかったのか不思議に思うのでした。
3人が尋問に連れて行かれた後、蕭定権は陸文昔の手の傷に手巾を差し出しながら、どうして皇太子だと思ったのかと尋ねます。
陸文昔は、ここに到着した時の馬に軍馬の印があり、その若さで軍を動かせるのは皇太子だけだと思ったからと答えました。
また、蕭定権は室内でも垂れ衣のついた笠を取ろうとしない陸文昔に、尋問を見るのが怖いのかと尋ねます。
陸文昔はそれを否定し、“知らぬ殿方の前だからです”と答えました。
蕭定権は陸文昔が聡明な上に奥ゆかしいことに感心するのでした。
実は、別室で拷問を受けていたのは顧逢恩ら3人ではなく、不正に資料を持ち込んだ受験生と賄賂を受け取って彼を通した検査係だったのです。
検査係は不正な資料を持った学生をわざと通し、試験開始後に摘発するようにと李柏舟から命じられたと白状していました。
5話の感想
皇帝の推理通り、蕭定権と盧世瑜に関係のある受験生の席から不正な答案が見つかったのはただの偶然ではなく、李柏舟の罠だったようです。
前回は蕭定棠が仕組んだ事件でしたが、今回は李柏舟に陥れられそうになるとは!
蕭定権はどうやって顧逢恩たちを助けるのでしょうか?
今度こそ皇帝は味方になってくれるのでしょうか?
6話のあらすじネタバレ
蕭定権は、李柏舟が盧世瑜と関係のある顧逢恩、陸文普の席に答案を隠し、あたかも盧世瑜が問題を漏洩したかように見せかけたと考えます。
では盧世瑜とは関係のない残りの1人、許昌平は一体何者なのだろうかと思う蕭定権。
同じ頃、盧世瑜は長く働く使用人を呼び止め、確かお前の妻の姓は”許”だったな?と尋ねていました。
使用人はひれ伏して許昌平は妻の甥ですと白状し、試験問題を教えてほしいと頼まれたのですと答えます。
昨夜、盧世瑜が蕭定権を見送るために外に出ている間に金庫から試験問題を取り出し、筆跡を真似て書いた新しい問題に封をして金庫に戻したとのこと。
しかし、使用人は盧世瑜に他の2人の受験生には断じて問題を漏らしてないと言うのでした……。
実は、問題を持ち出すところを李柏舟に見つかってしまった使用人は、見逃す代わりに朝廷に尋問されたら盧世瑜の指示で問題を漏洩したと嘘の証言をしろと脅されていたのです。
また、李柏舟は持ち出した問題の原本を使用人の家に保管し、盧世瑜の問題漏洩の証拠とするように指示していました。
一方、蕭定権は刑部の者に許昌平を拷問させ、問題の原本が使用人の家にあることを聞き出します。
蕭定権は使用人の家に使いを送って朝廷より先に問題の原本を入手しようとしました。
それを知った李柏舟の娘であり蕭定棠の妻である李和綽(ルー・ヤンチー)は、蕭定棠にそれを阻止するように頼みます。
蕭定権と蕭定棠が対峙しているところへ現れる皇帝。
皇帝は使用人を尋問すると言い、李柏舟と盧世瑜も立ち会うように言いました。
使用人は許昌平は自分の義甥だが、顧逢恩、陸文普に問題を漏洩したのは盧世瑜の指示だと嘘の証言をします。
そして、問題の原本と答案の原稿は自分の家にあると言いました。
その後、皇帝の前に顧逢恩、陸文普、許昌平が連れてこられます。
顧逢恩は皇帝に”あの答案は李柏舟が席に置かせたものです”と訴え、盧世瑜も”顧逢恩、陸文普の処置は慎重にしてください”と懇願しました。
しかし、皇帝は杖打ちの刑を言い渡します。
顧逢恩への杖打ちが始まったところに、使用人の家で見つかった物が届けられました。
蕭定棠は当然問題の原本と答案の原稿だと思いますが、なんとそれは蕭定権が蕭定棠の筆跡を真似て許昌平宛に書いた手紙だったのです。
そこには”問題を渡すので解答を書き写して顧逢恩、陸文普の席に置け”と書かれていました。
また、使用人の家に問題の原本はなかったと報告されます。
実は、問題の原本は陸文昔が密かに李和綽のもとへ届けていました。
陸文昔は蕭定棠の女官を装い、問題の原本を蕭定権に奪われないように保管してほしいと偽の伝言を伝えていたのです。
その後、蕭定棠の屋敷から問題の原本が見つかったと報告がありました。
報告を聞いた皇帝が蕭定棠を呼んだので、李柏舟は慌てて”全て私1人でやったことです”と白状します。
事件が解決したので、試験会場に留め置かれていた受験生たちが解放されました。
その中の1人の受験生が刑部に駆けつけます。
それは学友の張紹筠(ドン・チュンフイ)で、顧逢恩と陸文普を冷やかしに来たのです。
皇太子の顔を知らない張紹筠は、その場にいた蕭定権を見て”お前は何者だ?”と無礼な態度をとりました。
顧逢恩は皇太子だと言おうとしますが、蕭定権はそれを遮り”私も学友だ”と答えます。
さらに、張紹筠は顧逢恩と陸文普を罪人呼ばわりし続け、それに耐えられなくなった陸文昔は”兄は無実です!”と言いました。
張紹筠は陸文普に”妹か?”と尋ね、”盧世瑜は陸英の娘を皇太子妃にするために都に呼び戻したらしい”との噂を口にします。
その話を初めて知った蕭定権と陸文昔はお互いにびっくり!
張紹筠は周りの反応にはお構いなしに陸文普に”こんなことになったらお前の妹ではなく、私の姉が皇太子に嫁ぐかもしれないな”と言います。
続けて張紹筠は”姉が皇太子妃になったら私は顧思林と同じ身分で、私の子は顧逢恩と同じ身分だ”とまくしたてました。
そして、”皇太子妃になれないのなら、私に顔を拝ませてくれ”と言って陸文昔に近づきます。
陸文普が”やめてくれ”と言いますが、張紹筠は強引に笠の垂れ衣をめくろうとしました。
その瞬間、蕭定権が張紹筠を突き飛ばし陸文昔の手を取って”この者は私の女子だ”と言います。
ハッとする陸文昔。
張紹筠は”侮辱するな!”とわめきちらします。
蕭定権は刑部の者に張紹筠を連れて行くように言いました。
その後、陸文普は供述をとるために刑部に残るので、蕭定権が陸文昔を外まで送ることにします。
外に出た時に風が吹き、陸文昔の笠の垂れ衣がめくれ上がりました。
咄嗟に持っていた団扇で顔を隠す陸文昔。
”私は知らぬ殿方か?”と問う蕭定権に、陸文昔は照れ隠しに”1日中歩き回って化粧が落ちてしまったからです”と答え、そそくさと馬に乗り帰って行くのでした。
6話の感想
狡猾で自分から決して罪を認めないであろう李柏舟に白状させるため、筆跡を真似た手紙で蕭定棠を巻き込んだ蕭定権の手腕はさすがです。
そして、蕭定権も陸文昔も知らなかった陸英が都に呼び戻された本当の理由が明らかになりました。
蕭定権はまだ陸文昔の顔を見ていませんが(笑)、2人の出会いによって蕭定権の宮廷での立場がどう変わっていくのか楽しみです!