【鶴唳華亭～Legend of Love～】7話と8話のあらすじとネタバレ感想。
科挙の後、試験会場に使われなかった席があったことがわかります。そのため、実は事前に描かれていた席図の番号と実際に座った受験生の番号がずれていて……。
7話のあらすじネタバレ
科挙の後、試験会場に受験番号が掲出されずに空席になっていた席があったことがわかります。
そのため、事前に描かれていた席図の番号と実際に座った受験生の番号が一つずつずれていたのです。
そんな中、皇帝は問題の原本と筆跡を真似て書かれた物を見比べて全く違いがないことに気づき……。
その後、蕭定権に訪ねられた盧世瑜は、先帝から授かった戒尺※1を見せ、”これを覚えていますか？”と聞きました。
それは、先帝から蕭定権が教えに従わぬ時にはこれで戒めるようにと授かったものだったのです。
盧世瑜は、子供の時のように蕭定権の手を戒尺で打ちました。
そして、試験の前夜に私を訪ねて来たのは使用人に金庫から問題を取り出させる隙を与えるためだったのですね、と言ったのです。
続けて、盧世瑜はあんなにそっくりに筆跡を真似られるのは蕭定権しかいないと言います。
蕭定権は、李柏舟が科挙の時に何か仕掛けてくると思い、先手を打つために使用人に問題を取り出させ、筆跡を真似た物とすり替えさせたと言いました。
また、許昌平には皇太子の役人として雇うことを見返りに協力させたとのこと。
盧世瑜は人を権力で脅かしたり、利益で誘惑したりすることが皇太子のすることですか？と蕭定権を戒めます。
そして、腹黒い君主には腹黒い臣下が集まり、やがてその臣下に利用されることになると言って蕭定権を叱りました。
また、皇帝が筆跡を見抜ぬけないはずはないから、きっとすでにこのことに気づいていると言うのでした。
盧世瑜は蕭定権に、私は去りますがしっかり生きてくださいと言います。
蕭定権が行かないでくださいと言った時、盧世瑜の誕生日祝いに故郷の料理が運ばれてきました。
盧世瑜は蕭定権に、昨夜から何も食べていないはず、一緒に食べましょうと言います。
しかし、蕭定権は盧世瑜がそれを食べたら故事に倣って故郷に帰ってしまうと思い、使用人に料理を下げさせました。
蕭定権は泣きながら今回のことは李柏舟から師匠を守りたかっただけ、反省するのでそばにいてほしいと懇願するのでした。
その後、蕭定権は皇帝のもとを訪れます。
皇帝は蕭定権が盧世瑜の宿題として書いた千字文※2を取り出し、お前は盧世瑜の教え子だから字も似ておろうなと言いました。
そして、傍らには科挙の問題の原本と真似て書かれた物が置いてあったのです。
また、皇帝は科挙の試験会場の元々の席図に、当日ずれていた受験番号を朱書きした物を見せました。
番号がずれていたことを初めて知った蕭定権は驚きます。
席の番号を管理していた李柏舟に聞いたところ、試験直前になって天井に壊れている部分が見つかり、その下の席をとばして席の番号を1つずつずらしたとのこと。
皇帝は蕭定棠から許昌平に宛てられた手紙に顧逢恩と陸文普の受験番号が書かれていたことを持ち出します。
そして、もし、その手紙が本当に事前に書かれたものなら1つずつずれた席に答案が置かれていたはずだと指摘するのでした。
このことで、手紙が顧逢恩と陸文普の席で答案が発見されてから書かれたものだということがバレてしまったのです。
蕭定権は、李柏舟を追い詰めたつもりが逆に利用されてしまったと悟ります。
しかも、許昌平も蕭定権から拷問を受けて脅されて協力させられたと供述しているとのこと。
李柏舟の本当の狙いは、盧世瑜ではなく蕭定権だったのです。
絶望する蕭定権。
ところが、皇帝はお前の代わりに罪を認めた者がいると言って供述書を見せました。
それは盧世瑜が書いたもので、問題の漏洩は自分の指示だったと書かれていたのです。
すり替えられた問題が蕭定権の筆跡だと気づいた盧世瑜は罪をかぶるため、それをさらに自分が書き直した問題とすり替えて証拠にしたとのこと。
皇帝の手元にあった2つの問題文に全く違いがなかったのは2つとも盧世瑜が書いたものだったからなのです。
蕭定権は皇帝に、蕭定棠が都を出るのを延期するのを認める代わりに盧世瑜を罰しないという約束を取りつけるのでした。
その後、蕭定権は盧世瑜を訪ねます。
盧世瑜は蕭定権に、陸英の娘が誕生日祝いに描いてくれたという屏風を見せました。
蕭定権はその絵を褒め、屏風に詩を添えます。
そして、蕭定権は私からも贈り物を渡したいと言って料理を運ばせました。
それは盧世瑜の故郷の料理で、師匠が勇退して故郷に帰るのを送り出す意味が込められていたのです。
仏具の1つで、戒律を授ける時に打ち鳴らす道具。
漢字を教えるためや、書の手本として使われる漢文の長詩。すべて異なる千の文字が使われている。
7話の感想
盧世瑜の戒めの言葉と、教え子のためにとった行動が泣けます。
それにしても、今回の件は李柏舟が1枚上手でしたね。
今後も手強い罠を仕掛けてきそうで心配です……。
8話のあらすじネタバレ
結果的に自分のせいで盧世瑜を都から去らせることになってしまい、蕭定権は泣き崩れました。
その姿を見た顧逢恩は、自分が今年科挙を受けなければこんなことにはならなかったと言って蕭定権を慰めます。
蕭定権は泣きながら顧逢恩を抱きしめ、科挙に必ず合格して自分のそばにいてほしいと言うのでした。
その頃、趙氏の父である趙壅（ワン・ジーシー）が赴任地から都へ戻ってきます。
李柏舟と蕭定棠は趙壅に許昌平を紹介しました。
実は、今回の科挙に仕掛けた罠は許昌平の策だったのです。
許昌平は蕭定権に見返りをちらつかせられて協力したように見せかけ、実は李柏舟側についていたのでした。
科挙の合格発表の日、顧逢恩は蕭定権に発表を一緒に見に行ってほしいと頼みます。
蕭定権が断ると、顧逢恩は”では陸文普と一緒に行く”と言い、”きっと家族も来るだろうな”と付け加えました。
それを聞いた蕭定権は急に態度を変えて一緒に行くと言い、身だしなみも気にし始めます。
一方、陸家では朝食を食べる陸文普に、陸文昔が発表を一緒に見に行っていいか尋ねていました。
陸文普は”女子が行くところではない”と言った上で”お前が行きたがる理由は刑部で会ったあの男か？”と冷やかします。
陸文昔は”勘ぐらないで！”と言って怒って陸文普の食べかけの朝食を片づけてしまうのでした。
合格者が貼り出された場所で顧逢恩は蕭定権に喜々として合格を報告。
しかし、陸文普の姿を見かけた蕭定権は近くに陸文昔がいるのではないかと周りを見回して顧逢恩の話を聞いていません。
陸文普も合格した模様。
そこへ張韶筠がやってきて使用人に合格者の貼り紙を見に行かせますが、どうやら名前はなかったようです。
そのやりとりを見た陸文普のそばにいた学生が”奴が合格したら科挙の信用が地に落ちる”と聞こえるように言いました。
陸文普は”やめましょう”とその学生をたしなめますが、張韶筠は陸文普が自分を侮辱したと勘違いしてしまいます。
張韶筠は使用人に命じて陸文普を池に突き落としました。
蕭定権が陸文普に手を貸して池から助け出そうとしている時、張韶筠はその背後に回って蕭定権をも突き落とそうとします。
それに気づいた顧逢恩は張韶筠を掴んで引き離しました。
張韶筠は”未来の皇太子の義弟に何をする！”とわめきます。
顧逢恩は”朝廷の噂話をしたら首が飛ぶぞ！”と怒鳴りますが、張韶筠は”噂ではない、お前の父の顧思林から聞いた話だ”と言いました。
それを聞いた蕭定権は張韶筠を池の中へ蹴落として逃げ出します。
その後、蕭定権は張韶筠の姉との縁談が本当なのか盧世瑜に確かめに行くことに。
その時、ちょうど陸文昔が盧夫人（ウー・ユエファン）の引っ越しの準備を手伝いに来ていました。
庭で書物の虫干しをしていた陸文昔。
蕭定権の姿を見た陸文昔は慌てて風よけのために立てていた誕生日祝いの屏風の後ろに隠れました。
”また化粧が落ちたのか？”と尋ねる蕭定権に陸文昔は”引っ越しの手伝いをしていて衣が乱れているので”と答えます。
蕭定権は”それではこの屏風は越えぬ”と言って、屏風越しに”この絵は君が描いたのか？”と尋ねました。
陸文昔は肯定して屏風に詩を添えてもらったお礼を述べ”でも、どうして2句だけ？”と聞きます。
蕭定権は”私には詩才がないから完成させてくれ”と言いました。
また、蕭定権は”明日の午後、大相国寺へ行く。道はわかるな？”と言うのでした。
8話の感想
利益につられて蕭定権に協力したと思われていた許昌平が実は李柏舟側の人物だったとは……。
許昌平はただの後ろ盾のない受験生かと思っていましたが、油断できない相手のようですね。
それに気づいていない蕭定権はこれからも危険な目に遭いそうです。
また、蕭定権は陸文昔に1歩近づきましたが、寺で会う約束は無事に叶うのでしょうか？続きが気になります。