登場人物/キャスト
ランジャン・ミシュラ
クムド・ミシュラー
その他の登場人物
- ディブイェンドゥ・バッタチャリヤ
- アーディティヤ・スリヴァスタヴァ
- トリバティ・アヌファム
- アムリタ・プリ
- カンワルジット・シン
- プージャー・ゴア
- Yashpal Sharma
- Khushi Bharadwaj
実際に起きた”インディアン航空814便ハイジャック事件”
「Ic814:カンダハル・ハイジャック」は、1999年に実際に起きたインディアン航空814便ハイジャック事件に基づいています。814便の乗客を救出するために航空チームと政府が時間との戦いを繰り広げ、7日間人質にされた乗員乗客らの苦悩が描かれます。
監督は、「ラ・ワン」で監督と脚本を兼任したアヌバウ・シンハーが務めており、彼にとって本作がストリーミングデビュー作となりました。出演者にはヴィジェイ・ヴェルマ、ナセールディン・シャー、ディヤ・ミルザ、パンカージ・カプールなどの豪華キャストが名を連ねています。なお、ディヤ・ミルザとパンカージ・カプールは過去にもシンハー監督作に出演したことがあり、本作で再タッグを組みます。
インディアン航空814便ハイジャック事件とは、1999年12月24日から1999年12月31日にかけて起きた航空機ハイジャック事件です。ネパールのカトマンズからインドのニューデリーに向かっていたインディアン航空814便が、離陸直後に武装した5人組にハイジャックされました。彼らは814便を複数の場所へ、最終的には当時タリバンが支配していたアフガニスタンのカンダハルへ向かうよう命じます。
犯人はパキスタンに拠点を置くイスラム過激派組織ジャイシュ=エ=ムハンマドのメンバーであり、インドの刑務所に収監中のイスラム指導者マウラナ・マスード・アズハル師らの釈放を要求しました。アズハル師は1994年にカシミールでインド当局に逮捕されていました。インド政府は国連に介入を要請し、パキスタンに駐在する国連職員3人が交渉役として派遣されます。ところが、犯人側がインド政府に対する要求を出したため、インド政府が犯人との直接交渉に応じました。
交渉は難航したものの、人質の安全とカシミール問題で譲歩しないという国益を最優先したインド政府は、犯人側の”イスラム過激派3人の釈放”という要求を飲みます。こうして釈放犯がインド政府の特別機でカンダハルに到着すると、犯人グループは人質全員を解放し、当時アフガニスタンを実効支配していたターリバーン政権が用意した自動車で現場から立ち去りました。
しかし、ターリバーン政府は犯人グループの亡命を認めはせず、アメリカ中央情報局(CIA)は、ハイジャック犯らが隣国パキスタンに入国したことを確認します。その後、ハイジャック犯の一部は2001年12月13日にニューデリーのインド国会議事堂を襲撃する事件を起こしました。主犯格は、治安部隊との銃撃戦で死亡しています。このハイジャック事件はインドのテロリズムの流れを完全に変え、世界中で連日報道されるほどの重大な事件となりました。
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