【慶余年~麒麟児、現る~】33話と34話のあらすじネタバレと、慶帝(皇帝)についての考察。范閑は使節団として、北斉へ行き言氷雲を連れ戻すことになりました。しかし、その道中ではあらゆる人物が范閑の命を狙っていたのです……。
【慶余年】33話のネタバレ
*一部、シーンが前後している部分があります。
北斉へ……
范閑は使節団として、北斉で捕まってしまった言氷雲を連れ戻すことになりました。
言氷雲の身柄と引き換えに、北斉の捕虜である肖恩と司理理を渡さなくてはならないため、北斉行きにはその2人も同行することになります。
鑑査院長(陳萍萍)によれば、司理理の身柄を返せと要求したのは北斉の皇帝とのこと。
それを聞いた范閑は司理理が皇帝の愛人ではないかと勘繰ったものの、もしそうなら、なぜ彼女を密偵としてこの国に送り込んだのかと腑に落ちませんでした。
范閑は院長に促されて太平別院へ行くと慶帝がいました。
慶帝は范閑に、言氷雲を奪還したら隙をみて肖恩を殺すようにと命じます。
太平別院を出た范閑は、城門で待っていた師匠から北斉の4人の危険人物について教えられました。
1人目は四大宗師の苦荷で、肖恩とは不仲だから道中で襲ってくるかもしれないとのこと。
2人目は院長からも忠告された沈重という男で、とにかく危険な人物なのだといいます。
3人目は、苦荷の弟子である海棠朶朶という女性。
4人目は肖恩の養子だという上杉虎将軍でした。
(実際、上杉虎は北斉行きの道中で肖恩の身柄を奪おうとしているようです)
出発の直前になると、家族も范閑を見送りにきてそれぞれが別れを告げます。
父親の范建は、えりすぐりの猛者である高達を范閑の護衛につけてくれました。
そうして、范閑は北斉へ……。
<北斉行きのメンバー>
范閑、王啓年、護衛の高達、その他護衛
北斉の捕虜である肖恩、司理理
北斉行きの道中で馬車を止めた范閑は、1人で抜け出して五竹と合流します。
太平別院を探ってきた五竹の報告によれば、池の仕掛けがどうなっているかは范閑にしか分からないだろうとのことでした。
さらに、かつて葉軽眉(范閑の母)が「この世界にきたのは肖恩が関係している」と言っていたことを思い出したようです。
五竹は苦荷を足止めすると言って姿を消しました。
范閑が馬車に戻ると、なぜか高達が“絶対に王啓年を追い出すマン”になっていました。
あまりにも追い出してくれというので、范閑は高達に「実はああ見えて王啓年は、危険を伴う肖恩との同乗を名乗り出た勇敢な男なんだ」と嘘を教えます。
すると、高達はあっさりと騙されて王啓年を尊敬しはじめました。
范閑はつじつまを合わせるために、本当に王啓年を肖恩の乗る馬車に同乗させます。
一方で郭保坤は、刺客を雇って范閑一行を襲う計画をたてていました。
【慶余年】33話の感想
今回は情報量がかなり多い回でした。
名前が出てきた北斉関係の4人は、おそらく全員が重要キャラだと思われます。
そして、新キャラクターも登場!
まずは上杉虎将軍から。
彼は初登場のシーンで生肉をかじっていましたが、あれはホンモノの生肉らしく役者さんが吐きだしてしまったりと撮影が大変だったそうです。
生肉を食べる映像はなかなか衝撃でした。
もう1人の新キャラである高達はとても面白く、王啓年といいコンビになりそうな予感。
でも騙されやすそうな性格なので、敵に利用されないかと心配でもあります。
以下は慶帝(皇帝)についての考察。
慶帝(皇帝)についての考察
五竹によれば、葉軽眉がこの世界にきたのは肖恩と関係があるとのこと。
どう関係しているのかサッパリ分かりませんが、その代わりに慶帝への疑問が浮上してきた気がします。
それは、“葉軽眉に関する何かを知っているのではないか”という疑問。
というのも、葉軽眉の手紙に書かれていた「この世界の謎」に深く関わっていると思われる太平別院によく足を運んでいますし、厳重な警備まで命じています。
さらに今回、葉軽眉と関わりのある肖恩を殺すようにも命じていました。
これらのことから、慶帝は葉軽眉に関する何かを知っているか、あるいは葉軽眉の秘密を探ろうとしているのだと予想します。
もう1つの疑惑は、范閑の本当の父親なのではないかという説。
32話では「兄弟3人で食え」というセリフまでありました。
これまで何かと裏で范閑を助けていましたし、赤の他人に内庫の権利を継がせるとも思えないことから、父親説はかなり濃厚ではないかと。
皇太子でもなく二皇子でもなく、范閑に継がせたいのは「葉軽眉」の息子だからでしょうか。
やはり慶帝の言動の根幹には、葉軽眉という存在が深く関わっているような気がします。
【慶余年】34話のネタバレ
五竹は四大宗師の苦荷を足止めしに行きました。
すると、弟子の海棠朶朶(シン・ジーレイ)が襲いかかってきましたが、海棠朶朶はすぐに五竹には太刀打ちできないと悟って身を引きます。
そして、海棠朶朶は苦荷に命じられ肖恩を殺しに向かいました。
一方で、このままでは王啓年が肖恩の憂さ晴らしのために殺されてしまうと思った范閑は、自ら肖恩と対峙し王啓年を殺させないように話をつけます。
そのせいで気疲れした范閑は、司理理の馬車へ。
范閑の疲れを察した司理理はマッサージを施しながら、「あなたを恨むべきか感謝するべきかを考えすぎて、あなたの面影が心に刻まれてしまった」と話します。
しかし范閑は、馬車に乗った瞬間から司理理の手に簪が握られていることに気づいていました。
そして、その簪で自分を殺すことも、自害することもできないことを見抜いたうえで、司理理の気持ちに寄り添い心を開かせます。
ひとしきり泣いた司理理は、実は自分は北斉の人間ではなく慶国の皇族であると范閑に打ち明けました。
慶帝が即位した際の争いにより、司理理の一族はほとんどが滅び、北斉への亡命を余儀なくされたのだと。
司理理の弟が(北斉に?)いると聞いた范閑は、弟を助けると約束しました。
その頃。
郭保坤は引き続き范閑を殺そうとしていましたが、雇った刺客が「農民まるだし」だった上に 移動も徒歩を余儀なくされ疲れ果てます。
*
鑑査院長は、范閑を守らせていた黒騎をすべて撤退させました。
影子が「奴は息子だろう?」と心配を口にすると、院長は意味深な言葉を返します。
「奴は賢い。私を信じさせるために多くの根回しをした。やっとこの日が訪れたな」
【慶余年】34話の感想
五竹に再会した人が必ず言うセリフがあります。
「変わってないな」
ここまで皆が言うのであれば、やはり五竹はロボットなのか、それとも不老不死なのか!?
今回は海棠朶朶という女性キャラが登場しましたが、聖女らしからぬ庶民的な雰囲気に親しみを覚えました。
彼女はメインキャラという扱いになっているので、きっとこれから出番が増えるはず。
一方、おバカキャラの郭保坤は相変わらず憎めないかわいさがあり、范閑を殺すと意気込んでいるものの100億%無理そうなのが笑えます。
ただ、ここまで彼のシーンを差し込んでくるからには、ちゃんとオチもつけて欲しいところ。
*
今回、影子のセリフで衝撃的な一言がありました。
「奴は息子だろう?」
このセリフには個人名がないので「誰が誰の」息子なのかよく分からないことになっており、ますます混乱。
素直に読み取れば「范閑は院長の息子だろう?」となりますが、本当にその解釈でいいのか怪しかったので中国語版を確認してみました。
すると、中国語の原文は以下のとおり。
「你不是把他当子侄吗」
これを翻訳ツール(DeepL)にかけてみると「息子や甥のように思っていないのですか?」と翻訳されました。
DeepLがどこまで正確かは分かりませんが、日本語版のセリフとはだいぶ印象が違います。
実は日本語字幕にはルールがあって、映像1秒に対して4文字以内にまとめなくてはいけない制限があるので、そのせいで「奴は息子だろう?(8文字)」と訳すしかなかったのかもしれません。