あらすじ
大学生の張慶は教授に自身の研究を認めてもらうため、難病に侵された青年・范閑が、現代の記憶を持ったまま乱世に転生する物語「慶余年」を書き上げる。物語の舞台・南慶国では、皇子たちが皇位継承を巡って争い、陰謀が渦巻いていた。笵閑は高官の隠し子として生まれるが、生後すぐに母を失い、田舎で武術や医術を叩き込まれて成長する。ある日、都からの使者がやってくるが、同時に命を狙われてしまう笵閑。その理由と母の死の真相を明らかにするため、笵閑は上京を決意するが、都に到着した范閑を待ち受けていたのは、皇帝・慶帝の命による縁談だった。莫大な富を生む商売・「内庫」を管理している慶帝の異母妹・李雲睿の娘、林婉児と結婚し、その権利を取り戻せというのだ。実は「内庫」は笵閑の亡き母が起ち上げた一大事業であった。しかし、笵閑は、都に向かう道すがら偶然出会った、鶏肉の足を食べていた娘に一目惚れしていた。“鶏肉の君”と結ばれるため何とかして破談に持ち込もうと画策する笵閑は、図らずも宮中の権力闘争に巻き込まれ、数々の謎の核心に迫っていくことになる。
引用元:BS11