【孤城閉〜仁宗、その愛と大義〜】24話・25話・26話のあらすじとネタバレ感想。張妼晗は公主の楚玥を出産したものの、楚玥が病気がちなのは誰かが楚玥を呪っているからではないかと疑心暗鬼になります。そんな中、宮中の湖畔で呪い人形が見つかり……。
24話のあらすじネタバレ
劉平の濡れ衣事件、及び、それに付随する役人たちの汚職に対して、趙禎は厳格な処分を下しました。
趙禎は民の肯定的な意見を期待しましたが、趙禎の苦心を理解する民は多くありませんでした。
時は流れ……。
張妼晗は公主の楚玥を出産したものの、楚玥が病気がちなのは誰かが楚玥を呪っているからではないかと疑心暗鬼になります。
賈玉蘭は子供はよく体を壊すものだとなだめますが、張妼晗は納得いっていない様子。
一方、公主の徽柔は4歳に成長し、苗心禾は第2子を懐妊します。
西の戦地では、元昊への対応策について范仲淹と韓琦の間で意見が割れていました。
韓琦は攻撃するべきだと主張し、范仲淹は守りに徹するべきだというのです。
報告を受けた趙禎は、韓琦の意見を採用して元昊への攻撃を決定します。
ところが、元昊の罠にはまって攻撃は失敗し、宋軍は大敗してしまいました。
惨敗の報告を受けた趙禎は自責の念に駆られ、飲まず食わずで世話も拒み、誰も近寄らせません。
張茂則から趙禎の居場所を教えられた曹丹姝は、その場所へ向かいました。
趙禎は「近づいたら斬る」と言いますが、曹丹姝は構わずそばへ。
すると、趙禎は、自分が決定を下したせいで大勢の兵が死んでしまった苦しみを吐露しました。
曹丹姝は、趙禎が恨まれるなら自分も一緒にその責めを負うと言って抱きしめます。
すると、趙禎はそのまま倒れてしまいました。
趙禎が病で倒れたと知った徽柔は、夜半に外へ飛び出し、宮中の湖畔で祈りを捧げます。
「父上の代わりに、どうか私を病にしてください」
その様子を偶然目にした梁懐吉は、懸命に祈る彼女の姿に感銘を受けるのでした。
徽柔がいなくなった後、蘭苕はその場所にわざと呪い人形を置きました。
24話の感想
相変わらず趙禎は繊細です。
自責の念に駆られる趙禎に対して、曹丹姝が「自分も一緒に責めを負う」と言葉をかけたのがグッときました。
「陛下を失うことが何よりこわい」という言葉にも胸が締め付けられます。
ただ、肝心の趙禎は意識を失っていたので、曹丹姝の言葉を覚えていないかもしれませんね。
25話のあらすじネタバレ
宮中の湖畔で、楚玥(張妼晗の娘)を呪った人形が見つかりました。
張妼晗は、この数日のあいだに湖畔へ行った者を徹底的に調べるよう命じます。
人形を置いた張本人である蘭苕は、湖畔で徽柔を見たと証言しました。
それを聞いた張妼晗は、「徽柔は陛下の寵愛を奪われるのを恐れたのね」と納得し、徽柔が犯人だと思い込みます。
張妼晗はすぐに曹丹姝のところへ行き、徽柔が楚玥を呪ったから罰してほしいと訴えました。
ちょうど居合わせた梁懐吉は、自分も湖畔で少女(徽柔)を見たと言い、その少女は呪ってなどおらず、病の父親のために祈っていたと証言します。
さらに、梁懐吉はその時の様子を絵にしました。
しかし、張妼晗は梁懐吉の言っていることを信じようとせず、徽柔が犯人だと言い続けます。
苗心禾と徽柔もやって来て潔白を訴えますが、張妼晗は一向に信じようとしません。
そこへ、危篤の趙禎が意識を取り戻したとの知らせが入り、呪い人形の一件はうやむやになります。
25話の感想
呪い人形を湖畔に置いたのは蘭苕ですが、狙いが分かりません。
徽柔に罪を着せて蘭苕が利を得るとも思えないので、真の狙いは張妼晗を陥れることでしょうか。
少し考えれば、4歳の徽柔が犯人なわけがないと分かりそうなものですが、張妼晗は完全に徽柔のしわざだと思い込んでいます。
彼女は1度「こうだ」と思い込んだら、考えを修正できないのが厄介……。
ここまで浅慮だと、これからも色々な人にそそのかされたり利用されたりしそうです。
26話のあらすじネタバレ
苗心禾が皇子を出産し、宮中は喜びに包まれます。
しかし、楚玥を亡くした張妼晗は悲しみに打ちひしがれていました。
趙禎は曹丹姝に、苗心禾の昇格について相談します。
曹丹姝は「実は昨日、苗心禾から昇格を遠慮したいと言われました」と話しました。
苗心禾が昇格を遠慮したのは、子を亡くしたはがりの張妼晗を気遣ってのことでした。
ただ幸いにも、張妼晗は再懐妊したため、張妼晗が出産してから2人ともを昇格する方向で話はまとまります。
その頃、梁懐吉は腹痛で苦しむ宦官に代わり、自分が贈り物を届けることにしました。
その贈り物は、趙禎が国士監直講の司馬光に下賜した瑠璃杯でした。
ところが、届けた瑠璃杯が割れていたため、梁懐吉は罪に問われてしまいます。
通常であれば宮中からの追放か杖刑になるところですが、司馬光は梁懐吉を罰しませんでした。
また趙禎も、梁懐吉は何者かに陥れられたのだろうと見抜き、これからは梁懐吉を自分の手元に置くことにします。
梁懐吉を陥れた首謀者が賈玉蘭だと睨んだ趙禎は、遠回しに賈玉蘭に釘をさしました。
しかし賈玉蘭は関与しておらず、張妼晗が独断でしたことでした。
ある日、趙禎は宮中の子供たちが学んでいる講義の場に梁懐吉を連れて行きます。
そして、梁懐吉の失態(瑠璃杯の一件)をどう処分するべきか論じさせました。
趙禎に認められたい養子の宋実は、梁懐吉を厳しく罰するべきだと熱弁します。
対して、徽柔は「腹痛で苦しむ宦官を助けるために親切でしたことよ」と梁懐吉を擁護しました。
結果的に趙禎に褒めてもらえなかった宋実は落ち込みますが、高滔滔に慰められます。
そんな中、遼から徽柔と遼の皇子の婚姻話が持ちかけられ……。
26話の感想
ついに念願の皇子が生まれ、見ている側も幸せな気持ちになりました。
ただ残念ながら、張妼晗の子は亡くなってしまったようですね。
張妼晗の性格からして、楚玥の死は呪いのせいだと思い込んでいそうですし、徽柔や梁懐吉のこともいまだに恨んでいそう。
梁懐吉を陥れたのも、呪い人形の一件で恨んでいるからでしょう。
てっきり、賈玉蘭がそそのかしたのかと思いましたが、張妼晗の独断だったようです。
それにしても、宮中で学ぶ子どもたちが可愛かったです!
議論の内容は、まったく子供向けではありませんでしたが(笑)
宋実は趙禎に認められたくて頑張って意見を言いましたが、から回ってしまい気の毒でした。