【孤城閉〜仁宗、その愛と大義〜】34話・35話・36話のあらすじとネタバレ感想。西夏の元昊との争いはようやく終戦を迎え、趙禎は曹丹姝と徽柔、臣下たちを連れ、視察を兼ねて街に繰り出し楽しいひと時を過ごしました。ところが、すぐに新しい問題が発生し……。
34話のあらすじネタバレ
趙禎はその場では徽柔を叱ったものの、後になってから徽柔に会いに行き、“張妼晗をかばい徽柔を叱った理由”を丁寧に説明しました。
納得した徽柔は、これからは張妼晗に酷いことを言われても怒りを抑えて相手にしないと約束します。
その頃、賈玉蘭は蘭苕に「呪い人形もあなたの仕業でしょう」と問い詰めていました。
蘭苕は張妼晗への鬱憤を晴らすためにやったと自白した後、自分は賈玉蘭に最も忠実なのに、なぜ自分ではなく張妼晗に目をかけるのかと賈玉蘭への不満を口にします。
賈玉蘭は「ならばお詫びに」と、一生暮らせるだけの金品と屋敷を蘭苕に与えようとしました。
しかし、蘭苕は宮中から追い出したいだけだろうと察し、賈玉蘭の申し出を断ります。
そして蘭苕は、夏竦が欲しがっていた石介の富弼宛ての手紙を渡し、自分は賈玉蘭の役に立てると言うのでした。
朝廷では、短期間のうちに多くの官史が罷免されたことについて議論が交わされました。
1人の大臣は、急に職を失えば生活に困窮するから、罷免される側にも心の準備が必要だと主張。
それに対し范仲淹は、罷免された官吏たちは、国や民をないがしろにして何の貢献もしていないばかりか、富豪の10倍もの土地や資産を蓄えているから生活に困窮することはないと言い、その証拠を提出しました。
富弼は趙禎に、元昊との和平交渉について報告しました。
報告を聞いた趙禎は、こちらの希望条件を満たすなら和議に応じると言うのでした。
34話の感想
趙禎が張妼晗を慮るのは良いことですが、だからといって徽柔ばかりに我慢させるのは可哀想です。
身重の張妼晗を刺激したくない趙禎の気持ちも分からなくもないですが、徽柔だけに我慢させるのではなく、もう少し違う対応はなかったのかな?
趙禎の気持ちを汲んで理解してあげる徽柔が健気すぎます。
35話のあらすじネタバレ
西夏の元昊との争いはようやく終戦を迎えました。
功績者である梁元生は狄青将軍から官史になるよう勧められるもそれを断り、都に帰って平穏に暮らすことを選びます。
一方の趙禎は、曹丹姝と徽柔、臣下たちを連れ、視察を兼ねて街に繰り出し楽しいひと時を過ごしました。
そんな時間も束の間で、都随一の酒楼の倒産問題や、地方の官吏・滕宗諒の横領疑惑が発生します。
滕宗諒の人柄をよく知る范仲淹は潔白だと主張しますが、趙禎は調査を命じました。
酒楼の礬楼については、韓琦が以下のように説明。
店主の死後、赤字続きとなった礬楼は店と全資産を売ることにした。
買い手として名乗りをあげたのが、陳という豪商である。しかし、陳は礬楼の番頭と通じており、新店主をだまそうとしている疑いがある。
韓琦は陳と番頭が新店主をだましているのではないかと疑い、この問題を議題として提出したのでした。
趙禎はひとまず礬楼に手を差し伸べることにし、礬楼の酒を3000の店に買わせるよう指示します。
その後、趙禎と晏殊は范仲淹の元を訪れ「官吏削減の手を緩めてはどうか」と提案するも、范仲淹は聞き耳を持ちませんでした。
そんな中、張妼晗は第8公主を出産したものの病にかかってしまいます。
侍医から詳しい症状を聞き出した楊懐敏は、張妼晗が2度と子どもを産めない体になり 最低半年は夜伽もできないことを知りました。
楊懐敏はこのことを賈玉蘭に教え、今後は趙禎を翔鸞閣(張妼晗の宮)に留めることのできる女性を置くべきだと提案します。
35話の感想
徽柔役のキャストがまた変わりました。
今回の子役は、上品さや聡明さ、それから穏やかな雰囲気も感じられます。
梁懐吉と並んだら、素敵なケミを発揮しそうな予感。
無事に3人目の娘を出産した張妼晗ですが、なんと、二度と子を産めない体になってしまうとは……。
もしかして、張妼晗本人はまだ知らないのかな。
36話のあらすじネタバレ
張妼晗は第8公主を出産後に体調を崩し、1日のうち2刻しか起きていられないほどでした。
そんな張妼晗が目覚めると、宮中で葬儀が行われていました。
誰の葬儀なのか尋ねると、賈玉蘭は「朱夫人の第三皇子が亡くなった」と教えます。
張妼晗は思わず娘たちのことを心配しました。
賈玉蘭は張妼晗を安心させ、趙禎が第8公主に「幼悟」と名付けたことを教えました。
そして、賈玉蘭は言いにくそうに、眠っていた張妼晗の代わりに蘭苕に趙禎の世話をさせたことを話します。
張妼晗はそれを容認し、今後も蘭苕に趙禎の世話をさせるように言いました。
都随一の酒楼・礬楼の倒産危機を救う者として、梁元生の名が浮上しました。
張茂則は趙禎に、梁元生が梁家菓子店の息子であることを報告します。
すると趙禎は「母の仇を自由に討てる梁元生が羨ましい。朕は生母の墓参りさえも行けず慚愧の念に苦しんでいる」と吐露しました。
張茂則は趙禎が自責しているのを見て、ご自分を責めないようにと言葉をかけます。
趙禎が落ち着くと、張茂則は引き続き礬楼について話し、夏竦や賈相が利益を得るために倒産に関与した疑いを報告しました。
さらに、水洛城の問題を報告。
水洛城は辺境の要塞所であるため修繕できればそれに越したことはありませんが、韓琦は転任する前に水洛城の整備を禁止しました。
韓琦の後任である鄭戬は整備を再開しようとしましたが、韓琦の命令を撤回させられずに苦戦。
すると今度は劉滬が整備を進めようとしたものの、知州の派遣した狄青将軍によって投獄されてしまいます。
これらの報告を受けた趙禎は、知州(欧陽修派)が劉滬を投獄した理由に気づきました。
「滕宗諒を告発した鄭戬への仕返しだ。劉滬を投獄することで、鄭戬への牽制としているのだ」
その頃、欧陽修は晏殊に、滕宗諒を助けるために力を貸してほしいとお願いしていました。
しかし、晏殊は、欧陽修が長きに渡って王拱辰を侮辱し、今回に至っては王拱辰の職場である御史台全体を無能だと訴えたことに憤っているため断固として断ります。
36話の感想
え?第三皇子???
最興来の他にも皇子がいたなんて初耳だったので驚きました。
しかも、1度も登場することなく亡くなってしまうとは……。
それにしてもこのドラマは、政治パートが少し分かりづらい気がします。
たとえば今回、礬楼や水洛城の問題が描かれましたが、その内容のほとんどが登場人物の“会話だけ”で説明されるため理解しにくいのです。
しかも、会話の中に出てくる名前が多いため、完全に理解するのが難しい……。
整理すると、礬楼の倒産問題は利益を得るために賈相が画策したこと。夏竦も関わっているかも。
水洛城の件で劉滬が投獄されたのは、滕宗諒を告発した鄭戬への仕返しのためで、首謀者はおそらく欧陽修。