【孤城閉】51話・52話・53話のネタバレ感想|昇格の悲喜

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【孤城閉〜仁宗、その愛と大義〜】51話・52話・53話のあらすじとネタバレ感想。張妼晗の娘・瑶瑶の死の件で張茂則に追い詰められた蘭苕は、賈玉蘭に助けを求めに行き「一緒に曹丹姝に下ろう」と持ちかけます。その頃、張茂則は張妼晗に、瑶瑶公主の死の真相を話しており……。

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51話のあらすじネタバレ

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*一部、ストーリーが前後しています。

曹丹姝は、親友の夫である蘇舜欽が若くして病死したことを悲しみます。

曹丹姝は酒を飲みに来た趙禎に、親友が送ってくれた蘇舜欽の遺作を見せました。

そこには、范仲淹や富弼、韓琦、歐陽修など左遷された大臣の名が記されています。

曹丹姝は“これらの大臣をもっと陛下に惜しんで欲しい”という蘇舜欽の遺志を伝えるとともに、親友の願いを趙禎に伝えました。

「夫君の墓詩に、これらの大臣方から言葉を頂きたいそうです」

趙禎は「いつもは慎重なそなたがどうした?」と不思議がりながらも、親友のために自分に物申した曹丹姝を咎めはせず、むしろ これからも本心を話してほしいと願いました。

「泣いて訴えても、駄々をこねてもよい。だが、真面目くさって諫言したりするな」

趙禎が冗談まじりにそう言うと、曹丹姝は笑みをこぼしました。


瑶瑶公主(張妼晗の娘)の死の件で張茂則に追い詰められた蘭苕は、取り乱した様子で賈玉蘭に会いに行き、以下のことを話しました。

  • 自分の部屋で瑶瑶が死んだのは確かだが、決して殺すつもりはなかったこと
  • もしも張茂則がすべてを暴けば、張妼晗は自分を殺すに違いないこと
  • そして、花粉の染み込んだ手巾で瑶瑶の口を拭いた賈玉蘭にも怒りは及ぶだろうこと

蘭苕は助かりたい一心で、「張茂則の目的は曹丹姝を守ること。ならば一緒に曹丹姝に下ろう」と賈玉蘭に持ちかけました。

賈玉蘭は、以前に夏竦が「蘭苕は皇后(曹丹姝)に取り入るだろう」と言っていたことを思い出し、ある決心をするのでした。

ひとまず、賈玉蘭は蘭苕をなだめ「事の顛末を書き記しなさい。公主を害する気はなかったとね。皇后にそれを渡して忠誠心を示すの」と指示します。


その頃、張茂則は張妼晗に、瑶瑶公主の死の真相を話していました。

瑶瑶が死んだのは、かくれんぼで侍女の衣装棚に隠れ、そこに置かれていた花粉を吸ったからだと。

そして、その棚には呪い人形もあったと知った張妼晗は「その侍女は一体誰なの!」と激怒しました。

駆け込んできた賈玉蘭は、この件は陛下の判断を仰ぐべきだと言って張茂則を追い返します。

賈玉蘭は部屋に戻り、事の顛末を書き記している蘭苕の飲み物に毒を入れました。

そして、自分も毒を飲んだ賈玉蘭は、瑶瑶公主の死の真相をすべて張妼晗に話して死亡します。


実は賈玉蘭は死ぬ前に、“張茂則と曹丹姝を陥れる遺書”を残していました。

張茂則は曹丹姝の潔白を証明するため、また、蘭苕の腹の子を結果的に死なせてしまった責任を取るために服毒自殺を図ります。

しかし、張茂則はすぐに発見されて解毒したため一命をとりとめました。

趙禎は張茂則を呼びだし、「賈玉蘭の遺書に書いてあったことは本当か」と尋ねます。

張茂則は、曹丹姝を陥れるための完全な嘘だと主張しました。

すると趙禎は、張茂則が死んでも曹丹姝の疑いは晴れないどころか黒幕だと噂されるだけだと言い、張茂則のやったことは、愛する者のために敵対者を陥れた賈玉蘭と変わらないと叱責します。

張茂則はひたすら死罪を求めましたが、趙禎は生きて償えと命じました。

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51話の感想

曹丹姝は親友夫妻のために趙禎に物申しましたが、いつものように“皇后”としての弁えた発言ではなく、“曹丹姝”としての言葉だったように思います。

そんな人間味のある曹丹姝の言葉に、趙禎もどこかホッとしていたように見えました。

何より、嬉しかったのではないでしょうか。

本当は曹丹姝にもっと甘えてほしいし、頼ってほしいのかもしれません。

それにしても、瑶瑶の死の一件がこんな形で決着するとは……。

蘭苕は趙禎の子を懐妊していたので、本来なら、罪に問われたとしても死罪にはならなかったはず。

それを、独断で毒殺した賈玉蘭はなかなか極端ですね。

趙禎の言うように、賈玉蘭も張茂則も愛する者のために動きすぎました。

趙禎は口には出していませんが、きっと張茂則の曹丹姝への想いもすでに見抜いているでしょう。

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52話のあらすじネタバレ

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曹丹姝は皇族が集まった宴の席で苗心禾と張妼晗の昇格を提案し、趙禎もそれを認めました。

ところが、張妼晗が母より上位に昇格することが気に入らない徽柔は、宴の場から飛び出します。

徽柔がひっそり泣いていると、梁懐吉がそばに来て手巾を差し出しました。

顔を上げた徽柔は、少し離れた場所で曹評が他の女性と親密そうにしているのを目にしてしまいます。

ますます落ち込む徽柔は、梁懐吉を自分のそばに座らせて寄りかかるのでした。

一方の張妼晗は、曹丹姝から与えられた昇格が気に食わず激怒していました。

ちょうど会いに来た趙禎は、張妼晗をなだめようとします。

しかし、張妼晗は「道理は聞きたくない、私は皇后(曹丹姝)が憎い」と聞き耳を持ちません。

趙禎は張妼晗を抱きしめ、子が亡くなったのは他人や曹丹姝のせいではなく、自分が生母に孝行を尽くさなかったせいだと話します。

趙禎は話している途中で胸の痛みに襲われ、しゃがみ込みました。

張妼晗は心配そうに趙禎の体を支えて座らせます。

趙禎は胸を押さえながら「恨み言を言うのは構わないが、皇后に因縁をつけて苦しませるのはやめろ」と注意しました。

その瞬間、張妼晗は介抱していた手を離し、冷めた目で「貴妃・・への昇格に感謝致します。それと、賈玉蘭の棺を夏竦に届けさせたい」と要求しました。

趙禎は「貴妃か。不可能ではない」と承諾し、棺の件も認めました。

張妼晗は外の従者に「輿の準備を。陛下がお帰りよ」と告げ、趙禎を強制的に帰らせます。


張茂則は自ら賈玉蘭の棺を夏竦のもとに運び、趙禎が夏竦の才能を賞賛していたことを伝えました。

感激した夏竦は、自分がまとめた古文の編纂書を差し出し、趙禎に渡してほしいと頼みます。

(ここで夏竦のテロップ死が入ります。皇裕3年に病没)

一方、貴妃となった張妼晗の出費は多く、また、賈玉蘭の代わりに張妼晗の侍女となった李氏は徽柔の侍女と問題を起こします。

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52話の感想

趙禎が張妼晗の前で、曹丹姝のことをかばって守りました。

趙禎の心の中で、曹丹姝の存在が大きくなっている証拠でしょう。

張妼晗もそのことに気づいたのか、突然、趙禎に対して冷たくなりました。

貴妃の位を要求したのは、いつか趙禎の寵愛が薄れてしまったら、地位しか頼れるものがないから?

一方の徽柔は、本当にこのまま李瑋に嫁ぐことになるのでしょうか。

徽柔は梁懐吉とお似合いだと思うのですが、この時代だと、公主が宦官と結ばれるのは無理そうですね。

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53話のあらすじネタバレ

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宋を訪れた遼の使節団の中に、遼の太子が紛れていることが発覚しました。

大臣たちは趙禎の身に危険が及ぶことを心配して遼の太子を捕らえるべきだと言いますが、趙禎は保留にして朝議を終わらせます。

朝議後、趙禎は徽柔の生け花を見に行きました。

趙禎が花瓶の口が欠けていることを指摘すると、徽柔はここにはまともな花瓶はなく、張妼晗の寧華殿には貴重な磁器の花瓶があると不満げに口にします。

趙禎は顔色を変えて寧華殿へ行き、「宮中では贅沢を禁じているのに、なぜ貴重な定州の磁器があるのか」と張妼晗を問い詰めました。

張妼晗は王拱辰の夫人からもらったものだと答えた後、「他人や皇后を傷つけないなら、何でも欲しいものを下さると仰いました。その言葉を取り消すのですか」と言い返します。

さらに張妼晗は、賈玉蘭を陥れた張茂則とその(皇后)を罰してほしいと要求しました。

趙禎は「張茂則のは朕だ!」と激怒し、朝臣との贈答は禁止だと念押しして寧華殿を立ち去ります。

その夜、曹丹姝に会いに行った趙禎は、昔話を聞かせてほしいと頼みました。

曹丹姝は昔を遡って順々に話をしましたが、趙禎に嫁いだ日のことになると言葉を詰まらせます。

趙禎は当時のことを謝罪し、自分に嫁いでからの数年間、曹丹姝を不当に扱ってしまったことも悔いるのでした。


故郷へ戻ることになった大臣の何郯は、張妼晗の伯父・張尭佐を重用してはならないと趙禎に諫言します。

張尭佐に落ち度があるわけではなく、外戚に権力を持たせるのは望ましくないというのです。

一方で張尭佐の妻は、陛下への口添えを張妼晗に頼みに行きました。

しかし張妼晗は、張尭佐の妻がかつて母を虐げたことを恨んでいるため、そっけない態度で追い返します。

その後、張妼晗は“宣徽使”が後宮を統括する役職だと知ると、張尭佐を宣徽使に就けるべく趙鎮に会いに行きました。

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53話の感想

張妼晗は性格に難があるものの、趙禎への愛は深く、趙禎を欺くようなことは今までありませんでした。

しかし今回、反省したふりをして趙禎に許しを請うていました。

おそらく、叔父の張尭佐を宣徽使に就けてほしいとお願いするつもりでしょう。

曹丹姝に対抗する権力を手に入れ、曹丹姝に復讐するために。

復讐と言っても、実際は曹丹姝は何もしておらず、張妼晗が勝手に仇だと思い込んでいるだけですが。

張妼晗は地位や貴重品が欲しいのではなく、ただ曹丹姝に復讐したいだけ。

だけど、趙禎が前回「曹丹姝に因縁をつけるな」と曹丹姝の肩を持ったものだから、張妼晗はそのことをまだ根に持っているのだと思います。

張妼晗の心が趙禎から離れていく一方で、曹丹姝と趙禎の距離感は近づいています。

曹丹姝は以前のような堅苦しさがなくなりましたし、素直に「陛下のお心を軽くしたかった」と自分の気持ちを言えるようにもなりました。

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