各話あらすじ(全44話)
「黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~」ネタバレあらすじを1話から最終回まで感想を交えて全話紹介。本作のストーリーは貴い身分を隠して侠客と女侠として名を馳せ、ライバルだった2人が恋に落ちていくロマンスアクション時代劇。中国のトップスター、ヤン・ヤンとラブコメの女王、チャオ・ルースーが主役を演じます。
1話あらすじ:玄極令
天下は7つに分かれ、権力の象徴である玄極令を持つ大東国の皇帝が頂点に立ち、その下に幽州、青州、雍州、商州、北州、冀州の6州が割拠する時代。世には2人の強者がいました。1人は隠泉水榭の榭主、黒豊息(黒豊)。もう1人は天霜門の女侠、白風夕(白夕)。2人は優劣を競い合っていたのです。
ある日、大東国で玄極令を紛失し、皇帝は6州の王に玄極令の捜索に全力を挙げるようにと命じました。その情報を聞いた黒豊息は、隠泉水榭の各部に玄極令紛失事件の裏を探るように通達します。1ヶ月後、玄極令を得た冀州の将軍、燕瀛洲は各州から追われていました。山の中で追い詰められた燕瀛洲を白風夕が助け出します。
白風夕は重傷を負った燕瀛洲を洞窟に隠し手持ちの1日分の薬を渡して飲むように言いました。そして霊薬を作ることのできる韓家から明日までに薬をもらってくると言って洞窟を出て行きます。その日、韓家では当主の還暦祝いの宴が開かれていました。実は韓家の薬は高価で白風夕はいつも人助けのためと言って代金を支払わずに薬を奪っていたのです。
そんな白風夕が現れたので、韓家の者たちが襲いかかり宴は乱闘騒ぎになってしまいます。その時、正式に宴に招かれていた黒豊息が来ました。黒豊息は韓家当主に、白風夕の代わりに謝罪して薬の代金も全額支払うと言います。黒豊息は侍従の鐘離に命じて白風夕に玉を渡させ薬の代金にするように言いました。
白風夕が洞窟に戻ると燕瀛洲の姿がありません。白風夕は山中で燕瀛洲を見つけて薬を渡しますが、追っ手に見つかってしまいます。2人で応戦する中、白風夕は燕瀛洲が短剣の中に隠していた玄極令に素手で触れてしまいました。実は玄極令には毒が仕込まれていたのです。
白風夕と燕瀛洲は洞窟に逃げ込みます。燕瀛洲は白風夕が動けないように術をかけ、一部を飲まずに残しておいた薬を白風夕に飲ませます。そして玄極令を隠した短剣を手渡し、冀州の世子である皇朝に届けてほしいと言い残して戦闘に戻って行きました。
その後、2人を追ってきた黒豊息は燕瀛洲の死を知ります。また黒豊息は白風夕がこれ以上追われないように配下に命じて追っ手を妨害するのでした。ところが体が動くようになって白風夕が洞窟から出てくると”燕瀛洲は死んだ 玄極令を渡せ”という声が聞こえ、黒装束の者たちが襲ってきます。解毒薬が足りなくていつもの力が出せなかった白風夕は崖から落ちてしまいました。
その時、白風夕を救ったのは黒豊息でした。白風夕を手当てして洞窟に寝かせた黒豊息は短剣に隠されていた玄極令を調べます。本物の玄極令は光に当てると青く光るはずですがその玄極令は光らず、黒豊息は偽物だと気づきました。黒豊息はこれは偽物の玄極令を餌に将軍を亡き者にし、漁夫の利を得る陰謀だと考えます。
1話の感想
ロマンスアクション時代劇というだけあって、初回からアクション満載でワクワクしました。白風夕役のチャオ・ルースーは「長歌行」ではおしとやかな役でしたが、女侠役も全然違和感がなくてかっこいいです!玄極令を餌にした陰謀とは一体何なのでしょうか。今後の展開が楽しみです。
2話あらすじ:断魂門
翌朝、皇朝に燕瀛洲の死と玄極令が白風夕の手に渡ったことが伝えられます。一方、目覚めた白風夕は黒豊息がそばにいるのに玄極令の隠された短剣が自分の手元に放置されているのをみて、玄極令は偽物だったと気づきます。黒豊息は白風夕に完全に解毒するにはもう1度韓家に行って薬をもらうようにと忠告しました。
白風夕は韓家に向かう途中、韓家が皆殺しにされたと聞かされ、先日の宴で乱闘騒ぎを起こした自分が犯人として疑われていると言われます。そこへ黒豊息が現れ、白風夕はこの数日自分と一緒にいたと言ってアリバイを証明しました。韓家で骸を確認した白風夕は、刀傷から見て断魂門の仕業だと言います。黒豊息は断魂門の目的は韓家の秘方を盗むことではないかと言いました。
また白風夕は韓家の最年少の子供、韓樸の骸がないことに気づきます。白風夕は隠し部屋で秘方を持って隠れていた韓樸を見つけました。白風夕は韓樸を連れ帰り看病しますが、韓樸は恐怖から口が利けなくなっていたのです。事件を探るために韓樸と韓家の秘方を預かっていると噂を流すと、断魂門が黒豊息を襲ってきました。
断魂門を倒した黒豊息は、骸から虞城の尚家の名が入った銀葉(銀を薄くのばした通貨)を見つけます。白風夕は名門で富も持つ尚家が断魂門と結託していることを疑問に思うのでした。
翌日、尚家を調べるため一行は虞城に向かいます。馬車の中で白風夕が「気に入る人はいない?」と尋ねると、黒豊息は”青州の惜雲”と答えました。白風夕は思わず目が泳いでしまいますが、それをごまかすように「面識はないんじゃ?」と問うと、黒豊息は惜雲が詠んだという詩を暗唱して聞かせます。その時、韓樸が急に口を開いて「その詩は父上に教わった」と言うのでした。
その後、黒豊息は口の利けるようになった韓樸に解毒のための薬の作り方を教えてほしいとこっそり頼みます。白風夕の顔色を見て体内に毒が残っていると気づいていた韓樸はそれを引き受けました。宿につき、白風夕は韓樸を寝かせたと言って黒豊息と食事に行きます。実はそれは断魂門をおびき出すための罠で、韓樸は鐘離が別の場所で保護していました。その後、黒豊息、白風夕、韓樸、鐘離が合流したところへ断魂門が襲ってきます。
断魂門の武器を見た韓樸は自分の家族を襲った者と同じだと言いました。黒豊息たちは断魂門の者たちと戦って根城を聞きだそうとしますが自害されてしまうのでした。
2話の感想
白風夕は”青州の惜雲”という名を聞いて目が泳いでいましたが、白風夕と”青州の惜雲”はどうつながるのか気になります。また韓樸はまだ子供なのに白風夕の顔色を見て毒が抜けていないことに気づいたり、薬の作り方に詳しかったり、これから活躍しそうですね。燕瀛洲から託された玄極令は偽物でしたが、断魂門と虞城の尚家という新たな手がかりがでてきました。黒豊息と白風夕は事件の真相に近づいていけるのか続きが気になります!
3話~11話あらすじ
断魂門は黒豊息たちに先回りし、虞城にある隠泉水榭の拠点を壊滅させます。黒豊息は虞城で隠泉水榭の力を使えなくなったので、虞城のもう1つの名門である祁家の手を借りると言い……。黒豊息と白風夕は2人がかりで尚家の当主から断魂門の根城を聞き出そうとしますが、窓から逃げられてしまいます。尚家の当主を追って潜入した断魂門の根城で黒豊息は1枚の手巾を拾うのでした。翌朝、白風夕は昨夜尚家で火事があったことを知ります。
12話~20話あらすじ
白風夕が刺客に応戦していると黒豊息が現れました。黒豊息の顔を見た刺客たちは逃げて行きます。白風夕から白建徳と連絡が取れないことを聞いた黒豊息は自分が調べると申し出ました。白風夕の肩に虫がとまっているのに気づいた黒豊息が伸ばした手を白風夕は反射的に掴みます。照れた黒豊息は酒を飲みすぎたと言って先に帰ってしまうのでした。その帰り道、白風夕はまた刺客たちに襲われます。白風夕が今は戦う気分じゃないと言って逃げようとした時、近くで様子を窺っていた豊萇にぶつかってしまい……。
21話~29話あらすじ
豊蘭息の外套が調べられますが、鳳棲梧がそっくりな新しい外套とすりかえていたので異常は見つかりませんでした。それでも豊蘭息と配下たちは禁足になってしまいます。豊蘭息が屋敷で、豊萇が害されるのを防ぐことができなかったことを思い悩んでいると白風夕が訪ねてきました。白風夕は豊蘭息に兄君が大切なら本心を打ち明けないと伝わらないと助言します。そう言われた豊蘭息は「君には何も伝わっていないのか」と言いますが、白風夕は用があると言ってはぐらかして帰ってしまうのでした。
30話~38話あらすじ
華純然の従者たちが気を失い、華純然もめまいがします。同行していた貧しい親子が従者たちを刺して華純然をも襲いますが、同じ宿に滞在していた皇朝が助けるのでした。青州では風写月が青州王に雍州の豊蘭息と和睦したことを報告していました。また風写月は豊蘭息と黒豊息が同一人物であることと、白風夕との関係も青州王に報告します。雍州に極秘に帰った豊蘭息は如玉軒の者たちが郊外の屋敷に監禁されていることを突き止め……。
39話~最終回(44話)あらすじ
風写月は玉無縁の指示を受けた断魂門の毒矢により落命。風惜雲が病床の青州王に風写月の死を伝えに行くと青州王も青州を風惜雲に託して息を引き取りました。風惜雲が青州王に即位することになり、豊蘭息はそばで支えると誓います。青州軍は山に潜伏して幽州軍の先鋒をかく乱した上、初代青州王が考案した無敵の布陣”血鳳陣”で迎え撃つのでした。