「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」シーズン2全話のあらすじ・ネタバレ・感想を最終回までご紹介!

復讐劇
『新・オスマン帝国外伝 ~影の女帝キョセム~ シーズン2』©Tims Productions
作品情報

「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」シーズン2全話のあらすじ・ネタバレ・感想を最終回までご紹介。

1632年、オスマン帝国。青年となった第17代皇帝ムラトは10年間摂政として国政を取り仕切ってきた母后キョセムに代わり、親政に乗り出そうとしていました。

しかし反逆者に暴動を起こされ、ムラトは要求をのむか退位するかという究極の選択に迫られます。

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【新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜】全話一覧

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1話:皇帝ムラトのやり方

©︎Tims Productions
※ 本記事は、物語が前後する箇所があります。

1623年、オスマン帝国。第17代皇帝に、先帝アフメトの息子ムラトが君臨しました。とはいえこの時ムラトは11歳とまだ幼く、代わりに母后ぼこうキョセムが摂政として国政を取り仕切っていました。

1632年。青年となったムラトは親政に乗り出そうとしますが、反逆者ハーインらが暴動を起こします。

しかも反逆者は権力の中枢まで及んでおり、王朝は崩壊の危機を迎えていました。ムラトは側近らを殺され、反逆者の要求をのむか、退位かの究極の選択を迫られます

そんなムラトとオスマン帝国の未来を案じるキョセムは、ムラトを正しい方向に導こうと必死でした。キョセムは感情的になるムラトをなだめ、反逆者に復讐するためにも今は要求をのんで我慢すべきだと説きます。

しかしムラトがキョセムの意見を聞き入れることはなく、ムラトは世界皇帝として毅然と対峙すべきとの意思を表明しました。

御前ごぜん会議。ムラトは、反逆者から求められた御前会議を開きます。

1度目の御前会議ではキョセムの提案を受け入れて穏便に事を進めたムラトでしたが、今回は玉座の横に黄金の鎚矛つちほこが用意されます。

ムラトは皆の前に姿を現すと、中枢の反逆者を突き止めたことを明かし、絶対的代理人のトパルを呼び出しました。実は、ムラトは秘密裏にトパルの素性を探らせており、トパルが反逆者のかしらであることを突き止めていたのです。

ムラトは目の前に跪くトパルに黄金の鎚矛を振りかざし、自らトパルを処刑しました。そして、改めて自分は地上における神の影ムラト皇帝であると宣言し、文句がある者は刀を抜いて前に出るよう促しました。これにはさすがの反逆者も怖気付いたようで、皆一斉にムラトに頭を下げて忠誠を示します。

感想

シーズン1の最終話ではまだ幼かったムラトはすっかり大きくなり、今や皇帝の名に恥じぬ貫禄を兼ね備えていました。とはいえ今のムラトはかなり独裁的というか、暴力で事を解決していくタイプなので、今後のオスマン帝国の行く末が心配になります。ムラトはまだ若いとは言っても暴力では根本の解決にはならないですし、下手したら溝を深めるだけなので一刻も早く正しい統治の方法を覚えてほしいものです。

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2話:トランシルバニア公国の王女

©Tims Productions

帝都の港。トランシルバニア公国の王女ファリアは庇護を求め、帝都の港へとやって来ました。

ファリアは父を叔父に殺されて自身も危険を感じたことから、オスマン帝国に庇護ひごを求めたのです。船を降りたファリアは、帝国の衛兵が荷物まで降そうとしたことに違和感を覚えます。

すると次の瞬間、衛兵たちは刀を抜いてファリアに襲い掛かりました。ファリアは1人で複数の衛兵を撃退しますが、背後から皇帝ムラトに刀を突きつけてしまいます。

目の前にいるのがムラトだということに気づいたファリアは態度を一変させ、ムラトに跪きました。そして、改めてオスマン帝国の皇帝であるムラトに庇護を求めるとの意思を表明します。

トプカプ宮殿。ムラトが大宰相だいさいしょうトパルを処刑したことは、更なる波紋を呼びます。

いくら皇帝とはいえ大宰相ほどの権力者を処刑するのは極めて稀であり、宮殿内は騒然としていました。中でも母后キョセムはムラトの後先考えない感情的な統治を案じており、2人は激しく対立します。

キョセムが黒幕を突き止めるためにもトパルは生かすべきだったとムラトの行動をとがめるのに対し、ムラトは全ての反逆者を排除すればいいとの持論を展開しました。それどころか、ムラトはキョセムには意見せず味方でいるよう求めます。

こうしたムラトの独裁政治は大きな波紋を呼びますが、兄弟の中にはムラトを支持する者もいました。それからムラトは後任の大宰相を決め、反逆者を根絶やしにすると意気込みます。

その一方、国璽こくじ尚書 兼 宰相シナンは司祭らと密会をしており、今後の計画を練っていました。そこでシナンは王女ファリアが重要な手紙を持っている事を聞かされ、手紙を取り返すよう命じられます。

実はそれは教皇が欧州諸国に宛てた手紙で、オスマン帝国を取り戻すために団結を促す内容が記されていました。本来ならば、司祭らは教皇の甥を殺害したファリアを拘束しなければなりませんでした。しかし拘束に失敗したことから、司祭らは自分たちの名前が記されている可能性のある手紙だけでも取り返そうと考えたのでした。

感想

キョセムは今のムラトに対し、亡き皇帝オスマンのようだと話していましたが、まさにその通りだと思いました。2人に共通しているのは正義感が強いところで、正義感が強すぎるがゆえ独裁的になりがちなのが心配です。

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3話:統治の難しさ

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トプカプ宮殿。宮殿内では、庇護を求めてやって来たトランシルバニア公国の王女ファリアの話題で持ちきりでした。

皇帝妃であるアイシェまでもが他人の噂を楽しむかのような状況に、母后キョセムは苦言を呈します。キョセムは、皇帝妃こそ皇帝に関することを全て把握すべきだとアイシェを咎めました。

その場では大人しくしていたアイシェでしたが、帰り道にはムラトが実権を握ったことを世話役と喜び合います。そのままアイシェはムラトの寝所を訪ね、どんな時も味方として支え続けることを告白しました。

翌日。ベネチアとフランスの使節が、トプカプ宮殿にやって来ました。

使節らは王女ファリアの引き渡しを求めており、その理由にファリアが教皇の甥を殺害したことを明かします。すぐさまムラトはファリアを訪ね、真相を確かめます。

確かにファリアは教皇の甥を殺害していましたが、ファリアは甥に襲われ自衛のために殺害したと説明しました。また、ファリアは司祭らが捜索する教皇の手紙を先に発見しており、ムラトにその手紙の存在を明かします。

ところが、その手紙は見たことのない字体で書かれていたため、太刀持ち兼小姓頭こしょうがしらのムスタファの知り合いに翻訳を命じました。

そんな中、忠告を聞く気がないムラトに痺れを切らした母后キョセムは、自ら行動に出ます。キョセムは密かに騎士隊の者たちを集め、摂政として騎士隊の要求を満たすことを約束しました。

こうしたキョセムの行動は、全てムラト派の歩兵常備軍イェニチェリ長官を通してムラトに報告されており、ムラトはまだ実権を握ろうとするキョセムに怒り心頭でした。ムラトは今こそ絶対的権力を示す時として、今夜の狩りに皇太子のバヤジトも連れて行くことを宣言します。

感想

キョセムのお節介は完全に裏目に出て、ムラトの更なる怒りを買ってしまいました。皇帝オスマンの時はそれが原因で崩壊へと向かっていますし、今度こそキョセムには息子の信頼を勝ち取ってほしいです。

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4話~12話あらすじ

あらすじ

皇帝ムラトは母后キョセムを摂政から降ろし、自ら実権を握ります。まずムラトは御前会議を開くと、改めて皆に忠誠を誓わせ、自身も征服の時代の再開を誓いました。そんな中、ムラトが処刑した前大宰相トパルに関する衝撃の事実が発覚します。

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13話~21話あらすじ

あらすじ

帝都の混乱は止まるところを知らず、ついに騎士隊による反逆が始まり、母后キョセムは命を狙われて姿を消します。直ちに皇帝ムラトを始め、皇子バヤジトとカスムまでもが捜索に当たりますが、そこへ生き残った騎士隊のサルが現れ、ムラトの命を取ろうと不意打ちを狙いました。

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22話~30話あらすじ

あらすじ

トランシルバニア公国の王女ファリアの懐妊が判明し、我慢の限界を迎えた皇帝妃アイシェはファリアの出産を阻止するための行動に出ます。皇帝ムラトはコーネリウス司教の調査から追放を逃れたイエズス会の者たちの存在に気づき、彼らの根絶やしを宣言します。さらに、ダマスカス州軍政官イリヤスが引き起こした反乱に対しては、ムラト自ら制圧に向かうことを決めました。

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31話~39話あらすじ

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皇子バヤジトとカスムの間に生じた溝は深まるばかりで、ついにバヤジトは皇帝たる兄ムラトから呼び出されます。そんな中、帝都では道を外した軍団員が民から金を巻き上げるなどの暴挙を働き、不穏な空気が漂います。そこへ更なる追い打ちをかけるかのように、バヤジトの母ギュルバハルが母后キョセムの配下を焼き殺したうえ、炎は帝都まで燃え広がるのでした。

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40話~48話あらすじ

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ブルサから戻った皇帝ムラトはイスラムの長老を処刑し、その息子から反乱の首謀者が皇子バヤジトの母ギュルバハルだと聞かされます。直ちにムラトはギュルバハルの処刑を決め、バヤジトはある行動に出ました。また、太刀持ち兼小姓頭ムスタファは修道場での修行を終え、宮殿へと戻ります。

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