古相思曲(こそうしきょく)10話・11話・12話ネタバレ

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12話 最後の授業

陸鳶の策

沈不言は陸鳶に「詩経」を暗記して暗号に利用することなども教えました。ある日、いつものように授業をしていると郭さんが来て陸時が大変だと言いました。

陸時が馬の世話をしている時、牧監の息子が1人の娘を連れてきて妾になれと迫った。その娘は馬の輸送係だった孫さんの娘の倚華で、孫さんは軍馬を死なせた罪で殺されたとのこと。

倚華が拒否したために棒で叩かれそうになった時、陸時が牧監の息子を殴った。陸時は棒叩きの刑を受けることになった。

祖父が駆けつけて陸時に牧監の息子に謝るように言いますが、陸時は悪いのは牧監の息子だと言います。

そこへ節度使せつどし(軍を指揮する官職)の使いの兵が来て陸時の実力が認められて予備軍に徴兵されたという証書を見せました。祖父は陸時が内緒で志願していたことを怒りますが、陸時は大将軍になって世を正したいと言います。

牧監の息子は陸時は奴婢だから自分が預かると言って兵から証書を取り上げました。倚華は牧監の息子に、自分が妾になるからその人を許してと訴えます。牧監の息子は”お前たちは全員卑しい身分なのだ”と言って勝ち誇りました。

その言葉を聞いた祖父は牧監の息子の手から証書を取り返します。牧監の息子は祖父を蹴り倒して兵から剣を奪い斬りつけようのしました。

そこへ沈不言と陸鳶が駆けつけます。沈不言は牧監の息子に、もし陸時の入隊を拒んだらあなたも追及を受けると囁きました。沈不言は兵に剣を返し、倚華を連れて帰ろうとします。

そこで沈不言は恨みを持っている娘を妾にしたら寝首をかかれると言って牧監の息子を脅しました。すると牧監の息子は倚華を妓楼に売り飛ばすと言い出します。

その時、陸鳶が牧監の息子に自分が倚華の身代わりなると申し出ました。一同が驚く中、陸鳶は妾は嫌なので婚姻を結んでほしいという条件を提示します。

すると牧監の息子も逃げられないように嫁入り前から屋敷に住めと言いました。陸鳶があっさり要求を飲んだので沈不言が止めようとしますが、陸鳶は沈不言に身ぶりで”信じて”と伝えます。

軍馬事件の真相

半月後、陸鳶は牧監の屋敷から買い物に出た際に忘れ物をしたと言って侍女に取りに行かせました。

その隙に陸鳶は節度使府へ行き、軍馬事件の真相を話すと訴え出ます。陸鳶は節度使の李擁に次のように話します。

軍馬は輸送中に死んだのではなく牧監が北烈に密売した。自らの過失で死なせたという輸送係の自白は強要されたもの。

陸鳶は証拠だと言って牧監の屋敷から持ち出した北烈宛てのふみを見せました。陸鳶はこれを見つけるために牧監の息子と婚姻すると言い出したのです。牧監と息子は捕らえられました。

戻って来た陸鳶は沈不言に最後の授業が終わったら話したいことがあると言います。ところが沈不言は「元気でな」と言い残して陸鳶の前を去ってしまうのでした。

それでも陸鳶は授業をした場所で待ち続けますが、沈不言は現れません。

ある日、陸鳶はきのこを採った帰りに山で足を滑らせてしまいます。すると沈不言が現れました。

陸鳶は「去りがたいなら一緒にいてよ」と言いますが、沈不言は「望みどおりにならないこともある」と言って立ち去ろうとします。しかし沈不言は咳込んで倒れてしまうのでした。

陸鳶は沈不言を連れ帰って看病します。沈不言はうわ言で”元啓の変”と言いますが、この時代の陸鳶には何のことかわかりません。

数日後、目覚めた沈不言は陸家を出て行きます。陸鳶は沈不言を追いかけ「10日後に好きな人と別れるなら1日目に去る?残りの9日を共に過ごす?」と尋ねるのでした。

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感想

沈不言は中途半端なところで現代に戻ってしまいましたね。こうして陸鳶は1人で皇宮に行くことになったのでしょうか。

再びタイムスリップした沈不言と18歳の陸鳶の出会いは沈不言にとっては最後の出会いで、陸鳶にとっては初めての出会い……複雑ですね。

最後のタイムスリップで陸家や倚華の家の事情がやっとわかってきました。しかしこの時代の人たちは当然まだ”元啓の変”を知らないので沈不言はどうやって未来の悲劇を阻止するのでしょうか。

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Photo:「古相思曲(こそうしきょく) ~君想う、千年の調べ~」 (c)bilibili
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