18話
蘇夢枕たちは5人で関七を追い詰めますが、朱小腰が負傷した関七を連れて姿を消してしまいます。実は朱小腰はかつて迷天盟にいた関七の配下だったのです。
朱小腰と関七の隠れ家に朱小腰の侍女が薬を届けに来ました。朱小腰の侍女に扮していたのは関七の息子の小双だったのです。
実は朱小腰には身寄りがなく、若い頃に妓楼で客の相手をさせられそうになったところを関七に助けられていました。そのため、朱小腰は小双を引き取ったり、関七を助けたりしたのです。
白愁飛は朱小腰は負傷した関七を馬車で城外へ逃がすと考え、城門で待ち伏せることにしました。王小石は沃夫子の飼い犬の大黄に朱小腰の衣の匂いをかがせて捜させることにします。
城外で白愁飛は荷台に布をかぶせた馬車に乗る小双を見つけました。白愁飛は兵に荷台を開けさせますが、荷台には誰もいませんでした。小双は囮だったと悟った白愁飛は他の城門に向かいます。
一方、朱小腰は荷台に関七を乗せて馬車を走らせていました。関七が馬車を飛び出したので、朱小腰は関七が死んだと思っている息子が実はまだ生きていることを伝えます。
関七は息子を隠されていたことに怒り、朱小腰の首を鎖で締めました。そこへ朱小腰の匂いを嗅ぎつけた大黄と王小石が来ます。王小石は朱小腰を助け、関七と対峙しました。
死闘の末、王小石は関七にとどめを刺そうとしますが、朱小腰に懇願されて思いとどまります。朱小腰は関七に駆け寄り、抱き起しました。
王小石は関七に有橋集団のことを問い詰めます。関七は有橋集団は雷損に火器を作らせて北方に運び、遼に高値で売っていると答えました。遼はその火器を使ってこの国を攻撃しようとしているとのこと。そして関七は傅宗書の背後にはもっと大きな人物がいると言います。
その後、朱小腰に支えられて立ち去ろうとする関七に白愁飛が向かってきました。その時、朱小腰が関七をかばって前に出たので、白愁飛は朱小腰を刺してしまいます。
白愁飛は構わずに続けて関七の胸を刺し、喉を斬りつけました。関七は倒れます。そこへ王小石が駆けつけました。王小石は白愁飛が朱小腰まで刺したことを責め、朱小腰を抱き上げて立ち去るのでした。
感想
沃夫子が言っていた雷損は自分に借りがあると言っていたのは、かつての関七討伐のことだったのですね。茶花と穏やかな老後を過ごすはずだった沃夫子がこんなことになってしまって悲しいです。
手練れの5人を1人で相手にする関七すごすぎる……と思っていたらまさか朱小腰が関七を連れて逃げるとは!朱小腰は以前関七の配下だったのですね。そういえば確かに関七が三閣楼に入ってきた時、朱小腰と目が合っていました。
また朱小腰の侍女は最初に見た時から何か違和感があったのですが、男の子が変装していたのですね。関七、朱小腰、小双の過去が明らかになり、今後の展開に興味津々です!