22話
金風細雨楼では楊無邪が伝書鳩を受け取り、そこには尉家村の工房から火器が運び出されることが書かれていました。また”無法者”の1人が楊無邪に、白愁飛が蘇夢枕に無断で兵を動員したことを知らせます。
報告を聞いた蘇夢枕は楊無邪に主事たちを連れて火器を爆破させに行くよう指示し、自分は単身で白愁飛のところへ向かうと言いました。
尉家村で王小石を見かけた雷損は後を追い、「来たのは間違いだぞ」と警告するのでした。
白愁飛が方応看に教えられた場所は武器庫ではありませんでしたが、霹靂堂の5人衆が襲ってきます。兵たちは全滅してしまい、白愁飛は1人で5人衆を相手にします。5人衆を倒したものの満身創痍の白愁飛の前に狄飛驚が現れました。
倒れた白愁飛に狄飛驚がとどめを刺そうとした時、蘇夢枕が助太刀に入ります。狄飛驚は蘇夢枕とは戦わずに立ち去りました。蘇夢枕は白愁飛に手を差し伸べて助け起こすのでした。
工房に戻ってきた雷損は雷媚を連れて中に入りました。雷損は雷媚に工房の職人はろうあ者で耳も聞こえず話すこともできないと説明します。
楊無邪たちは火器が運ばれる道で待ち伏せをして爆破に成功。その爆音は都にまで響き渡ります。蘇夢枕は安堵し、雷損は悔しがるのでした。
金風細雨楼に戻った白愁飛は助けが来たのは”無法者”が蘇夢枕に兵の動員を告げ口したからだと知ります。白愁飛は蘇夢枕に自分は副楼主なのに配下も権力もないと不満を口にして立ち去りました。
王小石は白愁飛を追いかけて冷静になれと言いますが、白愁飛はそれを振り切って出て行ってしまいます。
雷損は金風細雨楼に火器の運搬のことを洩らしたのは雷媚ではないかと疑っていました。雷媚は否定しますが……。
その後、雷媚は父の位牌のある寺で蘇夢枕と落ちあいました。実は尉家村からの火器の運搬について伝書鳩で金風細雨楼に知らせたのは雷媚でした。雷媚が雷損に近づいたのは父の仇を討つためだったのです。
感想
前回は温柔に切なそうに自分の生い立ちを語った方応看でしたが、今回はまた悪だくみをしているようです。どれが本当の姿なのか本当にわからなくなります。
対立してしまった白愁飛と蘇夢枕の関係が今後どうなるか心配です。白愁飛にとっては雷純のこともあって感情的になってしまったのでしょうね……。
雷媚が連れてきた5人衆は、いくら白愁飛が強いといっても1対5でも全員倒されてしまって本当に手練れだったのでしょうか。雷損の愛人でありながら蘇夢枕とも密かに連絡をとっている雷媚も本心がわからず怖い存在ですね。
緊迫した展開になってきて続きがますます気になります!