24話
白愁飛が龍嘯青の経営する酒場で飲んでいると雷損が来ます。雷損も白愁飛に金風細雨楼を離れるようささやきました。
数日間、金風細雨楼に戻らない白愁飛を王小石と温柔が心配していると、龍嘯青が居場所を教えに来ました。王小石と温柔は酒場に行きますが、白愁飛は金風細雨楼には戻らないつもりのようでした。
軟禁されていた雷純は食事を持ってきた侍女と入れ替わり、六分半堂から逃げ出します。雷純は街中で温柔を見つけて蘇夢枕に危機を知らせてもらおうとしました。ところが狄飛驚に見つかって温柔は気絶させられ、2人とも六分半堂に軟禁されてしまいます。
その頃、蘇夢枕には雷純の名で”父と都を去る前に最後の別れがしたい”との文が届いていました。
一方、雷純たちが軟禁されている部屋で突然扉が開きます。雷純が恐る恐る外を見てみると見張りの兵たちが全員死んでいました。雷純は気絶している温柔をおぶって逃げ出します。
雷純たちの前に仮面の男が立ちふさがりました。踵を返そうとした雷純は転んでしまい、投げ出された温柔が目を覚まします。2人は走って逃げますが……。
蘇夢枕は文に書かれていた待ち合わせ場所である池に浮かぶ東屋に到着します。そこには雷損が待っていました。蘇夢枕は金風細雨楼と組んで有橋集団を潰すことを持ちかけますが、雷損は蘇夢枕を殺す方が簡単だと答えます。そして狄飛驚も現れました。
王小石は街中で温柔が気絶させられた時に落とした首飾りを見つけ、危機を察知して温柔を捜しに行きます。
路地で雷純と温柔に追いついた仮面の男は温柔を突き飛ばして気絶させると、雷純の外套を脱がせ……。
王小石が路地にたどり着くと仮面の男は去って行きました。雷純は王小石に蘇夢枕を助けに行くように言います。王小石は白愁飛とともに蘇夢枕の助太刀に向かいました。
蘇夢枕、王小石、白愁飛、雷損、狄飛驚が戦う中、狄飛驚はなぜか雷損を東屋の中に突き飛ばします。その直後、東屋が爆発。狄飛驚は蘇夢枕たちに有橋集団から六分半堂を守るために総堂主を犠牲にしたと説明します。
3人が立ち去ったのを確認すると狄飛驚は池に飛び込み、池に沈んでいた雷損を助けました。
温柔と雷純は金風細雨楼の主事たちに助けられていました。翌朝、薬を持ってきた医者から狄飛驚が裏切って雷損が爆死したと聞いた雷純はショックを受けるのでした。
感想
敵を倒すために娘まで利用してしまう雷損は本当に酷いですね。
白愁飛は金風細雨楼には戻らないと言っていたのに、蘇夢枕の危機にはちゃんと駆けつけてよかったです！
最初は狄飛驚が雷損を裏切ったと思って驚きましたが、きっと雷純との約束を果たして家族を守るために雷損を死んだことにする必要があったのですね。金風細雨楼にいてまだ真相を知らない雷純にこのことは伝わるのでしょうか。続きが気になります！