28話
王小石は金風細雨楼内で有橋集団の黒幕は諸葛正我だと信じているようにふるまっていました。温柔はそんな王小石を心配しますが、突き放すような態度をとる王小石に深く傷ついてしまうのでした。
一方、白愁飛は雷純と落ち合います。雷純は霹靂堂を堂主に代わって仕切っている雷天に会う約束をしたと言いました。雷天は雷損に忠実だったが、今は副堂主の雷意が堂主の座を狙っていて、霹靂堂内は緊迫しているとのこと。
王小石は三閣楼で都に戻ってきた朱小腰と再会します。朱小腰は王小石に「皆が間違っていると思っても自分が正しいと思うならやればいいの」と言いました。その言葉で王小石はある決意をするのでした。
霹靂堂に着いた雷純は雷天に、白愁飛に雷意を殺させて内紛を解決する代わりに六分半堂に手を貸すよう交渉します。
その後、雷天は雷純1人を牢に案内しました。実は雷天は雷意をすでに捕らえていたのです。雷天は白愁飛がかつて霹靂堂の五人衆を殺したことに言及し、敵をとるために白愁飛を討たせてくれれば雷純を支持すると言い……。
何も知らない白愁飛は雷意の暗殺に向かいます。そこへ雷天が現れて白愁飛に斬りかかり、多くの兵も飛び出してきました。雷天は五人衆は自分の兄貴だと言い、雷純が霹靂堂の手を借りるために白愁飛を売ったと明かします。
白愁飛が1人で多くの兵を相手にしていると雷純が馬で駆けつけ、白愁飛に乗るように言いました。雷純は逃げる途中で白愁飛に雷意を解放したと言い、雷意が雷天に勝つ方に賭けると言うのでした。
雷純と白愁飛はつり橋の真ん中で雷天の兵に挟み撃ちにされてしまいます。雷純は白愁飛に「あなただけ逃げて」と言ってつり橋から飛び降りました。白愁飛も雷純を追って川に飛び込みます。
雷純と白愁飛は下流に流れ着いた後、霹靂堂に戻りました。そこには雷天を捕らえた雷意が待っていたのです。雷意に従う兵より雷天に従う兵の方が多いと聞いた雷純は、皆の前で雷天の配下を次々と斬ってみせました。
それを見た雷天の配下たちは雷純に従うと言い出します。すると雷純は雷天に「お前にはもう用はない」と言い、雷意に雷天を斬らせるのでした。
感想
王小石の前ではずっと善人のふりをしていた蔡瑾ですが、急に有橋集団の黒幕が諸葛正我だと言い出すのはさすがに怪しいです。蔡瑾が本当の黒幕だと気づいた王小石ですが、温柔や楊無邪の前でも黒幕は諸葛正我だと信じているふりをしているのはきっと何か意図があるのでしょうね。
霹靂堂を仕切る雷天が白愁飛が倒した五人衆の弟だったとは!雷損はそれを知っていて死に際に雷純に白愁飛の名を耳打ちしたのでしょうか。
結局は助けてくれたものの一度は自分を売った雷純を許してしまう白愁飛。こんなに想っているのに、雷純は白愁飛を友人としか思っていないのが切ない……。
今までお嬢様だったのに雷天の配下を斬り、雷純はこれから変っていってしまうのでしょうね。以前はいつも白い衣を着ていましたが、雷損の死を境に黒い衣を着るようになった雷純。演じるモン・ズーイーが美人なのでどちらの色の衣を着ても美しいですが、黒い衣を着ている時はやはりちょっと怖いです。