10話
絵が売れない白愁飛は露店に来た王二という画廊の経営者に自分の絵を託します。一方、王小石が働く薬舗には朱小腰が訪ねてきて、高額な滋養薬を大量に買っていきました。
しばらく経ち、王二が再び露店に来ますが、画廊で絵は全く売れていないとのこと。王二は白愁飛の筆の毛先が傷んでいるのを見て新調するよう言うのでした。
その日の夕方、白愁飛から話を聞いた王小石は明日薬舗の給金が出たら筆を買ってやると約束しました。しかし、その日、薬舗は火事で燃えてしまいます。王小石は、火事は六分半堂の仕業だと考えるのでした。
王小石は金を稼ぐために道端に立ち、客の投げる石を避けられたら金をもらうという商売を始めます。そこへ魯箭三の息のかかった者たちが石ではなく矢で勝負したいと言ってきました。
1人が矢を放つと王小石は軽々と避けますが、王小石が態勢を立て直さないうちに別の1人がもう1本の矢を放ってきます。
その時突然短剣が飛んできて、もう1本の矢は弾き返され、先ほど矢を射た者は蹴り倒されました。白愁飛が駆けつけたのです。白愁飛は王小石の始めた商売を「尊厳を売り渡した」と批判し、「落ちぶれるくらいなら都を出る」と言って立ち去ります。
その夜、王小石は傅宗書から警告があったにもかかわらず金風細雨楼の門の前まで行きますが、思い直して立ち去りました。そこへ魯箭三が襲いかかります。王小石は花無錯殺害と薬舗放火の罰だと言って魯箭三を返り討ちにするのでした。
その頃、酒を飲みながら街をうろついていた白愁飛は六分半堂の三堂主である雷媚に酒楼に誘われます。雷媚は白愁飛のために蘇夢枕が傅宗書に膝を屈したり、王小石が街で芸を売ったりして尊厳を失ったと指摘し、それでもまだ都にいたいのかと問いました。
白愁飛は出された酒を飲まずに立ち去ります。そして白愁飛は王小石に書き置きを残して都を出て行こうとするのでした。
感想
どうやら王小石には出生の秘密があるようですね。王小石の母を殺害した男と傅宗書は一体どのような関係なのでしょうか。
王小石と白愁飛の都での前途をことごとく妨害してくる六文半堂が怖いです。今後2人はどうやって六文半堂に立ち向かっていくのでしょうか。