『クリプトン』シーズン1第4話。
ラオの声は、人々を救うため急遽ノヴァ・サイクルの儀式を行うことに……。
クリプトンが偉大な光に包まれれば、人々は癒されるはず。
しかし、クリプトンの人々には光は届かず、暴動へと発展してしまう……。
『クリプトン』シーズン1第4話あらすじ
その日、ラオの声は急遽アンダ ノヴァ・サイクルの儀式を行うことにしました。
軍の戦略が失敗し、不穏な空気が流れノーランクの信仰が揺らいでいると、彼らに向けたノヴァ・サイクルの儀式を行うことにしたのです。
ラオの光がすべての傷を癒す。今日、カンドールは生まれ変わると……。
その後ラオの声は、自らがセクター19へ足を踏み入れたのですが、人々はラオの光に癒されるどころか、ラオの声を罵り不満をぶつけたのです。
ギルドに戻ったラオの声は、ノーランクの不満を抑えるため、今回の軍の失敗を地位の高いものに取らせるようダロン・ヴェックスに指示します。
一方、セクター19でノーランク殺害で逮捕されたサジタリのコル=ダの一件で、その場にいた隊員たちが順番に事情を聞かれていました。
ブラック・ゼロの取り逃がしについてライタは、現場にはノーランクの抵抗で安全が美焼かされていたと説明し、コル=ダの逮捕については「非武装の市民を殺害した」と証言します。
現場を見ていたのか?と聞かれ、「現場は見ていませんが、サジタリとノーランクは一触即発だった。暴動を防ぐためにコル=ダを逮捕した」と説明しました。
そんな時、行政長官のダロンが「ライタがブラック・ゼロと共謀したという新たな証言が出た。」と、ライタを反逆罪で逮捕したのです。
その頃セグは、兵士のスーツを身に着けた人物に拉致されていました。
彼が目を覚ますとそこは、地下にあるブラック・ゼロの拠点だったのです。
『クリプトン』シーズン1第4話のネタバレ解説
ライタの逮捕には裏がある!
ライタの逮捕には、ブラック・ゼロのあぶり出しの失敗を誰かに責任を取らせろというラオの声からの指示で、彼女に着せられた罪状は”ブラック・ゼロと共謀”した反逆罪でした。
さらに、ダロンは愛人であるコル=ダを助けるためもあって、彼女に偽証させていたのです。
セグからライタの弁護を頼まれた婚約者のニサは、父であるダロンに”裏で糸を引いていたのか”と詰め寄ります。
反逆者を庇うのかと激しい口調でいうダロンにニサも負けてはいません。
「彼女はゾッドよ、名誉を重んじる一族。うちとは違う」と反論。
ダロンは、ライターが無罪だと知った上で「”ラオの声”がいけにえを望んだ。逆らえるか?」と、彼女の処刑を止めるのは無理だというのです。
何よりも、ラオの声がゾッド家の軍人をいけにえに求めたとのこと。
ニサは、セグの信頼を得るチャンスが失われたといい、セグはライタの件とは関係ないというダロン。
最初ニサは、セグが影響力のあるエル家の人間ということもあって婚姻を決めましたが、次第に彼を愛するようになっていました。
一方で、ダロンもまたジェイナ(ライタの母でありサジタリの将軍)をうまく取り込んで、街をひとつにしようとしていたのです。
ライタを処刑すれば、ゾッド家やセグの協力も得られず、ラオの声を倒す機会を失ってしまうとニサは父を説得。
それでもダロンは、ラオの声を恐れるあまりニサの言葉に耳を貸さなかったのです。
セグをさらった組織とは?
セグは、自分をさらった組織はブラック・ゼロだと思っていましたが、リーダーらしき男は大笑い。
「ブラック・ゼロが神権政治の打倒に無駄な時間を使うか?」
彼らはブラック・ゼロとは別の組織で、かつては彼らから人(傭兵)を出してもらったり、武器を提供してもらったこともあるといいます。
彼らがブラック・ゼロじゃないのであれば、セグをさらった理由は何なのか。
クリプトンを守るのが任務のようで、セントリーが情報ハブで何をしていたかをセグから聞き出そうとしていたのです。
「セントリーはハブでデータを送信してた。止めようとしたが間に合わなかった」と話すと、男は「時間がない。送信後セントリーは?破壊したのか」と表情を変えながらセグに詰め寄ります。
セグは、「彼女にはロームという名前がある、友は見捨てない」と、セントリーはまだ生きていると話しました。
セントリーに乗っ取られたとは言え、ロームはセグの大切な友人です。
しかし、男たちにとってはセントリーに変わりなく、奴が生きている理由は「まだやることがあるからだ」という男。
「セントリーは、より使える宿主を見つけると元の宿主を切り離す。その前に切り開きメモリーを取り出さなければ、クリプトンを失うことになってしまう」とのことでした。
さらに男は、「俺とお前の家族の関わりは複雑」と話していることから、何らかの形でエル家に関わっているよう。
いい関係なのか、その逆か……。
セントリーを捜し、共にクリプトンの未来を守ろうという男に対しセグは、ライタを逃がせばセントリー探しを手伝うと、取引したのです。
そして取引は成立しました。
セントリーが新しい宿主へ!?
要塞では、アダム・ストレンジとセグの祖父(コンピュータープログラム)が、ロームの中にニューボットを入れて情報を取り出そうとしていた時、ロームの小脳に膨大なパワーが送られて来たのに気づきます。
ロームが意識を取り戻した瞬間、彼女は「オーナは?オーナはどこ?」と言い、ケムといるというアダムの言葉に、「ダメ、オーナを止めないと」と言った後、再び気を失ってしまったのです。
この時点でヴァルは、”ロームはブレイニアックとのリンクが切断された”と判断。
彼女は死んだ……。
セグを探して伝えることにしましたが、この時セグは協力をするという前提で解放された瞬間、護衛の女を倒してアジトから逃げ出したのです。
一方で、オーナはケムと”ラオの声”に会いに行っていましたが、”声”に気に入れられて彼の僕となっていました。
オーナは、子供ながらに”ラオの声”を崇拝している熱心な信者。
”声”によってランクを与えられ、彼女の信仰心を手本にラオの声の弟子としてあがめられる立場となりました。
そして、オーナの宣言と共にノヴァ・サイクルが始まったのです。
『クリプトン』シーズン1第4話を観た感想
セグを誘拐した組織はクリプトンを守ろうとしていますが、エル家とは何か因縁があるようにしか見えません。
また、セントリーに関して詳し過ぎるので、彼らもアダムと同じように未来から来た可能性もあります。
さらに、”ラオの声”はなぜゾット家の軍人を指名したのかです。
ゾット家は、長きに渡りクリプトンを守ってきた軍人家系ですが、これがラオの声にとって邪魔な存在になっているのではないかと思います。
特にエル家と深い繋がりがあるライタを排除する必要があるのかも。
エル家が権力を取り戻すのを阻止する目的があるのなら、彼女は消したいはずなので。
オームは今は普通の少女といった印象ですが、それにしては”ラオの声”への信仰が熱すぎるような……。
彼女がセントリーの宿主だとすれば、”ラオの声”に近づくのが目的で信仰心を利用されているのかもしれません。
なお、『クリプトン』はシーズン2での打ち切りが決定していますので、それまでの間に話をどう詰め込んでくるのか、粗削りにならなければいいと願うばかりです。
『クリプトン』は、スーパーマンが誕生するずっと前の物語なので、『スーパーマン』が好きな方は、その歴史をぜひご覧になってみてください。