「君子盟(くんしめい)」24話・25話・26話のネタバレ感想|過去の事件総括つき

バディ
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事件解説:三十年前の事件

三十年前に起きた事件は、皇太子である息子が生来の病気で、危篤となった際に太后が玄機に命じて回生の陣を設営して治療しようとしたことに発します。

息子への愛ではなく、権力闘争、寵愛を得るための理由だったことは、まだ死んでいない息子と他人の嬰児を初めから入れ替えさせ、実の息子は証拠を隠滅するために殺すように指示していたことからわかります。

誰もが、回生術が失敗して皇太子を助けられなかった玄機が勝手に入れ替えたのだろうと考えたがりましたが、入れ替えられた自分の息子の顔がわからないはずがありませんよね。

それに、出生証明書を持ち出して焼こうとしていたのは、太后のお気に入りとはいえ玄機の職分で出来るようなことではなかったのもその証拠になるかもしれません。

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事件解説:二十年前の事件

二十年前の事件は、蘭林から報告を受けた太后は当時前皇帝が崩御し、息子とされる皇子が皇帝となり、太后として権力を持ち始めた頃でした。もしここで本物の皇太子が現れたら、自分の罪が露見してしまいます。

そこで蘭林に密命を与えて迎えにやり、裏では玄機や懇意の毒を得意とする太医に実の息子もろとも、その存在を知る摩籮村の全員を殺すよう指示しました。

同時期に南棟国との戦で大敗した理由が身内の不始末だったことから、隠蔽のために蘭林に濡れ衣も着せて断首します。蘭林は都に戻る道中で小龍のことは太后にしか告げておらず、太后が裏切らない限り彼の存在が漏れるはずはないと気付き、蘭珏を守るために口をつぐんだまま処刑されました。

そして、蘭珏に下手に手出しをしてすべてが明るみに出ることを恐れた太后は、保険として蘭珏を(恩赦によって)生かしておきます。

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十年前のできごと~現在

辜清章は蘭珏や張屏に比べ、自分の存在の持つ意味、摩籮村で起きた惨劇の本当の目的を知っていたため、事件の真相に近付くのに優位でした。

彼が血霧の毒や孔明灯のからくりを明かさない限り、二人には摩籮村と通敵叛国を繋げて考える手立てがなかったので、太后の大罪に気が付く機会がなかったのです。

辜清章が蘭珏に近付いたときは、まだ太后が玄機に騙されて自分の存在を知らず、悲劇が起きた可能性も考えられたのかもしれません。

しかし、蘭珏と親交を深めて事件と蘭林の関わりを探るうちに、完全にその望みも断たれたのでしょう。そのため、蘭珏が科挙に失敗して自殺を試みようとしたとき、彼を助けたい一心と同時に絶望のあまり自分も自殺を考え、毒入りの盃を入れ替えて自ら服毒したのかもしれません。

結局それでも死ねなかったことから、自分が生きているのは復讐を天が求めているからだと思うようになったのかも。

太后にも気付かれかねないやり方で関係者を次々と殺害したり、蘭珏や張屏が敢えて絡んでしまうように事件を起こしたのも、自分を止めたい破滅型の心情からだったのではと考えると本当に気の毒でなりません。

ともに苦しんだ蘭珏には愛情も見せつつ、弟として一緒に暮らしていた張屏には何度も死線をくぐらせたのも、実は母や師父という存在に守られ愛されてきた張屏に対する嫉妬があったのでしょう。どれだけ愛に飢えていたのか。

次回は最終回まで。お楽しみに。

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