35話あらすじ
寒害の救済
尹峻は自分が尹崢よりも川主に気に入られるには決定打が必要だと嘆いていました。そんな尹峻に正室の安曦元は切り札があると言って懐妊したことを伝えます。
その後、李薇が献立を考えた和夫人と淳夫人と少主夫人たちの食事会が開かれました。その日、安曦元は食事会に遅れてきます。安曦元は遅れた理由として子ができたので用心して動くために遅くなりましたと言いました。淳夫人は喜び、李薇たちはまだなのかと催促します。
そんな中、新川と蒼川の境界付近で寒害が発生しました。川主は尹崢と尹峻の働きを見るために2人を被災地へ派遣することにします。尹峻は要衝の地で注目されやすい武祥に行こうとしますが、尹崢は辺境で後回しにされてきた蒼河鎮に別行動で向かうことにしました。
蒼河鎮では里長が民たちに尹崢の来訪を告げようとしますが、尹崢は救済に身分は関係ないと自分の名を伏せるように言います。救済中に孫娘が凍えているという盲目の老婆に出会った尹崢は自分の外套を老婆にあげました。
一方、尹峻は武祥の視察中に県令に自分の名前を広めさせます。また、尹峻は倉庫の防寒着が足りないと聞き、綿を抜いて1着分の綿で2着分の防寒着を作るように指示しました。
蒼河鎮の付近では山賊が出没して略奪による被害も増えているとの報告があります。物資が足りないため、尹崢は自分の部屋の炭を節約して体調を崩していました。
尹崢は尹峻あての援助要請の手紙と、李薇あての手紙を兵に託します。手紙を受け取った尹峻は蒼河鎮に食糧を送るように命じました。ところが蒼河鎮に運ぶ途中で山賊に襲われ、食糧の大部分を奪われてしまうのでした。
都では尹崢からの李薇あての手紙を安曦元が隠していました。その上で安曦元は李薇に尹崢が蒼河鎮で山賊に襲われたと吹き込みます。尹岸と董海棠は李薇に安曦元に惑わされないでと忠告しますが……。李薇は蘇慎と侍女2人だけを連れて蒼河鎮に向かってしまいます。
35話の感想
尹峻は根っからの悪人というわけではなく、どちらかというと安曦元が暗躍しているという感じでしょうか。
安曦元の作戦にまんまとひっかかって蒼河鎮に向かってしまった李薇。蒼河鎮は辺境の地ということで危険がたくさんありそうですが、護衛もいなくて本当に大丈夫なのか心配になります。