【宮廷恋仕官~ただいま殿下と捜査中~】14話・15話・16話のあらすじとネタバレ感想。蕭瑾瑜と楚楚は許家(楚楚の母の実家)の戸籍を調べようとしたものの、火事で戸籍帳が燃えてしまったため家長ひとりの記録しか残っていませんでした。そこで、楚楚の母の墓を掘り起こして調べることに……。
14話のあらすじネタバレ
皇帝の装いをした薛汝成(蕭瑾瑜の師匠)は、鏡に映った自分を眺めながら呟きます。
「私は先帝武宗の嫡子(昌王?)だ。この天下はもとより私のものと決まっている」
宮中では昌王が生きているという噂がますます広まり、皇帝は秦欒に噂の出どころを調べるよう命じます。
一方の黔州では、許家(楚楚の母の実家)の戸籍を調べるため、蕭瑾瑜と楚楚が役所を訪れました。
2人を書庫に案内した鄭県令は、許家の戸籍を手渡し「現在は、許家の執事だった譚県丞が住んでいます」と教えます。
しかし、その戸籍には家長ひとりの記録しか残っていませんでした。
鄭県令の話では、着任前に書庫が火事になり許家の戸籍が燃えてしまったとのこと。
それを聞いた蕭瑾瑜は怪しく思い、楚楚の母の墓を掘り起こして手がかりを得るしかないと考え、楚楚に同意を得ました。
その夜、蕭瑾瑜の部屋を訪れた兄の蕭瑾璃将軍は「冷月が景翊を監視しているようだが、お前が指示したのか?」と尋ねます。
蕭瑾瑜は否定し、冷月はここに来る前に西平公主と会っていたから西平公主の指示だろうと推測を述べました。
その頃、譚県丞と密会した景翊は2枚の図を手渡し、都に届けるよう依頼します。
譚県丞と入れ違いで現れた冷月は「何をしていたの」と景翊を問い詰めますが、景翊は適当にごまかしました。
翌日。
母の検視をした楚楚は、自害したことになっているが本当の死因は他殺だと突き止めます。
一方、皇帝に謁見した景致は、西南軍の統率者である冷沛山は高齢のため、蕭瑾璃将軍を後任に就けてはどうかと進言しました。
続けて、「数万の兵を擁し、民心を得ている冷沛山をけん制するために、孫娘の冷月を蕭瑾璃将軍に嫁がせては?」と提案します。
14話の感想
薛汝成の正体が、まさか昌王(先帝の嫡子)だとは驚かされました!
彼は今まで何かあるたびに蕭瑾瑜を守ってくれたので味方だとばかり思っていましたが、一気に怪しい人物になりました。
「この天下はもとより私のものと決まっている」という言葉から察するに、おそらく薛汝成は帝位の奪還を狙っているのでしょう。
そして、自分(昌王)が生きている証拠を見つけた厳明を殺した可能性もありますね。
15話のあらすじネタバレ
西平公主は皇帝から、息子の蕭瑾璃と冷月の縁談を勧められます。
もしも蕭瑾璃が冷月を娶れば、蕭瑾璃は冷沛山をけん制するための駒になってしまうと心配する西平公主は、薛汝成に助けを求めました。
薛汝成は力になることを約束します。
一方、殺された母の無念を晴らしたい楚楚は、生前の母の顔を粘土で復元することにしました。
その作業をしていると、冷月がやって来ます。
冷月は楚楚に、“志”を持つ楚楚を助けたいと思ったから黔州に同行したのだと打ち明けました。
そして冷月は、蕭瑾瑜、蕭瑾璃、景翊のうち誰が一番かっこいいと思うかを尋ねます。
楚楚は「安郡王(蕭瑾瑜)の頭蓋骨がかっこいい」と答えた後、「でも彼は、両親の遺伝を引き継いでいないように見える」と言うのでした。
その後、2人は街へ出ましたが、冷月が少し目を離した隙に楚楚が何者かに連れ去られてしまいます。
すぐに捜索を始めた蕭瑾瑜は残されていた形跡から、楚楚を誘拐したのは許如帰だろうと推測しました。
15話の感想
しっかりとした「志」を持つ冷月は、かっこいい女性ですね。
しかも、自分と同じく“志”を持つ楚楚を助けるために同行しただなんて、何てかっこよくて優しいのでしょう!
男前でサバサバした性格だから恋愛トークなどはしなさそうだと思いきや、「誰が一番かっこいいと思う?」と言い出したのには笑ってしまいました。
「蕭瑾瑜の頭蓋骨がかっこいい」と答えた楚楚も面白かったです(笑)
16話のあらすじネタバレ
*一部、シーンが前後しています。
楚楚を誘拐した許如帰は楚楚に、この場所がかつて暮らしていた許家であることや、楚楚の母親の名前が依香だということを教えました。
そして、依香の夫は剣南節度使の陳瓔の副将で、陳瓔が謀反を決行した際にも追随し、蕭恒(蕭瑾瑜の父)を殺害したというのです。
楚楚は、自分の父親が逆賊だなんて信じたくありませんでした。
そんな楚楚に許如帰は、自分は依香の兄である許宗方だと名乗りました。
楚楚は、蕭瑾瑜が助けに来るまでの時間稼ぎとして、母の死の真相を尋ねます。
許如帰は、依香を匿えば死罪になってしまうために譚執事がやむなく殺したのだと教えました。
そして、許如帰は「お前が母親の復讐を望むなら、今かなえてやる」と言い、ちょうどこの場にいた譚執事を殺害しました。
その頃、楚楚が連れ去られて焦る蕭瑾瑜は、ここ数日ずっと怪しい動きをしていた景翊に詰め寄り「本当のことを話せ。楚楚に何かあったらお前を許さん!」と声を荒げます。
景翊は、秦欒の目的は楚楚の生け捕りなのだから当面は無事だ、だが取り乱せば手遅れになると言い、怪しい動きをしていたことについては、父から逆賊の残党に注意するよう言われたから陰で蕭瑾瑜を護衛していたのだと説明しました。
それを聞いて落ち着きを取り戻した蕭瑾瑜は、頭を整理した末に、許如帰の本当の正体が許宗方(楚楚の叔父)だという答えにたどり着きます。
蕭瑾瑜は許宗方(許如帰)と面識があるであろう譚県丞に、許如帰の人相書きを見せました。
すると、この人物で間違いないと言われたので急いで許家へ。
蕭瑾瑜たちは許家で許如帰を捕らえ、楚楚のことも無事に助け出しました。
その後、精神的な拷問を受けつづけた許如帰は降参し、楚楚の捕縛を命じた黒幕は秦欒だと口を割ります。
蕭瑾瑜はそんなことは分かり切っていると言い、偽造銭や昌王について追及しましたが、許如帰は何も知らないようでした。
16話の感想
普段は冷静沈着な蕭瑾瑜が声が荒げるなんて、よほど楚楚が心配だったのでしょうね。
その後の楚楚に付き添う様子からも、楚楚を大切に思う気持ちが見て取れました。
それにしても、許如帰が楚楚に話した内容はどこまでか本当なのでしょうか。
楚楚が逆賊の遺児だというのは作り話なのか、それとも事実なのか。気になるところです。