ネタバレ解説
「ラ・パルマ」は、マリー役のテア・ソフィー・ロック・ネスとイェンス役のソービョルン・ハール、カスパー・バーフォードが監督を務める災害ヒューマンドラマです。
まるで絵画のように美しいカナリア諸島で、大規模な火山噴火に巻き込まれたノルウェーの観光客を描いています。有毒な火山灰と溶岩、混乱に直面した彼らは、生き残りをかけて安全な場所へと急ぎます。
脚本を務めたハーラル・ローセンローヴ=エーグとラーシュ・ギュドゥメスタッドは、災害というジャンルをテレビシリーズで描くことで、巨大なスケールで物語を描きつつ、登場人物にさらに近づくことができるのだとNetflixのインタビューに答えました。
また、このシリーズでは、災害が発生した際に試される普通の人々の限界と、彼らが恐怖を克服するためにいかに己を追い込むかを描いています。「ラ・パルマ」は、ノルウェーのテレビシリーズで視覚効果を使って実現可能なことの限界に挑戦しており、自分たちが心血を注いで作り上げた壮大な物語を見ていただければ幸いだと締めくくりました。
ちなみに、ラ・パルマ島は実在する火山の島であり、2021年9月にも噴火しています。この時は、86日近くにわたって溶岩が流出し、2億立方メートルを超す溶岩が噴出しました。
噴火によって降り積もった灰と岩は高さ200メートルほどの円すい状の丘を生成し、火口から海岸までの5キロ半の間にあった住宅やレストラン、学校や商業施設などが溶岩の下に埋もれてしまいました。
幸い噴火による直接の死者はいませんが、2800棟を越す建物と350ヘクタールの農地、70キロの道路が溶岩に埋もれ、マグマがいつまでも冷めないことから経済的な見通しも立っていないのが現状です。
1992(Netflix)キャスト・あらすじ。スペイン史における象徴的で矛盾に満ちた瞬間を旅するミステリードラマ