【有翡】12話・13話・14話あらすじネタバレと感想。周翡と謝允が客舎で県令の妻妾の段九娘の到着を待っていると、そこへ青龍主の配下がやって来ました。配下の横柄な態度は反感を買い、周翡と青龍主の配下の戦いが始まります。一方、李晟は斎門道長の沖霄にすっかり気に入られ、斎門の全てを伝授してもらえることになりました。
【有翡】12話
あらすじネタバレ
三春客舎。華容を後にした四十八寨の周翡と謝允は、衡山にある唯一の客舎である三春客舎で、県令の妻妾の段九娘の到着を待っていました。周翡は段九娘との別れ際に3日は待つと約束したものの、段九娘の身を案じて気が気ではないようでした。
そんな中、周翡と謝允は客舎の食事処で、別の客の話から段九娘が地煞山荘の大荘主の沈天庶に殺されたことを知ります。周翡が段九娘の報われない人生に心を痛めていると、青龍主の配下で四象山の殷沛と九龍翁がやって来ました。
殷沛は父の敵を捜して何度も三春客舎を訪れているようで、客舎の主人に因縁をつけて食ってかかります。するとそこへ紀雲沈が現れ、事態は一変します。
紀雲沈は北刀の元継承者だが、すでに武芸を捨てた
この紀雲沈こそ殷沛が父の敵として捜し続けていた人物でしたが、罪を償おうとした紀雲沈を客舎の主人が止め、殷沛に手を出してしまったのです。動きを封じられた殷沛に助けを求められた九龍は青龍旗を立て、青龍香を焚いて青龍主に知らせを送りました。
これによりこの場に居る者たちは一歩も外に出ることを許されず、皆殺しにされることになりました。しかし周翡は破雪刀で九龍を圧倒し、他の手下は客舎の主人が片付けます。実は、客舎の主人の正体は芺蓉神掌の花正隆で、かなりの手練れでした。
九龍を倒してこの場を収めたとはいえ、謝允が行った青龍旗の破壊と青龍香の消火という行為が青龍主の体面を傷つけたことに変わりありませんでした。
斎門へと続く道観。四十八寨の李晟は斎門道長の沖霄に付き合わされ、斎門へと向かっていました。そこで李晟は斎門も多くの仕掛けで守られていることや、沖霄が斎門の最後の生き残りであることを知ります。
李晟と沖霄が斎門へと続く道観まで辿り着くと、封無言を名乗る男が沖霄のことを待っていました。封無言は沖霄のことを師兄と呼び、掌門が受け継ぐ払子を返すよう迫ります。しかし沖霄はすでに破門されている封無言を相手にする気などなく、払子は李晟に譲るとの意思を明らかにしました。
沖霄は力尽くで払子を奪おうとした封無言をいなし李晟と共に先を急ぎますが、沖霄の”払子は李晟に譲る”との発言により、李晟まで封無言から命を狙われることになってしまいます。
【有翡】12話の感想
県令の妻妾の段九娘が亡くなり枯栄手の継承者がいなくなったことを嘆く周翡でしたが、周翡は段九娘くから枯栄手に必要となる気を注入されているので、周翡こそが継承者となること間違いないでしょう。
周翡はまだ気を操りきれてないにしろすでに四象山の九龍を圧倒しており、今後の成長が楽しみです。
【有翡】13話
あらすじネタバレ
三春客舎。謝允の後を追う安平軍の副将の聞煜は呉費将軍の娘である呉楚楚を引き連れ、三春客舎へとやって来ました。聞煜は謝允の無事に安堵するも謝允が青龍の体面に傷をつけたことを聞き、青龍主の到着に向けて準備に追われます。
一連の謝允と聞煜のやり取りを見ていた周翡は、そこで謝允が先帝だったことを初めて知ります。また、謝允の本当の名は蕭川で、前朝の皇子として生まれたものの赤子の頃に反乱に遭い故国を失ったという生い立ちも知りました。
間もなくして銅鑼の音が響き渡り、三春客舎に四象山の青龍主の鄭羅生が現れます。聞煜と鄭羅生は互いに無駄な争いは避けることで話をつけ、鄭羅生は四象山の殷沛の捜索だけを望みました。
聞煜は謝允らに手を出さないことを条件に殷沛の捜索を認め、鄭羅生を客舎の中へと招き入れます。ところが、客舎の中で周翡と呉楚楚の姿を見た鄭羅生は心変わりを訴え、刀を抜きました。周翡たちは聞煜にその場を任せ、客舎の奥に隠された”秘密の通路”を通って三春客舎を後にします。
斎門へと続く道観。李晟と斎門道長の沖霄は掌門の座を狙う封無言に追われ、八卦陣の中へと逃げ込みました。ここには八卦に則った仕掛けが施されており、李晟は沖霄に八卦を教わりながら先を急ぎます。
見事に八卦陣の仕掛けを利用して封無言を撒いた李晟と沖霄は斎門を目指し、迷踪林を抜けます。しかし李晟はいつの間にか沖霄と離れ離れになり、北斗陣の仕掛けが施された迷踪林を李晟ひとりで抜けるよう沖霄から言い渡されました。
早速、李晟は沖霄から教わったばかりの八卦陣の進み方を実践し、迷踪林をひとりで抜け出してみせます。たった一度教えただけで習得した李晟の賢さに感心した沖霄は、李晟に斎門の陣法と武術書の全てを伝授することを約束しました。
【有翡】13話の感想
ついに朱雀主・木小喬に続き、2人目となる四象山の青龍主の鄭羅生も登場しました。四象山は4人いるとのことなので、残る2人はどんな人物なのか気になります。
また、周翡と離れ離れになった李晟は斎門道長の沖霄から斎門の全てを伝授してもらえることになり、李晟の今後に期待が高まります。
【有翡】14話
あらすじネタバレ
三春客舎から衡山の麓へと続く地下道。周翡たちは四象山の青龍主の鄭羅生を撒くため、地下道の中でしばし休憩を取っていました。そこで周翡たちは、紀雲沈から四象山の殷沛にまつわる過去について聞かされます。それは、まだ殷沛が幼かった時のこと。
南刀と北刀の最盛期を担った李徴と関鋒は、李徴が四十八寨を築いたのに対し、関鋒は世間と距離を置き反乱後は隠遁生活を送っていました。
そして紀雲沈はその関鋒に師事していたものの、自ら名を上げて北刀を復興させようと考え、山川剣の後継者である殷沛の父の殷聞嵐に戦いを挑みました。しかし挑戦を拒まれ躍起になった紀雲沈は殷沛を人質に取り、殷聞嵐に戦いを強要します。
戦いは殷聞嵐が勝利を収めましたが、実はこの時の殷聞嵐は地煞との戦いで負傷しており、決して万全の状態ではありませんでした。そんな中、殷聞嵐の元に使いの者が駆けつけ、殷家が急襲を仕掛けられたとの報告を受けます。
殷聞嵐は紀雲沈の戦いに応じたがゆえ、何者かに留守となった屋敷を襲撃されてしまったのです。しかもこの襲撃により、殷聞嵐を始めとする殷家の百数十人もの一族が一夜にして殺害され、殷家は滅びてしまいました。この話を聞いて怒りを爆発させた殷沛は紀雲沈を罵りますが、恨むべき相手は真の敵だと謝允に諭されます。
その頃、安平軍の副将の聞煜と青龍主の鄭羅生は、それぞれ周翡たちの後を追っていました。ネズミを使って捜索する鄭羅生の方が先に周翡たちを発見し、速やかに殷沛を引き渡すよう迫ります。聞煜が足止めしたわりに鄭羅生の追っ手が来るのが早いと首を傾げる周翡に、殷沛は自分のせいだと告白します。
殷沛によれば、鄭羅生の元にいる者たちは人にはわからぬ匂いを発する薬を毎日飲んでおり、それを尋香鼠と呼ばれるネズミが嗅ぎつけてどこまでも追ってくるとのことでした。
一方、斎門の禁所。そこは巨大な石造りの扉がある空間で、生い茂る草木から人の出入りがないことが窺えます。沖霄は扉を前にして、李晟に水を汲んでくるよう頼みました。
李晟から水を受け取った沖霄が扉の前にある仕掛けに水を入れたところ、重々しい扉がそっと開いていきます。沖霄によると、この扉も仕掛けが施されており、仕掛けに水を満たさなければ内からも外からも開かない仕様になっているとのことでした。沖霄は李晟を連れ立ち、中へと入って行きます。
【有翡】14話の感想
まさか紀雲沈と四象山の殷沛にこんな過去があったとは驚きました。
殷沛が一族を滅ぼされるきっかけを作った紀雲沈を恨むのも無理はないと思うのと同時に、自分の行動が意図せぬ結果を招いてしまった紀雲沈にも同情します。