【有翡】21話・22話・23話あらすじネタバレと感想。祖父の刀を手に四十八寨へと戻った周翡を、地煞山荘の谷天顕と鳴風楼の寇丹が出迎えます。寇丹は四十八寨を裏切り門派を再興すべく戦いを起こし、その横では谷天顕が海天一色の品を差し出すよう迫っていました。
【有翡】21話
あらすじネタバレ
衡陽。四十八寨の周翡と謝允(蕭川)は、羽衣班の霓裳夫人に呼び出されます。霓裳夫人は謝允にこれから語る話を題材にして曲を書いてほしいと、周翡の祖父の李徴と山川剣の継承者の殷聞嵐にまつわる昔話を語り出しました。
春山に雪が積もった日。しんしんと雪が降りしきる中、酒を飲んで意気投合した李徴と殷聞嵐は刀を交えます。互角の戦いを繰り広げる李徴と殷聞嵐の様子を、霓裳夫人は近くで見守っていました。
やがて2人の戦いはヒートアップし、李徴の刀と殷聞嵐の剣は真っ二つに折れてしまいます。そこで霓裳夫人は折れた李徴の刀と殷聞嵐の剣を打ち直しましたが、卑しい身分の自分が贈ったものとなれば2人の恥さらしになると考え、その刀と剣を渡すことはできませんでした。
しかし今こうして李徴の孫である周翡に出会えたと、霓裳夫人は周翡に李徴の刀を授けました。周翡たちが部屋を去った後、霓裳夫人はもう片方の殷聞嵐の剣を手に取り、優秀な継承者も育った四十八寨に対して没落した殷家を案じます。
翌朝、周翡と謝允が目を覚ますと、そこに霓裳夫人や羽衣班の姿はなく、霓裳夫人が打ち直した殷聞嵐の剣まで消えていました。突然の出来事に動揺を隠せない周翡とは対照的に謝允は至って冷静で、これが羽衣班のやり方だと説明します。すると、そこへ四十八寨の馬吉利が現れ、周翡と謝允は馬吉利と李晟の妹の李妍と共に四十八寨へ戻ることにしました。
その頃、李晟は呉費将軍の娘の呉楚楚を連れて仕立て店を訪れていました。これまで呉楚楚は目立たぬように男装をしていたため、四十八寨に着く前に新しい衣を買うことにしたのです。ところが、店内で呉楚楚を待っていた李晟は目眩を訴えます。
大薬谷の跡地にある流民の里。青龍主の配下で四象山の殷沛は流民の里にいました。そこは斎門道長の沖霄が住む里で、殷沛は山川剣を巡って襲われていたところを沖霄に助けられていました。目を覚ました殷沛は小虎という男の子に連れられ、沖霄の元へとやって来ます。
沖霄は殷沛と会うのは赤子の時以来だと再会を喜びますが、殷沛は山川剣を狙われ続けたことから疑い深くなっており、沖霄が自分を助けたのにも思惑があるはずだと食ってかかりました。
【有翡】21話の感想
沖霄は殷沛を捜していたようですが、その理由が気になります。
そもそも沖霄には霍家堡の大堡主の霍長風に託された慎独印を取り返すという目的があるので、もしかしたらそのために殷沛の協力が必要なのかもしれません。
【有翡】22話
あらすじネタバレ
四十八寨の麓、春回鎮。ようやく四十八寨の麓の街までやって来た周翡と謝允(蕭川)は別れを惜しみ、店の屋根の上で飲み直していました。謝允の故郷や幼い頃の惨事について質問する周翡に対し、謝允はその好奇心は恋煩いの始まりだと茶化します。
その一方で、李晟の妹の李妍は街の賑わいが気になって仕方なく、擎雲溝の掌門の楊瑾に手伝わせて宿を抜け出していました。そこで兄の李晟と呉費将軍の娘の呉楚楚と出会った李妍は再会を喜び、四十八寨の馬吉利の元へと2人を連れて行きます。
四十八寨。四十八寨の寇丹は洗墨江の守り人である魚老を殺害し、嗚風楼の再興を懸けた戦いに挑みます。
寇丹には四十八寨の手先にまで落ちぶれた鳴風楼を再興し、門派を復活させたいとの思いがあった
これには地煞山荘の二荘主の谷天顕も関わっており、寇丹とは協力関係にあるようでした。山門の守備は谷天顕により始末され、次々と四十八寨の兵が命を奪われていきます。こうした四十八寨の異変には周翡たちも気づいており、四十八寨へと急いでいました。
その頃、周翡の父である周似棠は柱国の兪聞止が3日前に私兵を連れて発ったことを受け、北の軍営を目指して出発します。
翌朝、四十八寨に辿り着いた周翡たちが目にしたのは、無惨な死を遂げた四十八寨の兵たちの姿でした。遺体についた牽機線の傷跡から鳴風楼の裏切りに気づいた周翡たちは、四十八寨を取りまとめる長老たちの元へ向かいます。
その際、李晟だけは周翡たちと別れて四十八寨各所の状況を確かめに行きます。周翡は謝允のアドバイスのおかげで頭の固い長老たちを説得し、四十八寨のまとめ役を買って出ました。
一方、寇丹は洗墨江の仕掛けを止めると、牽機線が張り巡らされた禁林の配置図を谷天顕に手渡し、鳴風楼の密林から突撃するよう促します。
【有翡】22話の感想
ようやく周翡と李晟が合流できたのは良かったものの、四十八寨に着いて早々に寇丹の裏切りを受けるとはとんだ災難です。
そもそも今の周翡と李晟の実力で寇丹や谷天顕に敵うのかは怪しいところで、四十八寨を守れるかについては少し不安が残ります。
【有翡】23話
あらすじネタバレ
四十八寨。周翡たちは地煞山荘の二荘主の谷天顕と鳴風楼の楼主の寇丹と遭遇し、降参するよう迫られます。それというのも谷天顕たちの目的は海天一色で、四十八寨に集まった3つの海天一色の品を奪いにきていたのです。
すでに谷天顕たちは四十八寨に3つ以上の海天一色の品があることを突き止めており、その全てを差し出すよう言い渡します。
海天一色の品は、1つは当主の李瑾容、2つ目は呉費将軍、3つ目は青龍主を通じて四十八寨に集まっていた
するとそこへ四十八寨の兵が駆けつけ、地煞と鳴風楼の敵を一掃したことに加え、援軍も外の山門で拒んだことを報告します。突然の形勢逆転に谷天顕と寇丹は顔色を変え、撤退を余儀なくされます。
実はこれは谷天顕の作戦を見抜いた李晟が考えた奇策で、あえて嘘の報告をさせることで谷天顕たちを撤退させようという思惑がありました。
あまりに大胆な報告の仕方から思惑に気づいた周翡はこのまま深追いはせず、形勢を立て直すことにします。その頃、李晟は鄧甄と共に兵を引き連れ、山門で地煞の兵と戦っていました。そこに到着した地煞の援軍に山門の中へと入り込まれそうになりながらも、李晟たちは何とか山門を死守します。
一方、四十八寨の麓の春回鎮では、私兵を連れて現れた柱国の兪聞止が春回鎮の食糧を差し押さえていました。これこそ地煞山荘の大荘主の沈天庶が備えていた次なる作戦で、沈天庶は谷天顕が失敗した場合の次の手も打っていました。
春回鎮は四十八寨の兵糧の補給地でもあるため、地煞がここを押さえることで兵糧攻めに持ち込もうと考えたのです。
その夜、四十八寨では、周翡たちと長老による作戦会議が行われていました。春回鎮での地煞や兪聞止による騒ぎは四十八寨も把握はしていましたが、四十八寨を守るにはやむを得ない犠牲だとして立てこもる方向で話が進みます。
そこで周翡は自ら兪聞止を捕らえて春回鎮の民を救出することを宣言し、謝允だけが周翡に同行することになりました。
【有翡】23話の感想
ここまで人を魅了する”海天一色”とは何なのか、ますます気になってきました。そもそも誰が何のために作った物なのか、海天一色にまつわる物語が気になります。
そして何よりも兪聞止の元に向かった周翡が心配で、何とか兪聞止を捕らえられるよう願います。