【有翡】3話・4話・5話あらすじネタバレと感想。周翡と李晟は秀山堂の試験に合格し、正式に四十八寨の外へと出ることを許されます。2人が託された任務は呉費将軍の子供たちを迎えに行った王夫人の孫の張晨飛を捜しに行くというもので、王夫人と共に四十八寨と親しい関係にある霍家堡を目指します。しかし周翡に遅れをとった李晟が単独行動に走ってしまい、後を追った周翡は霍家堡の罠にはまってしまいました。
【有翡】3話
あらすじネタバレ
※本記事は、物語が前後している箇所があります。
四十八寨。
安平令を受け取り四十八寨を後にした周似棠は四十八寨の門を出て間もなく、地煞山荘の六荘主の童天仰に襲撃されます。同行していた聞煜は童天仰相手に攻めあぐねるも、そこに現れた四十八寨の当主の李瑾容が童天仰を圧倒します。
〜半年後〜父の周似棠の下山を止められなかった周翡は、洗墨江の仕掛けを破ろうと修行を積んでいました。
周翡は周似棠に行かないよう懇願したものの”取捨選択は強者のみ選べる”ものであり、今の周翡にその権限はないと一蹴されていた
周翡は半年掛けても仕掛けを破れず苦戦していましたが、洗墨江の守り人である魚老から聞いた”頭を使って心で感じる”という極意を実践し、ついに仕掛けを破ることに成功しました。
地煞山荘。聞煜の妻の父と親交のあった呉費将軍は、敵対する地煞山荘の大荘主の沈天庶に捕らわれます。
呉費将軍は海天一色の秘密を知っていることから厳しい尋問を受け、家族の命と引き換えに秘密の鍵となる水波紋の品を渡すよう迫られていました。目の前に妻が連れて来られて動揺する呉費将軍に対し、妻は命懸けで子供たちの無事を知らせます。
*
四十八寨へと続く山中。呉費将軍の娘の呉楚楚は弟と共に、張晨飛の案内で四十八寨を目指していました。ところが、地煞山荘の追っ手はすぐそこまで来ており、呉楚楚たちの身に危険が迫っていました。
そんな中、偶然近くにいた謝允は騒動に気づき、四十八寨のために一肌脱ぐことを決意します。呉楚楚たちは謝允の作戦に乗り、皮膚病患者を装って地煞山荘の追っ手たちの前を堂々と突破してみせたのです。
こうして何とか窮地を逃れた呉楚楚たちでしたが、護衛の張晨飛は謝允を疑い、道中で出会った霍家堡を名乗る兵士たちについていくことにしました。
一方、呉楚楚たちを追う地煞山荘側は、子供たちを霍家堡に入らせぬよう血眼になって捜索を続けていました。霍家堡と四十八寨は親しいため、もし呉楚楚たちが霍家堡の領地に入って大堡主の庇護を受ければ、地煞山荘にとっては厄介でしかないからでした。
3話の感想
呉費将軍が命を賭けてまで守ろうとした海天一色の品。そこまでするということはよほど価値があるものなのは間違いないですし、海天一色の品にどんな秘密が隠されているのか気になります。
また、いつもいいところに現れる謝允の存在も不思議で、彼にも何か大きな秘密が隠されているような気がします。
【有翡】4話
あらすじネタバレ
四十八寨。秀山堂の試験に合格した周翡と李晟は正式に下山する機会を得て、王夫人と共に張晨飛の捜索に向かうことになります。
四十八寨の当主の李瑾容は、安平軍率いる周似棠からの文にて、呉費将軍の子供たちを四十八寨に迎え入れてほしいとの要請を受けていたからです。
そのため張晨飛は自ら子供たちの迎えを志願して迎えに行くも約束の場に着いたとの連絡があって以降は音沙汰がなく、その後の足取りは不明でした。そこで張晨飛の祖母である王夫人自ら捜索に出ることを決め、周翡と李晟が同行を許されます。
ひとまず王夫人は四十八寨の連絡拠点となる質屋を訪れ、張晨飛に関する情報を集めるも有力な情報はありませんでした。
四十八寨の文は全てこの質屋を通るため、ここにも連絡が来ていないとなると、張晨飛たちはまだ敵地に居ることになるゆえ先を急ぎます。
その一方、張晨飛たちの後を追っていた謝允は、霍家堡の兵士が張晨飛たちに薬を盛って山の牢獄へと連行する瞬間を目撃します。また、この情報はすぐさま使いの者を通じて地煞山荘の大荘主の沈天庶の耳にも入り、霍家堡の牢獄に兵を送るよう命じました。
霍家堡へと続く道中の村。王夫人たちは道中の村で夜を明かし、早朝に霍家堡へ発つことにしました。その際、王夫人たちは村人から賊と間違われて罵られたりしたものの、そこへたまたまやって来た本当の賊を王夫人と周翡が撃退したことで村人の信用を得ます。
倒した賊の服装から霍家堡の師弟だったことが判明し、王夫人は目的地を霍家堡から華容へと変えます。元より王夫人が荊州に来たのは四十八寨と親交の深い霍家堡を頼ろうとしていたのであり、霍家堡に問題があるようなら華容に行ったほうが情報を掴めると考えたのです。
その夜。李晟は、周翡が母から伝授された破雪刀で賊を撃退して活躍したことに焦りを感じ、自身も功績を残そうとひとり村を飛び出します。
直ちに周翡がその後を追いますが、途中で李晟を見失い、2人は別々の道へと向かってしまいます。周翡が向かった先には霍家堡の牢獄があり、そこは大勢の護衛に守られていました。周翡は何とか中に入る術がないかと観察していたところを護衛に見つかり、全速力で山の中へと逃げ込みます。
しかし足元を確認せずに歩いていた周翡は落とし穴の存在に気づかず、地中深くまで掘られた穴に落ちてしまいました。すると、その穴の壁の反対側から物音が聞こえて小さな横穴が開き、そこから姿を覗かせたのは謝允でした。
4話の感想
周翡のポテンシャルの高さが群を抜いているのはわかっていましたが、まさかたった一度見ただけの破雪刀を使いこなすとは思わず、ただただ驚きました。
そんな天才を間近で見ていて焦りや不安に駆られる李晟は少し不憫で、早いところ何か自分だけの強みを見出して欲しいものです。
【有翡】5話
あらすじネタバレ
霍家堡の牢獄付近。謝允からひと通りの事情と牢獄の造りについて聞かされた周翡は、同じ牢獄に師兄の張晨飛たちも捕らわれていることを知り、救出へと乗り出します。
謝允は何度もこの牢獄を自力で抜け出したことがあるようで見張りや牢獄の配置を熟知しており、周翡の手助けを買って出ました。とはいえ、この牢獄の囚人たちは数日動けなくなる毒を食事に盛られているため、そのまま救出しても逃げ遅れてしまいます。
そこで周翡が解毒薬を探していたところ、牢獄で囚人を装う地煞山荘の大荘主の沈天庶に声を掛けられました。沈天庶から身分を尋ねられた周翡は世間知らずの普通の家の生まれだと嘘をつき、いかに霍家堡が危険な連中かを聞かされます。
それは霍家堡には四象山にいる4人の妖怪のうちの1人がおり、その人物はたった1人で三代長老を約30分で倒したというものでした。
その人物こそ朱雀主の木小喬で、沈天庶が命を狙う人物でもあり、それに加えて沈天庶は海天一色の品のひとつである慎独印を奪おうと目論んでいました。
周翡は沈天庶の忠告に礼を言うと、見張り番用の毒の入っていないパンを手渡してその場を後にします。周翡ひとりでは解毒薬を見つけることはできなかったものの謝允の助けを借り、ようやく解毒薬を手に入れることができました。すぐに周翡と謝允は囚人たちを解放し、張晨飛とも再会を果たします。
一方、地煞山荘の六荘主の童天仰も牢獄に到着し、霍家堡の二堡主の霍連涛に海天一色の品を手渡すよう迫りました。しかし追い詰められた霍連涛は事前に仕込まれていた爆薬に火をつけ、牢獄ごと吹き飛ばそうとします。そんな中、どこからともなく歌声と琵琶のような音色が響き渡り、沈天庶の前に朱雀主の木小喬が姿を現しました。
木小喬は沈天庶のいかなる命にも従う所存としつつも自ら左手を切り落として欲しいとの沈天庶の願いは受け入れず、2人は壮絶な戦いを繰り広げますが、霍連涛が火をつけた爆薬が爆発寸前だったことからそれぞれ牢獄からの脱出を図ります。
*
霍家堡の牢獄の外。周翡たちは、解放した囚人の1人である斎門道長の沖霄
の助けもあって何とか刺客を撃退し、牢獄から脱出することができました。
ところが、まだ刺客を全滅させたわけではないため周翡と謝允が時間を稼ぎ、呉費将軍の子供たちを張晨飛に託します。張晨飛たちを見送った周翡と謝允は、木小喬と出会します。
【有翡】5話の感想
それにしてもよく折れる周翡の刀ですが、これは恐らく刀の問題ではなく、それほど周翡の実力が高いことを表しているのでしょう。
初めて会った斎門道長の沖霄が一目置いていることからも、その実力の高さが伺えます。早いところ、周翡が並外れた自身の力にも耐えられるような頑丈な刀と出会えることを願います。