【有翡】30話・31話・32話あらすじネタバレと感想。霍家堡の堡主の霍連涛による滅煞大会が始まり、63の門派の盟主が一堂に会するも霍連涛が裏で地煞と結託していることが判明したうえ、周囲の林に火がつけられようとしていると場内は大騒ぎになります。そんな中、謝允は因縁の相手である地煞山荘の四荘主の楚天瑜と遭遇し、命を懸けて決着をつけることを決意しました。
【有翡】30話あらすじネタバレ
滅煞大会の会場内。滅煞大会は、招待状の有無で入口が異なっていました。招待状がある者はすんなり会場に入れるのに対し、招待状がない者は奇問遁甲の陣が敷かれた林を抜けなれば会場には辿り着けません。
これには霍家堡の堡主の霍連涛の思惑があり、林には事前に大量の油が仕込まれていました。四十八寨の代表として来ている李晟と同行者の呉費将軍の娘の呉楚楚は招待状を持っていますが、客舎を抜け出した李晟の妹の李妍を捜すべく招待状なしの林に入りました。
李晟は斎門道長の沖霄の元で奇問遁甲を学んでいるため、難なく李妍と擎雲溝の掌門の楊瑾、応何徒と合流して会場に向かいます。
別々に会場に来た周翡と謝允(蕭川)も招待状なしの林を抜け、会場へと入ります。周翡は会場内で四象山の玄武主の丁魁に話しかけられ、客舎で配下に手を出した恨みは大会が終わってから晴らすと脅されました。
嫌みたらしい丁魁に眉を顰める周翡を見た謝允は慌てて移動を促し、少し離れた場所にある席へと向かいます。会場内に太鼓の音が鳴り響くと霍連涛が姿を現し、滅煞大会の意図を説明します。
滅煞大会には63の門派が招かれており、その中から選ばれた武林の盟主に霍家堡は服従を誓い、家宝を献上するとのことでした。その家宝こそが慎独印に刻まれた水波紋の紋様でした。そして、霍連涛は海天一色を狙う地煞が勢いづく今こそ、武林が団結して海天一色の宝を探すべきだと提案します。
この提案には皆賛成するも英雄の選び方がなかなか決まらず、ついに痺れを切らした盟主らは刀を抜き一触即発な空気が流れていました。
そんな様子を遠目に見ていた周翡たちはこのままでは地煞に立ち向かうどころか、武林の弱体化に繋がりかねないと懸念を抱きます。
一方、第3皇子の陳子琛は地煞山荘の四荘主の楚天瑜に騙され、霍連涛の別院に捕らわれてしまいました。楚天瑜は確実に本物の慎独印を手に入れようと、陳子琛を人質に利用したのでした。
【有翡】30話の感想
かつては李晟の父が命懸けで守ったり、63もの門派がわざわざ集結するほどの海天一色とは一体何なのか、ますます興味をそそられます。
また、応何徒が楚天瑜の姿を見た瞬間、怒りに震えていたのも印象的で、その理由も気になります。
【有翡】31話あらすじネタバレ
奇問遁甲の陣が敷かれた霍家堡の林。霍家堡の林は奇問遁甲の陣が敷かれており、簡単には抜け出せないことからあちこちで波乱の展開を迎えていました。
羽衣班の霓裳夫人は四象山の玄武主の丁魁と出会し、口の悪い四象山のクズを叩きのめしたかったと戦いを挑みました。その間、李晟は迷った人々を出口へと案内します。
霍家堡の堡主の霍連涛は本物の慎独印を手にそそくさと林を抜けようとしていたところ、四象山の朱雀主の木小喬に足止めを食らいます。
木小喬は全幅の信頼を置いていた亡き大堡主の霍長風に対する霍連涛の裏切りに怒り心頭で、お前を殺すと啖呵を切りました。次の瞬間、霍連涛は背後から現れた地煞山荘の四荘主の楚天瑜に急所を突かれ、大量の血を吐いて亡くなりました。
予期せぬ展開に目を丸くする木小喬に、楚天瑜は代わりに殺しておいたとしながらも慎独印を手渡すよう迫り、木小喬に襲いかかります。
激闘を繰り広げる木小喬と楚天瑜でしたが、僅かな隙を見逃さなかった楚天瑜は木小喬から慎独印を奪うと、木小喬の使う百劫手は負担が大きいゆえ体を労れと余裕綽々の表情を浮かべました。
楚天瑜の一撃で大ダメージを負った木小喬は、慎独印は霍家の物だと奪還を誓ってその場を後にします。第3皇子の陳子琛は周翡と謝允(蕭川)に救出されたものの複雑な林で道に迷い、追っ手に襲われていました。
合流した周翡と謝允のおかげで難を逃れたと思ったのも束の間、そこへ楚天瑜が現れました。因縁の相手を前に、謝允は命を賭けて楚天瑜の命を奪うことを決意し、周翡と共に楚天瑜に立ち向かいます。
謝允は叔父を楚天瑜に殺され、父は楚天瑜に裏切られていた
周翡が楚天瑜と戦ってる隙に陳子琛を逃し、謝允も戦いに加勢します。ついに謝允は推雲掌を繰り出して楚天瑜を追い詰めますが、再び内力を使った影響は大きく、その場に倒れ込んでしまいました。
すると、突然辺り一面に白煙が立ち込め、大薬谷の応何徒が現れます。この煙は応何徒が蛇の毒で作った毒霧で、応何徒は地煞への恨みを晴らすべく楚天瑜の後を追っていました。
大薬谷は、反徒の胡天瑛が引き込んだ地煞に蹂躙された
この毒は内力の強い者ほど早く効くうえ、楚天瑜は戦いながらかなりの量を吸い込んでいたことから、そのまま力尽きました。
その後、周翡は動けなくなった謝允を背負って林を歩いていましたが、応何徒から貰った毒霧の解毒剤を飲まなかったためおもむろに倒れ込んでしまいます。
【有翡】31話の感想
いつもチャラチャラした応何徒に大薬谷が地煞に蹂躙された過去があったことがわかり、少し不憫に思いました。
胡天瑛らに大薬谷の書物も焼かれてしまい、残ったのは出来の悪い自分だけと話す応何徒の姿はとても居た堪れませんでした。
【有翡】32話あらすじネタバレ
同明大師の船。周翡と謝允(蕭川)を助けた同明大師は、謝允がこれまで語ることのなかった彼の過去について語り始めます。まだ幼かった謝允はほんの出来心で使いの者から隠れ、必死に自分を捜し回る様子を見て楽しんでいました。
しばらくして謝允が部屋に戻ると、そこには謝允を守れなかったことを悔やむ内容が記された遺書のような置き手紙がありました。慌てて謝允は部屋を飛び出し、使いの者を捜しに行きますが、ようやく姿を見つけた時には彼はもう自害した後だったのです。
それ以降の謝允は別人のように学問や武芸に励むようになり、祖国復興を掲げて自ら軍を率いるまでに成長しました。しかし同明大師と謝允は、謝允が透骨青に蝕まれたことで再会を余儀なくされます。
同明大師は自身の内力を使って謝允の体に透骨青を封じて命を救い、2度と武芸を使わぬことを謝允に約束させました。それゆえ同明大師は推雲掌が再び世に現れたと聞き居ても立っても居られず、謝允を捜し回っていたのでした。
やがて同明大師の船は零陵へと戻り、船を降りた同明大師は周翡に透骨青の詳しい説明をします。透骨青の毒は大薬谷の“薬王経“に記されたもので、作者の呂潤は生涯を毒術と医術に費やした天才でした。
残念ながら薬王経は戦乱で焼けており、透骨青の解毒に関する情報も消えてしまっていますが、同明大師は透骨青の症状を抑える方法を思い付いていました。
それは3つの薬湯から成る“三味湯“を用いて、毒を毒で制する方法です。すでに1つ目の薬材は揃っているため、残る2つを3ヶ月以内に謝允に飲ませることができれば目覚める可能性があるとのことでした。
早速、周翡は残る2つの薬材のうちの1つである10年に1度だけ咲く火蓮という花を求め、雪山へと旅立ちます。その一方、いつも守られてばかりの呉楚楚は自分の身を守れるよう武芸の修練に励んでいました。すると、何処からともなく四象山の殷沛(清暉真人)が現れ、衡山の洞窟での借りを返したいと申し出ます。
そこへ殷沛のことを知らない李晟が駆けつけ、呉楚楚を守ろうと間に入りました。ところが、殷沛が斎門道長の沖霄の払子を持っていることに気づいた李晟は刀を抜きます。
【有翡】32話の感想
あの様子からして殷沛の恩返しというのは口実で、ただ呉楚楚のことが気になっているように見えました。
そうなると、李晟と殷沛は恋敵となりそうですし、この辺りも注目したいポイントのひとつです。