「有翡(ゆうひ)」51話(最終話)あらすじネタバレと感想。地煞山荘の大荘主の沈天庶は宿鉄法を用いた武器や防具を作らせ、柱国の兪聞止と共に天下統一を目論んでいました。そんな沈天庶の野望を打ち砕くべく、周翡たちは地煞山荘へと乗り込みます。その一方、李晟と呉費将軍の娘の呉楚楚は兪聞止の処罰を望み、中丞の元を訪れていました。
51話: 四十八寨と地煞山荘の最後の戦い
地煞山荘。大荘主の沈天庶は、斎門の禁所で手に入れた“宿鉄法“を用いて最強の武器や防具を作らせていました。これがあれば地煞山荘の向かうところに敵なしと、沈天庶は天下統一を目指します。
すると、そこへ配下から第3皇子の陳子琛が狩りに興じているとの報告が入ります。沈天庶は偶然訪れたまたとない機会に不適な笑みを浮かべ、先回りして陳子琛を待つことにしました。
狩りの獲物のウサギを追って来た陳子琛が沈天庶の前に現れると、沈天庶は陳家を滅ぼすことを宣言して陳子琛を捕らえます。
地煞山荘に連行された陳子琛は牢屋に入れられ、沈天庶が天下統一を目論んでいることを知ります。かつて陳家が蕭家を滅ぼしたように今度は地煞山荘が陳家を滅ぼす番だと話す沈天庶に対し、陳子琛は江湖の一勢力が朝廷軍に敵うはずないと啖呵を切りました。
ところが、海天一色の宿鉄法を用いた刀の威力と、柱国の兪聞止が地煞に協力していることを知った陳子琛は絶望します。そんな中、七荘主の陸天曠は、心酔する五荘主の胡天瑛を見殺しにした沈天庶に強い恨みを抱いていました。そこで陸天曠は偽の宿鉄法で作った義手を沈天庶に贈り、大荘主の座を奪い取ろうとします。
しかし沈天庶は陸天曠から贈られた義手が偽物だということに気づいており、報復として同じ方法で作った武器を陸天曠に贈ります。
その頃、呉費将軍の娘の呉楚楚と李晟は、皇帝の座を狙う兪聞止と沈天庶の結託を示す証拠の手紙を現朝の中丞に届け、協力を求めていました。その手紙には近々地煞の大荘主と事を起こすと記されており、戦の計画であることは明白でした。
呉楚楚は父を逆徒だと中傷し、呉家の者を大勢殺した兪聞止は不倶戴天の敵だとして、中丞の援助を願い出ます。
中丞は呉楚楚の思いを受け、すぐに陛下に上奏して兪聞止を処罰することを約束しました。
地煞山荘。ついに周翡は、謝允(蕭川)と擎雲溝の掌門の楊瑾、大薬谷の応何徒と共に、軍を率いて地煞山荘へとやって来ました。門前に押し寄せてきた地煞の兵士たちは楊瑾と応何徒に任せ、周翡と謝允は先を急ぎます。周翡たちがやって来たことは、配下を通じて直ちに沈天庶にも知らされます。
建物の中に入った周翡と謝允は、捕らわれた陳子琛と見張りをする陸天曠を発見します。周翡が陸天曠の挑戦を受けて応戦しようとしたところ、外から鐘の音が鳴り響きました。
謝允は音がする方に沈天庶がいるに違いないと考え、自ら陸天曠の相手を買って出て周翡を先に行かせることにしました。
周翡は鐘の音を頼りに沈天庶の元へと辿り着き、いよいよ周翡と沈天庶の最終決戦が幕を開けます。右腕に宿鉄法で作られた義手を装着する沈天庶は、双刀一剣と枯栄手のほとんどは地煞山荘が倒したため、小娘の周翡ごときに地煞山荘の覇業は止められないと息巻きました。
対する周翡は地煞の行いは単なる悪行にすぎないうえ、小人の分際で天下取りを夢見るのはおこがましいと沈天庶を強く非難します。
最初の攻撃は沈天庶が繰り出し、大きな鐘を右腕の一撃で周翡に向かって吹き飛ばします。沈天庶の新しい義手には隠し刀が仕込まれており、周翡と沈天庶は互角の戦いを繰り広げました。
周翡と沈天庶は互いに顔や腹などに怪我を負いながらも刀を交え、ついに周翡の攻撃が沈天庶を捉え始めました。周翡は沈天庶に背中を取られるも力を振り絞り、一振りで沈天庶の義手を吹き飛ばします。
その際、沈天庶は周翡の刀が前に宿鉄法を用いて謝允に作らせた刀だということに気づき、慌てて周翡と距離を取ろうと背中を押し返しました。しかし周翡はその威力を空中でいなし、沈天庶と向き合った次の瞬間、沈天庶の心臓を刀で貫くのでした。
そこへ謝允も合流し、周翡は四十八寨に戻って南刀を継ぐとの意思を明らかにします。
「有翡」の主題歌と挿入歌
「有翡」の主題歌は、”无华“というタイトルで、刘宇宁と张靓颖によって歌われました。
挿入歌は、謝允が周翡に贈った刀と同じ”熹微“というタイトルで、謝允(蕭川)役を務めたワン・イーボーが歌っています。この曲は、謝允の周翡に向けた告白が綴られた内容となっています。
また、熹微は発表されてからわずか4時間で累計売上枚数は100万枚を突破し、売上が300万元(約6100万円)を記録しました。これは、2020年に最も早いスピードでゴールドディスクとダブルゴールドディスクに認定されたシングル曲であり、たちまち話題を呼びました。