【ロック&キー】シーズン2第9話・10話(最終話)の解説と考察。ついにロック家とドッジの最終決戦が繰り広げられます。しかしその代償は大きく、タイラーは心に深い傷を負ってしまいました。また、ある人物が去ると共に戻ってくる人物もおり、そこには”招かれざる者”の姿も……。
【ロック&キー】シーズン2第9話
タイラーの鍵作り
タイラーは父レンデルの帽子からささやきの鉄を見つけ、かつてロック家の先祖ベンジャミンが使っていた工房で新たな鍵を作り始めます。ダンカンから鍵作りのノウハウを教わりながら1本の鍵を作り出したタイラーは、その効果を確かめるべくダンカンとジャッキーの元に向かいました。
タイラーはジャッキーが1人になった瞬間を狙って話しかけ、彼女の警戒心を解いていきます。悪魔となっても気持ちは変わらないというジャッキーを抱き締め、その隙にタイラーは自ら作った鍵を彼女に差し込みます。
ジャッキーは悪魔の雄叫びを上げると共に正気を取り戻しました。タイラーは魔法の鍵を使って、ジャッキーが悪魔ではないかを確かめます。
魔法の鍵を手にしたジャッキーを見たタイラーは安堵の表情を浮かべ、ジャッキーを強く抱きしめました。
新たな鍵を発見!
最近、キンジーの周りでは不思議なことが起きていました。マグカップや鏡など、自身の周りにある物が突然凍り出すのです。
今のところその現象は自分にしか起きないため、キンジーはそこまで気に留めていないようでしたが、スコットといる時にも暖炉が凍ったため、何か意味があるのではないかと疑い始めました。すると、凍った部分は何かへ導くかのように煙突の中を上に上にと伸びていきます。
キンジーがその後を追ってみると、鍵穴のついた1本のハーネスのようなものを見つけました。しかし、肝心の鍵はないうえに先祖のチェンバレンと話せる幽霊鍵もありません。
そこでキンジーとスコットは、ダメ元でチェンバレンのいるロック家の墓へとやって来て、見つけたハーネスの鍵の在処を教えて欲しいと頼んでみました。すると、突然鳥の群れが飛び立ち、ポツンと立った鳥小屋の周りを飛び始めます。
キンジーがその鳥小屋の中を見てみると、そこには1本の鍵が置かれていました。
真相に迫るジョシュ
ジョシュが、先祖ギデオン大佐の遺した史料からオメガ鍵の存在まで辿り着きましたが、肝心の洞窟の穴はわからずにいました。そんなジョシュにイーデンが、「洞窟の場所を知っている」と接触を図ってきました。
ジョシュは強い好奇心に駆られ、イーデンに洞窟へと案内してもらうことに。2人は海の洞窟内にある黒い扉に塞がれた穴の前へとやって来ました。
ジョシュが黒い扉を前に圧倒されていると、そこへゲーブ(ドッジ)が現れます。ゲーブ(ドッジ)はイーデンの目的に気付き、彼女を殺すためにやって来たのです。
ジョシュにイーデンの正体を明かした後、ゲーブ(ドッジ)は影の冠を被り呼び出した影にイーデンたちを襲わせました。影が洞窟を崩壊し始めると、その衝撃から黒い扉が開いています。
すると、崩れ落ちた岩の中から、かつてタイラーたちが倒したはずの”ドッジ”が姿を現したのです。
“悪魔鍵”には予防線を張られていた⁉︎
タイラーの作った鍵でジャッキーから悪魔は取り除けましたが、その直後に不調を訴えながら死んでしまいました。何故こんなことが起きたのかは現時点では明かされていませんが、2つの可能性が考えられます。
1つ目は、ゲーブが作らせた悪魔鍵の意図(効果)。
悪魔鍵は人間を悪魔にすることはわかっていますが、それに付随する効果があってもおかしくはないでしょう。もしかすると、悪魔にされた者が体から悪魔を抜こうとすれば死ぬような意図を持たせていた可能性は十分に考えられます。
しかし、悪魔鍵を作ったのはダンカンであり、あからさまにそんな意図を汲み取れるような言い方をすれば気付かれてしまうため、ゲーブ(ドッジ)は言葉巧みにその意図を込めたのかもしれません。
2つ目は、タイラーの作った鍵の失敗。
ダンカンに鍵の作り方を教わったとはいえ、今回タイラーは初めて鍵を作ったため上手く鍵を作ることが出来なかった可能性もゼロではありません。
【ロック&キー】シーズン2第10話
最終決戦
ついに、ロック家とゲーブ(ドッジ)の最終決戦の日を迎えました。タイラーとキンジー、ダンカンとスコットでゲーブの家に潜入して悪魔鍵を奪うことに。
まず、キンジーが先に家に入ってゲーブの気を引き、その隙にタイラーたちは地下の金庫にある悪魔鍵を奪おうとするも、炎の鍵で金庫を開けるのには少し時間がかかります。
あっという間にゲーブの手下に囲まれてしまいますが、スコットはヘラクレス鍵、タイラーは自身の作ったアルファ鍵を使って時間稼ぎをします。そこへドッジが現れ、手下を使ってタイラーたちを殺そうとしました。
しかし、襲いかかってくる手下に対して止めるようダンカンが制止すると、瞬く間に手下は動きを止めました。ドッジの手下は悪魔鍵を作ったダンカンの言葉に従ったのです。
ダンカンは手下にドッジの殺害を命じると、タイラーたちと脱出を図ります。一度は外へと逃げきれたものの、タイラーはドッジと戦っているキンジーを救うべく家へと戻っていきました。
タイラーはキンジーの救出とドッジの撃退に成功し、安堵した瞬間ルーカスが姿を見せます。
戻って来たエリーとルーカス
エリーは、以前のロック家とドッジの戦いで、ドッジと間違われて黒い扉の先へと放り込まれてしまいましたが、洞窟の崩壊で黒い扉が開き戻って来ることが出来ました。エリーは自分の家に帰って来ましたが、ルーファスの姿が見当たらずキーハウスに向かいます。
ドッジの姿だったためボードに警戒されましたが、鍵を受け取ることが出来たため本人であると証明できました。そこに、ドッジとの戦いを終えて帰って来たタイラーたちとも再会を喜びますが、そこにルーカスの姿もありました。
実は、ルーカスはずっとドッジの中にいましたが、最終決戦の際にタイラーがドッジにアルファ鍵を使ったことで、悪魔と人間が切り離され、ルーカスは解放されたのです。
それぞれの決断
タイラー
ジャッキーの死で傷心のタイラーは、冬休みを機に一人旅に出ることに。
18歳を目前にしていましたが、彼は記憶鍵を使わない決断をしました。これは、普通の生活を望んでの決断でした。
タイラーは持っていたアルファ鍵、悪魔鍵、オメガ鍵をキンジーへと託し、ダンカンから贈られた車で旅に出ます。
ボード
ニーナが子供たちとの間に距離を感じ、孤独感に苛まれていることにボードは気づいていました。子供たちはニーナを巻き込まぬよう、敢えて何も教えないようにしていたからです。
しかし、そんなことを知る由もないニーナにとってタイラーの旅立ちは更なる孤独を感じさせ、打ちひしがれます。そんな母を心配したボードはニーナに寄り添い、せめてもの救いになればと”頭の鍵”を使いました。
ボードはニーナを連れて彼女の脳内へと入ると、レンデルとの記憶やこれまでの素敵な記憶をニーナに見せていきます。現実に戻ると、ボードはニーナに「すぐに忘れてしまう」と説明すると、ニーナは忘れたくないと涙をこぼします。
するとボードは、”記憶鍵”を手に取ったのです。
エリーとルーファス
変身鍵を使って元の姿に戻ったエリーとルーファスは再会を喜び抱き合います。
そして、息子のルーファスも迎えに行き親子の再会もできました。
イーデンとギデオン大佐
ドッジの遺した荷物の中からこだま鍵を手に入れたイーデンは、キーハウスの井戸へと向かっていました。イーデンは井戸の鍵を開けてギデオン大佐の名を呼び、姿を現した大佐にイーデンは、これからは自分に従うよう命じます。
イーデンの話を黙って聞いていたギデオン大佐でしたが、次の瞬間イーデンを担ぎ上げて井戸の中に投げ入れてしまいました。
ドッジは死んだのか
こだまであるドッジには、”死”という概念があるのかについては疑問が残ります。それというのも、シーズン1第9話にてドッジは「“こだま”は死なない、もう死んでるから。」との発言をしています。
ドッジとの最終決戦にて、タイラーはアルファ鍵をドッジに使いました。アルファ鍵は悪魔と人間を切り離すものであり、その結果ドッジの中にいたルーカスが切り離されました。
ところが、ドッジはただの悪魔ではなく”こだま”であることを考えると、悪魔と人間を切り離したところで”こだま”まで消滅したとは考えにくいのです。そもそもこだまという存在が、どうすれば完全に消滅するのかもわかっていません。
だからこそ、レンデルはこだまであるドッジを井戸に封印することしか出来なかったのでしょう。
となれば、こだま鍵で復活を遂げたギデオン大佐も”こだま”となりますが、彼がこだまであるドッジと同一人物かは現時点ではわからないので、ここは今後注目したいポイントの1つです。
【ロック&キー】プチ情報
現在、【ロック&キー】シーズン3の撮影が行われています。
リリース日について公式のアナウンスはまだないものの、これまでのペースなどから考えてシーズン3は2022年のリリースになると考えて良さそうです。シーズン2のラストでタイラーは旅に出ましたが、タイラー役のコナー・ジェサップはこれが最後の出演ではなかったことを明かしているため、シーズン3でタイラーは戻って来ます。
シーズン3では、ロック家に強い恨みを持ち”こだま”として蘇ったギデオン大佐と、ロック家の戦いが繰り広げられると思われます。また、ボードがニーナに”記憶鍵”を使ったのであれば、彼女は今後新たなキーパーソンとなるでしょう。
本ページの情報は2022年8月時点のものです。最新の配信状況は公式ページまたは各動画配信サービスにてご確認ください。