覆流年~復讐の王妃と絶えざる愛~:11話と12話と13話のあらすじとネタバレ感想。穆澤は重臣の厳尚書を後ろ盾にするため、その息子を科挙に合格させることに。穆澤は陸安然に霊奚を返すための取引として厳尚書の息子を科挙に合格させるように言います。
11話ネタバレ
都へ
実は穆澤は、皇帝と良妃の侍女の間に生まれた子どもだったのです……。穆澤は先帝の重臣であった厳尚書を後ろ盾にするため、厳尚書の遊び人の息子を科挙に合格させてやることにしました。
そんな中、陸安然は弟の陸昀を連れて都に来ます。道中、陸安然が1人で穆澤の屋敷に立ち寄ると、霊奚が陸欣然にいびられていました。陸安然はそれをやめさせ、陸欣然に仕返しをします。偶然居合わせた穆川が止めに入り、陸安然に「君だけは手を汚すな」と言いました。
陸安然は穆澤に霊奚を返してほしいと直談判します。穆澤は霊奚を返すための取引として厳尚書の息子を科挙に合格させるように言いました。
穆澤と陸安然の取引内容を知らない穆川は、穆澤に陸安然のために1日だけ霊奚を貸してほしいと頼みます。穆澤は”陸安然に惚れたか?”と尋ねますが、穆川は”ただの知己だ”と答えました。穆澤は穆川の頼みをきいてやることにします。
1回目の人生
家に帰った陸安然は1回目の人生の時に厳尚書が急に穆澤になびいたのは、穆澤が厳尚書の息子を科挙に合格させていたからだったのだと考えていました。そこへ穆川の計らいにより霊奚が1日だけ陸安然のところへ戻って来ます。陸安然がお礼を言いに行くと、穆川は庭に葡萄棚を作っているところでした。
陸安然は1回目の人生で穆澤が自分のために作ってくれたと思っていた葡萄棚が、実は穆川が作ってくれていたものだと知ります。その後、酒を飲んで酔った陸安然が穆川にもたれかかりました。穆川が陸安然の背中に手を回そうとした時、陸昀が葡萄の苗を持ってきます。穆川は慌てて何事もなかったようにふるまうのでした。
霊奚が陸欣然のところへ帰る時間になりました。穆澤と霊奚が門を出た後、陸昀が穆川と陸安然のことをお似合いだと言います。帰ったと思っていた穆川は実は門の外でその会話を聞いていたのでした……。
ある日、陸昀が陸安然に同郷の友人だという徐清策を会わせます。陸安然の1回目の記憶では、徐清策は今年の科挙に首席で合格する人物でした。陸安然は徐清策を科挙の試験まで家に泊めることにします。
11話の感想
穆澤の出自の秘密とは、母が侍女ということだったのですね。それで後ろ盾がほしいのはわかりましたが、霊奚を人質にとって陸安然に策を実行させるというのは卑怯だと思いました。
一方、穆川にはまた1つ、1回目の人生ではわからなかった陸安然のためにしてくれたことが判明。穆川は穆澤とは違って本当にいい人ですね。
12話ネタバレ
科挙
穆澤が徐清策のことを知り、徐清策と厳尚書の息子の答案をすり替えるようにと陸安然に指示してきました。陸安然の1回目の人生では、科挙合格後に徐清策は穆澤に仕えたために穆霖に殺されてしまっていたのです。陸安然はもし徐清策が科挙に受からなければ助かるかもしれないと考え、穆澤に従うことにしました。
科挙試験の後、陸昀は徐清策に、以前試験官だった大学の学長に答案の写しを見せに行こうと言います。徐清策と学長宅に行こうとしていた陸昀を陸欣然が呼び止めました。陸欣然は陸昀を味方につけようと陸安然のことを悪く言いますが、陸昀は聞く耳を持たないのでした。
科挙の合格発表の日。答案の写しを学長に見せて褒められた徐清策は自信満々で発表を見に行きますが、首席合格していたのは厳尚書の息子で、徐清策の名前はどこにもありませんでした。
署名
その後、陸安然が霊奚を迎えに行くと、穆澤が盟約書を用意していました。そして穆澤は霊奚の指を切り、陸安然にその血で盟約書に署名するように言ったのです。陸安然は署名した後、腹いせに穆澤の腹心である蔡望津の手をかんざしで傷つけて帰って行きました。
手を押さえて歩いていた蔡望津を見かけた陸欣然はどうしたのか尋ねます。蔡望津は穆澤と陸安然が厳尚書の息子の答案をすり替えて科挙に首席合格させたことを話してしまうのでした。
陸欣然は陸昀を呼び出し、答案がすり替えられたことを話します。陸昀は陸安然を問い詰めますが、釈明ができない姉にいら立った陸昀は、徐清策に答案がすり替えられていたことを話してしまうのでした。怒り狂った徐清策が貢院(科挙の試験場)に行って答案のすり替えについて訴え、大騒ぎになります。
陸安然は陸欣然を連れて穆澤のところに行き、答案のすり替えを漏らしたのは陸欣然だと言いました。陸昀が答案の写しを持って学長のところに行ったことを知っていた陸欣然は、陸安然が穆澤の策を潰そうとして陸昀を学長のところに行かせたと嘘をついて反論します。
穆澤は今は真偽を調べている暇はないと言い、ひとまず学長は陸安然に任せ、徐清策のところへは蔡望津を行かせることにしました。蔡望津は徐清策を黙らせるために穆澤に仕える道を提案します。徐清策が拒否すると、蔡望津は生まれが貧しいから今まで科挙に合格できなかったのだと言い捨てるのでした。
12話の感想
蔡望津は穆澤の腹心なのに機密事項である答案すり替えのことを陸欣然にそんなにぺらぺらしゃべってしまっていいのでしょうか。
しかも蔡望津は徐清策を説得に行ったはずなのに、出自のことを持ち出して逆上させてしまって逆効果だったのでは?と思ってしまいました。
13話ネタバレ
不名誉な死
そんな中、京兆尹(行政長官)府で火事が起こります。陸安然と穆川が駆けつけると、火の中の徐清策を陸昀が説得しているところでした。徐清策は科挙が公正でないことに絶望し、火の中で自害してしまいます。
それを見ていた陸安然は倒れてしまいました。穆川は陸昀の陸安然に対する態度を見て、陸安然が答案すり替え事件に関与していると察します。
その頃、穆澤は騒ぎに便乗し、答案を燃やして証拠を隠滅するために配下に貢院に火をつけさせていました。穆川は穆澤に、答案すり替えと貢院の火事に関わっているのではないかと問います。穆澤が自分のためにやったと答えると穆川は激怒して帰って行きました。
その後、穆澤は蔡望津に穆川がこれ以上事件を調べようとしたら妨害しろと言いますが、決して怪我は負わせるなとも命じるのでした。
目覚めた陸安然に穆川は、答案すり替え事件にかかわったのは誰かに脅されたりだまされたりしてのことではないかと尋ねます。しかし陸安然は自分が穆澤に徐清策を推薦したと答えました。穆川は怒って部屋を出て行ってしまいます。
翌日、陸安然は学長を尋ねました。当初、学長は答案の写しだけを渡して自分は関わらないつもりのようでしたが、陸安然は跪いて証言してほしいと懇願し……。
一方、陸昀から学長宅に答案の写しがあることを聞いた穆川は学長に会いに行くことにします。蔡望津も監視の報告から穆川が答案の写しがある学長宅に向かったことを知りました。蔡望津は穆澤の命令に反し、配下に学長とともに穆川も消すように指示します。
その会話を立ち聞きしていた陸欣然は陸昀に、学長が狙われていると話して陸安然を再び学長宅に向かわせるように仕向けました。陸安然が穆川たちと一緒に暗殺されることを狙ったのです。
学長が答案の写しを持って屋敷を出ようとした時、刺客隊が襲ってきました。ちょうど訪ねて来た穆川は学長を連れて逃げますが、脚に傷を負ってしまいます。
そこへ陸安然も駆けつけますが、刺客隊は3人に詰め寄ってきます。その時、沈長青が清河幫を率いて現れ、刺客隊を捕らえました。陸安然が沈長青に学長の護衛を頼んでいたのです。
陸安然は穆川の傷の手当てをしました。穆川は陸安然に怒って別れたままでは死ねないと思ったと言い、今後は自分が力になると言います。
自害
翌日、穆川は学長と答案の写しを持って皇帝に陳情に行きました。皇帝は穆川に答案すり替え事件について調べるように命じます。
同じ頃、蔡望津が命令に反して穆川を暗殺しようとしたことを知った穆澤は、蔡望津の髪の飾りを剣で切り落とし、今度同じことがあったらお前を斬ると言いました。
そして穆澤は蔡望津に今回の事件を、厳尚書を始末し穆霖に罪を着せることで終わらせるように命じます……。厳尚書は”穆霖に指示された”という遺書を遺して自害したのでした。
事件後、陸安然はせめて徐清策の遺体を引き取って故郷の蘇城に埋葬してあげたいと考えていました。すると陸欣然から徐清策の遺体を引き取ったと連絡があります。
13話の感想
陸安然は穆川がせっかく誰かに脅されて答案すり替えに関わったのではないかと察してくれたのに、どうして自分が罪を被るような言い方をしたのか疑問が残りました。
その後、陸安然と穆川は和解したのでよかったですが……。それにしても後ろ盾にしようとしていた厳尚書を切り捨てて事件を隠蔽してしまった穆澤は本当に怖いですね。